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日本の妖怪カッパ

2017-07-15 14:58:33 | 日記
  カッパは日本各地で云い伝えられた妖怪である。人間みたいな形をして、頭部は中央に毛がなく、周囲に毛が生えている姿である。色は緑色で、足に蛙みたいに水かきがあり、水泳が得意で、出会うと「オラオラデ」とも言うらしい。特に、江戸時代に目撃や遭遇の話が多く、何故か明治維新後、そのような話は消えている。10年くらい前だろうか、ラジオで「それは日本各地に潜伏したカトリック宣教師の事である。『オラオラデ』はスペイン語やポルトガル語そのものである。そのような人たちは森の奥に住み、時々魚を取るために川に出て、それを目撃されて、カッパと言われるようになった」とある歴史学者が述べていた。確かに、江戸時代に盛んに目撃され、明治になり、止んだ理由も説明が付くわけだ。まだ物的証拠がないから説にしか過ぎないが、うなずける。


  ところで、録画しておいたアメリカのアニメの「トムとジェリー・ロビンフッド」を先日見ていたら、登場人物に、頭部の中央に毛がなく、周囲に毛が生えていて、カッパそっくりの者が出てきた。アメリカで作られ、しかも、ヨーロッパを舞台にしたそのアニメ。作者もまさか日本のカッパを意識して描いたわけでもないだろうに。ヨーロッパやアメリカにも、カッパそっくりの髪形をした人たちが昔からいたわけだ。

  江戸時代に目撃されたカッパたちも、今のUFOと同じく、正体は様々だったに違いない。例えば、猿を見間違えた例とか、旅人や漁師とか。多様だったと思う。その中に宇宙人が含まれていたら、尚更面白いと思うが。でも、その中に以上のアメリカのアニメに出てきたような髪形をしたカトリック宣教師もいたかもしれないと歴史の彼方に想いを馳せるのだ。今の日本は暑いが、こんな時こそ、楽しい想像も良いかもしれない。