敏翁のシルバー談義

敏翁の興味のスパンは広いのですが、最近は健康談義から大型TVを含むITと「カラオケ」「珈琲」にシフトしています。

珈琲種「ゲイシャ」

2012-01-31 14:02:46 | お酒とコーヒー
 
 現在最も高価な珈琲種は、ブルーマウンテンではなく、
 パナマ チリキ県のボケテにあるエスメラルダ農園にて作られた
 「ゲイシャ」です。
 この名は日本語の「芸者」とは全く関係は無く、エチオピア原産の野生種で
 「ゲシャ」という町の近くで発見されたからと言うことらしいのです。

 既に紹介した珈琲屋バッハの価格表では100gの価格が
 ゲイシャ エスメラルダ   2300円
 ブルーマウンテンNo.1    2000円
 因みに極く標準的な
 ブラジル W         580円
 となっています。

 このゲイシャ種の特徴は、
 『フローラルな香りが落ち着きの中に華やかさを与えています。
  抽出後、しばらくして冷めてくるにつれて、
  オレンジやレモン、ライムなど、柑橘系の味わいと、
  シルクのような、なめらかな口当たりが際立ってきます。
  雑味をまったく感じさせない、きわめて透明感ある味わいです。
  冷めるにつれ、ジューシーな酸味とシロップのような甘みが広がります。』
 (珈琲工房ひぐち のPRより)

 日本におけるパナマ大使館でもトピックスとして取り上げていて2010年5月にホームページ
 に下記の記載があります。
 『パナマコーヒー “エスメラルダ スペシャル”が これまでの最高落札価格を超え、
  1ポンド(約0.45Kg)あたり170.20 ドルという高価格にて、“ザ・ベスト・オブ・パナマ”
  として知られている オンラインコーヒーオークションにて落札されました。
  今年度のこのオークションには、日本・韓国・スウェーデン・アメリカ合衆国のバイヤーが
  参加をしましたが、最終的に日本の株式会社サザコーヒーが50ポン ド袋を8つ、
  計68,080ドルにて購入をしました。
  今回のゲイシャコーヒーは、チリキ県のボケテにあるエスメラルダ農園にて作られ、
  6年連続このオークションで一番の高額にて取引がされています。
  今回のこの驚くべき記録は、スペシャルティーコーヒー市場においてパナマをトップ
  の座に導き、その高い品質を証明する機会となりました。』
 
  しかし、これは騒ぎすぎとするコメントも有ります。
  以下は、日本珈琲狂会を主催する鳥目散 帰山人(とりめちる きさんじん)
  という御仁によるものです。
  この号は、珈琲の主成分であるカフェインのIUPAC名 1,3,7-トリメチルキサンチン
  から取っているという凝りようです。

  『【ゲイシャ】
   エチオピアに発祥してケニア、タンザニア、コスタリカと渡った遊女の一群で、
   その職で病に罹り難いことを特徴としていたが徐々に客を失い廃れていた。
   近年パナマで揚げ代を高く取れる遊女を「ゲイシャ」と勘違いして呼び、
   スペシャルティコーヒー狂信者の間で称讃されているが、その実態は「追い乱」で、
   やはり遊女あるいは枕芸者の類であろう。
   本来の「ゲイシャ」は「芸子」と性別で対をなすものであり、幇間が最も近い原義
   である。
   幇間は「バカをメッキした利口」を正道としているが、揚げ代の高騰を品質価値と
   心得るスペシャルティコーヒー狂信者は「利口をメッキしたバカ」ばかりであり、
   桶伏せ者である。』
  とおちょくっているのです。

  私もこのゲイシャを試してみたいのですが、帰山人氏の言をそのまま納得するのではないですが、
  ゲイシャ エスメラルダは高価すぎると思い、他を探して、
  コロンビア・ゲイシャ と マラウイ・ゲイシャと言うものが売られている事が分かりました。
  しかし、コロンビア・ゲイシャは 80g 1,890円と代わり映えがせず、
  楽天でマラウイ・ゲイシャ 100g 525円というのを見つけました。
  これは極く一般的な価格です。
  そしてさらに生豆の販売価格では一番安いと思っていて良く利用している
  ワイルド珈琲で 1kg 1580円というのを見つけそれを購入しました。
  ワイルド珈琲での一般的な価格は、ブラジル イエローブルボン 1kgが
  1550円でそれらと全く変わりません。(いずれも購入最小単位 500g)
  
  ここでワイルド珈琲の生豆の販売価格が安い理由のひとつを上げると
  ここは生豆を主体として、最小単位を500gとしているからです。
  
  他店は、焙煎豆と生豆を同一価格で販売しているところが殆どで、これらは
  焙煎豆主体の商売で、生豆はついでに商いしているからでしょう。

  因みにワイルド珈琲でブルーマウンテンを購入すると100g当たりの価格は
  生豆  740円 但し購入最小単位500g
  焙煎豆 840円 但し購入最小単位1kg
  とこれも他店よりかなり安価です。

  ついでに「マラウイ」について簡単に紹介しておきましょう。
  『マラウイ共和国、通称マラウイはアフリカの南東部に位置し、タンザニア、ザンビア、
   モザンビークによって囲まれた緑と湖の国です。国土は日本の約1/3、北海道と九州を
   合わせた面積に等しく、そのうちマラウイ湖が国土面積の20%を占めます。
   最新統計によれば人口はおよそ1,100万人、首都リロンゲの人口はおよそ30万人くらいです。

  熱帯サバンナ気候に属しますがマラウイ国土のほとんどが標高1,000m前後にあるため、
  雨期(夏)11~3月頃で20~30度、乾季(冬)5~8月頃で10~20度、湿度も低くアフリカ
  諸国の中では比較的しのぎやすい国と言われています。主たる産業は農業(タバコ、紅茶、
  コーヒー、綿、砂糖)です。英語が公用語、チュワ語が国語です。』

  このマラウイ・ゲイシャが一昨日拙宅に到着、早速昨朝焙煎(ハイ・ロースト これは
  ミディアムより一段強いロースト)し、24時間経過した本日(本当は48時間は放置すべき
  だとする考えが一般的ですが待ちきれず)メリタ・ペーパードリップで賞味してみました。
  上記「珈琲工房ひぐち のPR」と比較して香りに関しては殆ど感じませんでしたが、
  『シルクのような、なめらかな口当たりが際立って、雑味をまったく感じさせない、
   きわめて透明感ある味わいです。』
  はその通りでした。

  ウェブにも香りはエスメラルダが抜群というコメントがありますが、
  ドリツプをもう少し調整して(湯温など)試してみるつもりです。