作家「村松友視」氏の「金沢の不思議」を買って来た。
先日の金沢市民大学で村松氏の同名の講演を聴いて感動したので手にしてしまった。
2月に本が発売されたのは知っていたが文字ばかりで長文なので見送っていた。
最近は本を読むと眠くなり難しいのは読まなくなった。
しかしこの本は旅人として30年通った視点で発見した金沢の奥深さを書いている気がする。
能における一調一管は茶屋街へ行かないと聞かれない、加賀藩が宝生流を取り入れたのは徳川家への配慮だったことも同じである。
武士だけに許された釣りの背景、加賀毛針が産業として栄え現在はブローチとして使われるようになったこと等々。
これから読んでいくが金沢の不思議とは言いながら必ず歴史的背景がある事が分かってくる。
金沢検定の一歩上を行く金沢通になれる本である。