トシの読書日記

読書備忘録

12月のまとめ

2020-01-21 17:10:18 | Weblog


なんやかやとありまして、久々の更新となってしまいました。


2019年12月に読んだ本は以下の通り


リチャード・ブローディガン著藤本和子訳「アメリカの鱒釣り」
橋本治「黄金夜会」


以上の2冊でした。ブローディガン、やっぱりすごいです。橋本治も遺作として読むとなかなかに感慨深いものがありました。


12月 買った本 0冊
   借りた本 5冊

11月のまとめ

2019-12-03 15:45:43 | Weblog



11月に読んだ本は以下の通り


ルシア・ベルリン著 岸本佐知子訳「掃除婦のための手引書」
多和田葉子「地球にちりばめられて」
リチャード・ブローディガン著 藤本和子訳「西瓜糖の日々」


と3冊でありました。たったの3冊とはいえ、なかなか中身の濃い内容でした。


普通なら多和田葉子の新著を絶賛するところなのでしょうけれど、それがかすんでしまうくらい他の2冊がすごかった。今思い返してみるとベルリンとブローディガン、ちょっと似ているところがなくもないかなと。もちろん作風は全然違いますが。


ともかく、この2冊は今年のベスト10にはいるのは間違いないと思います。


さて、いよいよ12月です。なかなか更新もままならないかもしれませんが、まぁぼちぼちやっていこうと思います。




11月 買った本0冊
    借りた本4冊

10月のまとめ

2019-10-29 11:29:12 | Weblog



今月読んだ本は以下の通り


阿部昭「天使が見たもの」
平松洋子編「忘れない味」


と、2冊に終わってしまいました。先月、先々月と、ちょっと調子よかったんですがね。


今日はこの後、名古屋市内へ出て、映画を観てくるつもりです。「イェスタディ」という、ビートルズの存在しない世界で、一人のミュージシャンがビートルズのカバーをするだけで爆発的に売れていく、という話らしいんですが、なんだか面白そうじゃないですか。



10月 買った本2冊
    借りた本0冊

9月のまとめ

2019-10-08 15:30:13 | Weblog



9月に読んだ本は以下の通り


スティーブン・ミルハウザー著 柴田元幸訳「私たち異者は」
平野啓一郎「ある男」
山尾悠子「歪み真珠」
岸政彦「図書室」


と、なんと4冊も読んでしまいました。ここ最近では快挙といってもいいのではないのでしょうか。自分に合う合わないはあるものの、どの読書も自分にとってはいい体験になりました。中でもミルハウザーは白眉でしたね。進化したミルハウザーに出会うことができました。

さぁ、10月もがっつりいってみましょうか。



先週、名古屋池下の古川美術館で書家の石川九楊という人の「書だ!」というのをやっていて、見に行ってみたんですが、こいつはすごかった。もはやアートですね。墨を使った絵画です。そしてこんな言い方はどうかと思うんですが、便所の落書きのようなものもありました。これも新鮮で新しい体験でした。



9月 買った本 3冊
   借りた本 4冊

8月のまとめ

2019-09-03 15:44:49 | Weblog



8月に読んだ本は以下の通り


中島義道「死の練習」


と、8月も1冊で終わってしまいました。


10月からの消費税率引き上げに伴ってパソコンの受注システムのプログラムを新しいものに変えたり、キャッシュレス決済のポイント還元のために新しい端末を導入して、それを使うにはスマホが必要ということで、15年使ったガラケーからスマホに代えたりと、なんだか仕事の方でバタバタしてしまって、なかなか本が読めません。


今日は、雑用を片付けて、岡崎市美術館へ「キスリング展」を見に行こうと思ってたんですが、用事が終わって家に帰って来たのが3時過ぎで、やむなく断念しました。来週には行こうと思ってます。



8月 買った本 0冊
   借りた本 0冊

7月のまとめ

2019-08-06 17:39:27 | Weblog



7月に読んだ本は以下の通り


小玉武編「山口瞳ベスト・エッセイ」


と、たったの1冊でした。最近、なんだかごたごたしておりまして、なかなか本を読む時間がないんですねぇ。また、こんなことめったにないことなんですが、気持ちがあまり本に向かないという感じなんですね。困ったもんです。


7月 買った本 0冊
   借りた本 2冊

6月のまとめ

2019-07-16 16:43:24 | Weblog



6月に読んだ本は以下の通り


朝井リョウほか「作家の口福――おかわり」
池内万平編「伊丹十三選集三 日々是十三」
ミランダ・ジュライ著 岸本佐知子訳「最初の悪い男」
村田沙耶香「殺人出産」


以上の4冊でした。伊丹十三選集、やっぱり買ってよかったです。いずれ松山の伊丹十三記念館を訪れたいです。

姉からミルハウザーの新刊が出たと知らされ、いそいそと買ってまいりました。短編集でした。今読みかけの本が終わったら次、読みます。また尾崎紅葉の「金色夜叉」を換骨奪胎(?)した橋本治の「黄金夜会」、これも楽しみです。それから中島義道、新刊が出るとついつい買ってしまうんですね。本書で70冊目の著作ということですが、40冊以上は読んでると思います。何の自慢にもなりませんが。


6月 買った本4冊
   借りた本14冊

うまい物を食う喜び

2019-06-11 15:00:16 | Weblog



朝井リョウほか著「作家の口福――おかわり」読了



本書は平成28年に朝日文庫より発刊されたものです。



朝日新聞に連載されたリレーエッセイ(?)をまとめたアンソロジーです。朝井リョウのほか、川上弘美、桐野夏生、平松洋子ら20人の作家が食にまつわるエッセイを披露しています。姉が貸してくれたものなんですが、まぁなんてことないですね。こんなのもあるってことで。


がしかし、堀江敏幸の文章には魅せられました。言葉の使い方、構成がうまいですねぇ。さすがです。



先日、姉と「定例会」を行い、以下の本を借りる。


池澤夏樹「マシアス・ギリの失脚」新潮文庫
池澤夏樹「スティル・ライフ」中公文庫
ホルヘ・ルイス・ボルヘス著 堤直訳「アレフ」岩波文庫
ウィリアム・フォークナー著 加島祥造訳「熊 他3編」

5月のまとめ

2019-06-04 17:04:47 | Weblog



5月に読んだ本は以下の通り


村上春樹「海辺のカフカ」(下)
武田百合子「遊覧日記」
松家仁之編「伊丹十三選集一――日本人よ!」
中村好文編「伊丹十三選集二――好きと嫌い」


以上の4冊でした。5月は充実してました。深い深い感動とともに「海辺のカフカ」を読み終え、武田百合子の冷徹ともいえる眼差しにちょっと驚き、そしてそして伊丹十三の軽妙洒脱なエッセイに酔い、また、その慧眼に深く打たれたのでした。


5月 買った本0冊
   借りた本0冊



4月のまとめ

2019-05-07 16:10:07 | Weblog



4月に読んだ本は以下の通り

村上春樹「ねじまき鳥クロニクル」第三部「鳥刺し男編」
武田百合子「ことばの食卓」
村上春樹「海辺のカフカ」(上)


以上の3冊でした。「ねじまき鳥」は面白かったなぁ。「羊をめぐる冒険」、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」、そして「ねじまき鳥クロニクル」と、どんどんテーマが深くなり、そして面白さが増していく感じです。で、真打登場、「海辺のカフカ」というところですかね。


あっちへこっちへ寄り道しながら約半年続いた村上春樹祭りも「海辺のカフカ」(下)を残すのみとなってまいりました。それもそろそろ読み終わるんですが、すごい展開になってます。改めて村上春樹のすごさを感じないわけにはいきません。再三言いますが、そのころは、ということです。