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「お金のいらない国」という本から

2016-06-23 14:02:19 | 日記
   「お金のいらない国(長嶋龍人著・地球村)」という本がある。友人から勧められて買ったものです。数巻あり、男性の主人公がたまたまそのような国の町に行き、その町の一人と会話をしたり、見学する設定です。僕がその内容を詳しく述べる事はできませんが、興味のある人はインターネットで検索して、そのシリーズ本を買って、お読み下さい。

  その国には貨幣なるものはないそうですが、文明はしっかりしており、特にエコやクリーンエネルギーが発達しているとか。人々はお金の心配をする事もなく、自分の得意な事や好きな事を生かして、仕事に非常に打ち込んでいるとか。

  確かに、貨幣は便利です。簡単に持ち運びできるし、腐らないし。自然と地球社会に生まれ、存続、発展したのもうなずけますね。でも、貧富の差を生んだり、お金を貯める事にこだわる人が多く、そのような人はお金の事ばかりが頭にありますから、他人や社会の事にも無関心で、視野も狭くなります。貨幣がなくても生きられる世の中ならば、多くの人が視野が広まり、他人や社会に関心を持ったり、自分の能力を十分生かした人生が持てる事は十分想像できます。僕も地球社会はいつかはそうなると見ています。又、宇宙人社会のかなりは貨幣経済を経ずに文明を発展させたとも推測しています。

  ところで、20世紀後半には一時「お金のいらない国」が存在したのですよ。1975年から始まったカンボジアのポル・ポト政府。でも、国内の多くの人をその政府は虐殺したり、更には、ベトナム人も殺しました。非常に残酷な政府でした。それと、長嶋龍人氏が描いたその国とどう違うのか、考えてみました。長嶋龍人氏の描いた国は愛と自然尊重を基盤とした理念や思想があります。それに対し、ポル・ポトの仲間たちの発想は憎しみが根にあると思います。敵であったアメリカやロンノル政府、あるいは、歴史的に仲が悪いベトナムへの憎しみが。憎しみが根にあれば、どんなに理想的な経済体制を作っても、ナチスと変わりがないような国になってしまうのではないでしょうか。福祉関係にも言えますが、大事なものの一つは「人々の意識」ですね。その本はポル・ポトの事を改めて考えさせられたし、人々の意識の大切さも実感しました。

  最後に、長嶋龍人氏の描いた国では、身障者や知的障碍者たちはどのような生活をしているのでしょうね。僕が述べる事ではありませんが、コロニーなどに隔離もされずに、町の中で人格も認められて、得意な事や好きな事を集中的にやり、充実した人生を送れているのかもしれませんね。長嶋龍人氏の著作の続編に期待したいものです。

  皆様もお金について、客観的に考えてみて下さい。

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