東野としひろ活動NEWS

東野としひろの活動報告やメッセージをお届けします。

平成27年度企画展『播州織見本市』

2015-07-28 04:50:31 | 産業・労働・雇用
 西脇市郷土資料館では、今年の夏の企画展が7月18日から始まりました。今年の企画展は、昨年の企画展をさらにグレードアップした『播州織見本市―蘇るドビークロス』です。9月30日まで開催されています。



 資料館の展示室には、西脇市の大切な地場産業である播州織を再発見しようと、最盛期の時期の織布工場で地道に研究・開発されてきた様々な色合い、織り糸の組織、デザイン等を書き表したものが見本帳、試し織り(試織)された見本をデーターとして集めた見本帳を所狭しと展示されています。



 莫大な見本帳は、すべてドビークロスの物でした。この見本帳を寄贈されたのは、西脇市野中町にあった三弘織布株式会社です。三弘織布株式会社は、西脇市を代表する織布会社でしたが、残念ながら播州織が衰退する中で廃業されています。会社を創業された村上家の庭は、日本を代表する作庭家である重森三玲氏が作庭されたことで有名です。
 三弘織布株式会社が寄贈された莫大な見本帳は、現在の播州織にも生かされるものとして注目されています。昨年の企画展を見られた播州織関係者の希望で、さらに規模を拡大した企画展になったとのことです。



 展示ケースには、美しい様々な播州織の織布が飾られています。古いものでは、ギンガムストラップ、ギンガムチェック、ジャガード織物、サッカー織物、ドビー織物、ループ織物などなど。新しい物では、密度バランス織物、裏切り織物、高移動クラッシュ加工織物、写真織、プリント&クラッシュ加工織物、クラッシュ&起毛加工織物、かすり風袋織物、斜紋ラメ織物などなど。
 展示された織布を見ていると、播州織の歩みがよく分かります。企画展と合わせ、播州織の歴史がよく分かる常設展を見ると、播州織の良さがさらによく分かると思いました。
コメント
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