『限界国家』の出版内容です。
https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4022737204/hnzk-22
作家・堺屋太一氏推薦!
このままでは、この国は「姨捨列島」と化す――
2016年に日本の総人口は33万人も減った。
これは序の口で、いよいよ奈落の減少が始まる。
2020年代で620万人減、その後は、年間100万人近い恐ろしいペースで減り、
2060年には9000万人になってしまう。
しかも4割近くが65歳以上の高齢者だ。
現在すでに農・漁業や小売業、サービス業、ものづくりの現場、
そして介護と、人不足の波がひたひたと全業種に押し寄せてきている。
拡大するばかりの耕作放棄地、人がすまなくなった集落、
担い手のいない地場産業、介護から見捨てられる高齢者
……日本のいたるところが、「廃墟」になっていく。
週4千人が「孤独死」するという予測さえある。
世界の人口学者は「日本はもはや手遅れではないか」と固唾をのんで見守っている。
ところが、当の日本人はどうかというと、
「一人あたり生産性を上げれば経済は維持できる」
「AIやロボットの活用も見込める」
「一億総活躍で、女性や高齢者も働けば大丈夫」
「江戸時代を見直そう」
これは「竹槍」をもって巨大な敵に立ち向かうのに等しい行為だ。
まさに「現実を見ない希望的観測(wishful thinking)」に終始している。
本書は、まず人口減により、この国が巨大な限界集落=「限界国家」化し、
介護や年金などの社会基盤が立ち行かなくなるだけでなく、
国の基幹産業である製造業の競争力維持にも窮して、
アジアの国々に追い越されてしまう予測を描く。
日本は生き残りのために、人口激減と正面から向き合い、
「優秀な人を選抜して」外国人を受け入れる
人材開国に踏み切らなければならない。
きちんとしたルールを作らなくてはならない。
まだ、時間はある。
先細り閉塞感に覆われた日本が、明るい未来を持つための、一大構造改革の提言。