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テレビのグルメ報道と、楊貴妃などの虚実

2018-09-21 13:57:20 | 日記
  日本でまだグルメという言葉がなかった1970年前後、フランスの高級レストランの様子が盛んに報道され、まだ小中学生だった僕は勿論、一緒に番組を見ていた父も「フランス人はご馳走をよく食べる。贅沢をしている」とステレオタイプ的に思ったものだ。その後、実際にフランスに勉強などで行った人たちから「実際は、多くのフランス人は安いものを食べて生活している。安いものをおいしく食べる工夫は盛んだが、贅沢をしているわけではない」と何度も聞かされ、テレビ報道はウソではないが、偏っていると思い知らされたものです。


  その日本がバブル景気に浮かれていた1980年代後半には、それで大儲けした人たちがグルメを多く食べ、その様子がテレビ報道されました。外国にも報道されたから、外国の人たちは「日本人の全てがご馳走を食べている」とステレオタイプ的に思う人たちも出たかもしれません。でも、僕はそうではなかったし、当時の僕の多くの友人たちもそうでした。外国の人たちにステレオタイプ的に日本人が思われたら、たまらないと思ったものです。

  近年は、中国の人たちがご馳走を食べる場面がテレビでよく報道されます。でも、今の僕は中国人をステレオタイプ的には見ていません。確かに、今の中国にもそのような人たちもかなりいるでしょう。その報道はウソではありません。でも、真実の一部しか伝えていないわけです。GDPが高い今の中国でも、ご馳走を食べるお金がない人や、お金はあっても、ご馳走が人間の幸せではないと気が付いている人もたくさんいるわけです。どの国も人々の生き方は多様ですから。報道の力には限りがあるから、偏るのは仕方ないのかもしれませんが、ならば、マスコミを信用しない事ですね。報道された事を「それだけか」と疑い、様々な角度から物事を見てみる事が大事かと思います。

  歴史を見る時もそうかもしれません。ラジオのNHK第二放送で、土曜日の午前10時から(本放送は、午後8時30分から)漢詩=中国古典詩の講義番組があり、僕はいつも聞いています。今年度は、長恨歌特集。唐の皇帝の玄宗の時に起きた事件ですが、確かに楊貴妃の一族が皇帝の権威を利用して、悪い事をしたのは事実です。でも、楊貴妃自身の生活はどうだったのか。歴史の事も多くの人たちが大げさに語られる話も付け加わりますから、どれだけ楊貴妃が贅沢な暮らしをしていたのか、後世の我々には判らない面もありますし、又、本当に贅沢な暮らしをしていたとしても、それで楊貴妃自身が幸福だったのか?は何とも言えないわけです。というより、時代状況もありますから、楊貴妃は何が幸せなのか、自分では判らなかった可能性もあるとも考えられます。本当に楊貴妃の霊に聞かなければ、判らない事でしょう。フランスのマリー・アントワネットにも言える事ですね。歴史を見る時も、自分の頭で考えてみないといけないと思います。マルクスの「資本論」を読む時も僕はそのように心掛けています。

  とにかく、ウソではないが、「偏った真実」を目にする時の判断は誰でも難しいわけです。
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