敏翁のシルバー談義

敏翁の興味のスパンは広いのですが、最近は健康談義から大型TVを含むITと「カラオケ」「珈琲」にシフトしています。

「ゲイシャ」のエスプレッソ

2012-02-01 10:37:03 | お酒とコーヒー
 前報のゲイシャ種でエスプレッソにトライしてみて驚きました。
 細挽き粉8.5g強をエスプレッソ機(デロンギ)に掛けたのですが、
 25秒間の抽出量が108.8ccなのです。
 これは、珈琲粉を詰めない空の金属フィルターの場合の湯の通過量
 109.1ccと殆ど変わりません。
 と言う事は、ゲイシャ粉は湯の流れに対する抵抗成分を殆ど持っていないと
 言う事を示しています。

 珈琲粉は大なり(例えばブラジル ブルボン・アマレロ 抽出量~10cc)、
 小なり(例えばクリスタル・マウンテン 抽出量は69cc)抵抗成分を持っていますが、
 (以上は焙煎後、脱酸素処理無しの値)
 ここまで抵抗成分の少ない珈琲種がある事を初めて知りました。
 これがゲイシャ種の特徴で、この抵抗成分の希少さが呑み口の透明さに
 繋がっているのかも知れませんが、珈琲種としては極めて特殊なものと
 言えると思います。

 次にこの細挽き粉を脱酸素処理に掛けてみました。
 24時間処理後の抽出量は89.7ccでした。

 これより、脱酸素処理効果はわずかはある事になります。

 脱酸素処理効果を発現する物質の量が、エスプレッソ抽出時の
 抵抗(2011-12-19掲載の『エスプレッソ 新たな抽出量制御法 『2層ブレンド法』』
 中に示した「直列抵抗モデル」計算式中のRi)に
 比例すると仮定して計算して見ます。

 その結果は(ここでは計算の過程は省略)、
 ブラジル・ブルボン・アマレロのミディアム・ロースト(脱酸素処理後の
 抽出量が4.2cc)と比較してゲイシャ・マラウイのハイ・ローストの
 脱酸素処理効果を発現する物質の量は1/100以下である事が分かります。