東野としひろ活動NEWS

東野としひろの活動報告やメッセージをお届けします。

企業訪問㈱兵庫パルプ工業

2008-09-19 17:08:40 | 企業訪問
 ㈱兵庫パルプ工業は、丹波市山南町谷川にあり、黒田庄町に最も近い企業です。日本のパルプ工場の多くは臨海部に位置していますが、㈱兵庫パルプ工業は内陸部に位置しています。



 ㈱兵庫パルプ工業は、昭和30年2月に、未漂白クラフトパルプメーカー(UKP)として設立され、国内最大のUKP生産会社として成長されています。また、バイオマスエネルギーに早くから取り組まれ、平成16年11月には、家屋解体材などの木屑をバイオマスエネルギー燃料とする発電設備を稼動させています。平成7年の阪神・淡路大震災の廃材や平成16年の台風23号の際の風倒木の処理を会社として積極的に行っていただきました。
 黒田庄町との関係では、篠山川の上流部に位置するため、排水をめぐって会社設立時より様々な問題がありました。バイオマス発電設備が完成されたとき、私が黒田庄町長として初めて会社を訪問させていただきました。排水についても企業努力をしっかりされていることが施設を見させていただくことで、よく理解できました。そのことを町民にもお話し、その後黒田庄町区長会にも、会社訪問をしていただきました。
 県議会議員に就任して初めての訪問だったのですが、大木所長さんが暖かく迎えていただき、詳しく説明を聞くことが出来ました。従業員数は140名で、平均年齢34歳と若く、従業員の約70%が地元丹波市の方で、約15%西脇市の方だそうです。地元の優秀な人を採用したいが、地域に残ろうとする子が少ない、また子どもを地域に残そうとする親も少なくなったと言われたことが耳に残っています。経営状況は、製品の55%が国内で販売されていますが、45%は中国・タイ・ベトナム等に輸出されています。ウェット状で輸出するためかさが高く、輸送費が高くなるとのことでした。
 国・県の行政に対して、林業経営が安定するように支援して欲しいこと、国道175号線の整備や川代渓谷対策等の道路網の整備を行って欲しいこと、地元企業の努力を宣伝してほしいことの3点の要望が出されました。
 企業として地元の理解を得るために、創業時から月1回の話し合い(現在は2カ月に1回)を行ってこられたことには、頭が下がります。当初、臭いや車の騒音等の苦情ばかりであったが、近頃は会社に対する励ましの声もあるそうです。大木所長さんの熱意が、しっかりと地域の方々に伝わっていると思います。職員教育のお話といい、今回の企業訪問は大木所長の人柄に触れることができ、大変嬉しかったです。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする