蕎麦の散歩道

美味しい蕎麦と、楽しい食の道を歩む。

すずめのお宿 向島  大晦日の昼酒をやれる、幸せに感謝

2017-01-02 08:57:36 | 銀座・新橋・芝・築地・港区・中央区・墨田



ちょっと変わった名前のそば屋だ。数年ぶりの訪問になる。

このあたりはかつての花柳界である。
現在も10店ほど料亭があり、そこの女将が店を立ち上げた。
比較的こじんまりした手打ちそば屋と、このすずめのお宿の二店舗、それに
池袋のデパートの地下食品スペースに、手打ちそば屋のイートインの店を持っているから
この方は成功者の部類に入るのではないか。

料亭で沢山の客を見て、決して今に満足しない、そんなことが、閉店の多い、また
現状満足型の手打ちそば屋業界とは異質な思考があるのだろう。

それでも、神楽坂蕎楽亭の天ぷらをメインにした新店舗、市ヶ谷の人気店大川やの
神楽坂の新店舗、巣鴨の菊谷が出した別邸菊谷。
それぞれ、ただの支店ではない、新しい考え方が垣間見えて、楽しい。



駅からは10数分掛かるから便利とはいえないが、客がよく入っているという。
大晦日、昼からそば屋でのんびりやりたいというのが4人揃ってやってきた。
この日は手打ちそば屋はどこもてんてこまいで、持ち帰りの蕎麦で200だ、300だと
いうから恐ろしい。
通常営業ができないから、昼からそば屋酒など、最初から断られる。



ここもすでに持ち帰りそばは相当数用意してあって、準備万端のようだった。
12時開店と同時に客でいっぱいになった。
やはり、この日は年越し蕎麦を注文して、それをさらっと手繰って帰るという客で
順番待ちになった模様だ。

常連の方たちが連れ立ってやってきていた。大晦日に、年越しそばと、通常営業が
成り立っているのだから、そのスタッフを率いる経営者の意気と準備には敬服したい。



我々のテーブルはビールと焼酎のボトルが置かれ、
酒のあてでいっぱいになった。




ただ、目当てのギンダラ西京焼きと蕎麦寿司はやはり用意は難しいようだった。
だが、ここは肴が普通の店に比べて多いし、それに料亭経営の店らしく美味い。
塩辛は見た瞬間に、もう二つ追加した。
野菜のピクルスはなかなかこなれた味加減で、酸味が丸い。

鰻巻き玉子


とりつくね、上にある
塩雲丹が絶品だった。


そばがき揚げ



めいめいが締めは違った蕎麦をオーダーした。
一度は食べてみたかったすき焼き蕎麦にした。すきやきはなんとなく晦日に食べたい
ものの一つで、少し贅沢感がある。
肉も上々で蕎麦を鍋にくぐらせて、玉子に浸して食べる。





蕎麦も本格的で香りも良かった。前回の料理長はもう辞めていなかったが、
切りもしっかりして、エッジの立ちもよいではないか。
大晦日でも手を抜いていない。

糖質制限の話題で盛り上がったが、蕎麦の糖質のことは忘れて皆さん平らげた。

大晦日、望外の肴を味わい、したたか呑んだ。
それに良い友人たちと過ごせて楽しかった。それが一番だったかもしれない。
年を追うごとに、そのことが一番幸せに思えるようになった。


東京都墨田区向島2-9-2  03-3622-4235
・営業時間 12:00~15:00 17:00~23:00 定休・水曜
 詳しくは



http://diamond.jp/category/s-sobaya

手打ち蕎麦屋のオーラを味わう
http://diamond.jp/category/s-soba


ダイヤモンド社刊(検索
著作・鎌 富志治(かま としはる)・夢ハ toshiharu2316@jcom.home.ne.jp

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