市内唯一のヒメシロチョウ生息地が危ない。
昨年の第3化がほとんど見られず、春型の発生を心配していた。
4/12に、土手で1頭を確認した。喜びもつかの間、春型の個体数は極端に少なかった。
隣町の発生を確認して、土手を訪ねた。
6月に入り、恒例の草刈りが実施されたが、今年も土手の奥の方に、2個所刈り残してもらった。
10日ほど前にすっかり刈り取られた土手にも、ツルフジバカマの新芽が伸びてきた。
ウマノスズクサも伸びてきた。
モンキチョウは元気だ。他は一切みら得ない。ヒメシロチョウの気配も全くなかった。
奥の方の刈り残り部分へ急ぐと、シオカラトンボの羽化したての♀が止まっていた。
ツルフジバカマの根もとにひっそり隠れるようにジッとしている1頭のヒメシロチョウを見つけた。
この刈り残されたオアシスに、デートするヒメシロチョウ、コウゾリナの花に止まる夏型のふメシロチョウに会えた。
嬉しかった。と同時に、これからの発生を心配した。濃いブルーのシジミチョウが飛んでいる。
一瞬、いつか土手を舞っていたミヤマシジミが浮かんできた。もう、100%その姿を見ることはない。絶滅して遙かになる。
ヒメシロチョウも風前の灯火、絶滅の近いことを憂えた。
これから少しでも姿を見せて欲しい。何時までも舞って欲しいと願った。