トシの旅

小さな旅で学んだことや感じたことを、
まとめるつもりで綴っています。

旧片上鉄道の和気・片上間を歩きました!

2012年11月15日 | 日記
JR赤穂線開業50周年記念、第4回片鉄ロマン街道ウオーキング大会に参加しました。
この日は、JR山陽本線和気駅の南にあった旧片上鉄道和気駅からのスタートでした。

JR和気駅に着きました。旧片上鉄道和気駅は反対の南側にありました。

旧片上鉄道和気駅跡。すでに多くの参加者が集まっていて、駅の北にある城山を見ながら、出発を待っておられました。

片上鉄道は、柵原鉱山で産出された硫化鉄鉱を片上港まで輸送する目的で建設されました。柵原・片上間の全線が開通したのは、昭和6(1931)年のことでした。以来、硫化鉄鉱の輸送だけでなく、沿線住民の輸送にも貢献してきました。この日歩くことになっている和気・片上間はそれに先立って、大正12(1923)年に開通していました。

10時35分に片上に向かって出発しました。ウオーキングを楽しむ人の長い列ができていました。

その後、片上鉄道は円高などによる鉱石産出量の減少のためトラックでの輸送に転換しました。鉄道経営に行き詰まり、平成3(1991)年全線が廃止されました。片上鉄道の跡地はそのまま保存され、平成15(2003)年からサイクリングロード、「片鉄ロマン街道」として整備されました。現在も、当時の線路跡がそのまま残されていて、サイクリングやウオーキングの専用道として多くの人々に親しまれています。

歩き始めて30分。山陽自動車道の高架下をくぐります。

ロマン街道には標識も整備されていて、安心して歩くことができました。

11時16分、中山駅跡に着きました。サイクリングロードの左側にある舗装された広場が中山駅跡です。和気駅から2.9kmの距離です。

収穫を待つ沿線の稲穂。美しい田園地帯の中を歩いて行きます。近くにある中山サーキットからの爆音を聞きながら進みます。道は少しずつ登りになっていきます。

中山駅跡から約20分。清水駅跡に着きました。中山駅跡から1.6kmのところです。
トイレの前に長い列ができていました。ホームでは、多くの参加者が休憩中でした。食事をしたり水分の補給をしたり・・・。ホーム跡の石垣がそのまま残っていました。

駅標もありました。

さらに登ります。

和気駅と片上駅間唯一のトンネルに入ります。峠清水トンネルです。

中は綺麗に整備されています。 左右の岩盤はコンクリートで固められ、照明も点灯していました。

トンネルの中で、和気町から備前市に入りました。

トンネルを出ると、下り坂になります。大きな左カーブを曲がります。

12時6分、サイクリングターミナルに着きました。トイレを開放していました。ここも長い列ができていました。

サイクリングターミナルの正面です。「片鉄ロマン街道」の大きな看板がありました。

列車の窓を模した掲示板です。

さらに下ります。5分ぐらいで勾配標が見えました。28.6パーミル、1000mで28.6m下ることを表しています。片上鉄道最大の急勾配の区間です。
さらに下ります。

片上の町に近づいてきました。新幹線の下をくぐります。
さらに、右側にある片上小学校、続いて備前緑陽高校を過ぎます。

国道2号線とJR赤穂線が並走している下をくぐります。

12時30分に下りきって、片上の福原商店街の交差点に着きました。

この日のルートは、ここから旧西国往来(山陽道)にそって、西に2.5kmほど進んだところにあるJR伊部駅に向かうことになっていました。しかし、参加された方はそれぞれのペースで歩いておられたし、最終到達時間までまだ2時間以上ありましたので、片上鉄道の先のルートをたどってみることにしました。

立ち入りが禁止されていましたが、見れば、片上鉄道はゆるい右カーブを描いて延びていました。

その先も線路跡はそのまま残っておりました。

そして、川を渡ります。橋は、残念ながら残っていませんでした。

川の向こうには、エディオンの建物が建てられていました。

エディオンの向かいには、広い駐車場をもつマックスバリューがこちら向きに建てられており、さらにその裏には岡山セラミックスセンターの建物があります。この広大な敷地に、かつて、片上鉄道の操車場がありました。柵原の硫化鉄鉱は、岡山セラミックスセンターのさらに先にある品川白煉瓦の前にあった積出港から運ばれて行きました。

この写真は、片上鉄道の片上駅前にあったロータリーです。片上駅はこのロータリー向かい、マックスバリューの駐車場になっているところにありました。今も、すぐそばに備前バスや宇野バスの乗り場や待合室があり、今も、「駅前」の役割を果たしているようです。 和気駅からここまで、8.6kmありました。

参加者にくださった「片上史跡めぐりマップ」には、操車場跡地は「0キロポスト」や「部品取り用に保存されているディーゼル機関車」(DD13‐552)が残っていると書かれていました。建物や駐車場がつくられていて、マップの説明と合いません。地元の方にお聞きすると、「エディオンやマックスバリューが建てられる前のことじゃないか?今は、ないんじゃないかな?」とのこと。念のため、操車場跡地の隅から隅まで捜してみましたが、結局見つけることができませんでした。

旧片上鉄道の和気駅と片上駅の間には、これといって大きな見所はありませんでした。しかし、鉄道跡地はきちんと整備されていて安心して歩けるサイクリングロードになっていました。
次は、和気駅から北の柵原に向かってサイクリングで走ってみようと思っています。




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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2017-12-27 16:12:49
0キロポストとディーゼル機関車はマックスバリュとコスモスの間の土地にありますよ
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