エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

風前の灯火

2019-06-22 | 昆虫

市内唯一のヒメシロチョウ生息地が危ない。

昨年の第3化がほとんど見られず、春型の発生を心配していた。

4/12に、土手で1頭を確認した。喜びもつかの間、春型の個体数は極端に少なかった。

隣町の発生を確認して、土手を訪ねた。

6月に入り、恒例の草刈りが実施されたが、今年も土手の奥の方に、2個所刈り残してもらった。

10日ほど前にすっかり刈り取られた土手にも、ツルフジバカマの新芽が伸びてきた。

   

ウマノスズクサも伸びてきた。

 

モンキチョウは元気だ。他は一切みら得ない。ヒメシロチョウの気配も全くなかった。

   

奥の方の刈り残り部分へ急ぐと、シオカラトンボの羽化したての♀が止まっていた。

 

ツルフジバカマの根もとにひっそり隠れるようにジッとしている1頭のヒメシロチョウを見つけた。

この刈り残されたオアシスに、デートするヒメシロチョウ、コウゾリナの花に止まる夏型のふメシロチョウに会えた。

嬉しかった。と同時に、これからの発生を心配した。濃いブルーのシジミチョウが飛んでいる。

    

一瞬、いつか土手を舞っていたミヤマシジミが浮かんできた。もう、100%その姿を見ることはない。絶滅して遙かになる。

ヒメシロチョウも風前の灯火、絶滅の近いことを憂えた。

これから少しでも姿を見せて欲しい。何時までも舞って欲しいと願った。


自然観察 「いろいろな葉っぱ」 

2019-06-22 | 教育を考える

 小学校で「自然観察」の授業をすることになった。

放課後の子どもクラブとは別に、希望するこどもたち1年生~3年生の30人ほどだ。

「虫の話し」をと依頼されたが、教室では難しいと思い、近くの林へ行きたいと考えていた。

やはり、自然に興味を持たせるには、自然の中で現物に触れることが必須と思う。

幸い、世話役のIsiさんの配慮で、2,3回はバスを手配してくれた。
 

問題は、教室での一回目だ。開講式も兼ねていたので正味1時間、勝手も分からず引き受けたが、正直、教材の内容には苦慮した。

テーマを「はっぱのかんさつ」とした。

   

 自然観察」について話す導入段階として、自己紹介を兼ねて、・自然、・生きもの、・植物、・昆虫などについて、写真を準備しながらのお話し。

初めから、あちこちから質問やら感想やらが飛んできた。思いも寄らない活発なこどもたちにちょっと圧倒された。

 すぐに活動に入った。いろいろな葉っぱをスタンプで写す作業だ。

外へ出て葉を採ってが望ましいが、雨を心配して我が家から葉っぱをいっぱい準備してきた。それぞれに熱中して作品を作った。

 まとめは、スタンプで写したプリントと、現物を見比べての観察。気づいたことを書かせた。

話しているときに茶々が入り、思うことを十分は話せなかった反省が一つ。

また、板書するほとんどは「ひらがな」を、そして、元気すぎる子どもへの対応なども・・・。

考えてみれば、元気で!楽しく!で良いと思う。難しいことは後でも良い。

①いろいろな葉っぱがあることを知ってもらうこと。

②少しでも興味が湧いてくれれば・・・。

   そんな願いは達成できたかと思う。       授業の評価 70点くらいか。(2019.6.28)