長島敏春「逗子日乗」(旧「生命のサンゴ礁」)

2007年温暖化による石垣島のサンゴ礁大白化に遭遇。「生命のサンゴ礁」を開始。2023年に「逗子日乗」とする。

サンゴ礁というテーマ 石垣島から世界の海へ コモド

2011年08月04日 | コモド

8月6日からインドネシアのコモドクルーズに行きます。本年で2回目になります。写真は昨年のコモドのサンゴ礁の海です。またサザンスタークルーズさんにお世話になります。

私はサンゴとサンゴ礁をテーマに水中写真を撮り続けています。10年ほど前から、石垣島でサンゴ礁を撮影してきました。石垣島は日本のサンゴ礁の55%を占める広大なサンゴ礁を形成しています。その美しさと生き物達の姿に魅了され撮影してきました。ところが2007年の夏に石垣島のサンゴ礁が突然白化してしまいました。温暖化による海中水温の上昇でサンゴと共生している褐虫藻が抜けてしまい、サンゴに栄養がいかなくなりました。あたり一面は真っ白でした。

その時の驚きは忘れられません。この海の中の異変を伝えるため白化を撮影しました。東京に帰り、テレビが石垣島のサンゴの白化のニュースを伝えていた事を知りました。そして白化をテーマにした写真展を翌年、ニコンサロンbisで開催しました。その後、石垣島のサンゴ礁を撮っていましたが、サンゴやサンゴ礁を追求すると世界のサンゴ礁に興味を持ち始めました。以前からインドネシアのサンゴの海に関心を持っていました。インドネシアは世界の水中写真家が注目するコーラルトライアングルの中心であるからです。沖縄はコーラルトライアングルの北限に位置します。

昨年からインドネシアのコモド、ラジャアンパット、マナド、レンベの撮影を開始しました。いずれも素晴らしいサンゴ礁の海です。足の踏み場がないくらいサンゴとソフトコーラルが混在するサンゴ礁が展開されます。サンゴ礁とは何か、その素晴らしさ、そして現状をお伝えしたいと考えています。