蕎麦の散歩道

美味しい蕎麦と、楽しい食の道を歩む。

いさと 市川  蕎麦屋の連鎖が続く

2010-05-30 20:57:08 | 近郊・神奈川・千葉・埼玉・茨城・長野他

西国分寺「潮」さんに行って「いさと」さんの話になった。
潮さんたちが「いさと」さんで蕎麦の技術的な話をされたそうです。
それを聞いて、すぐに「いさと」に行こうと思った。

木曜から日曜までの営業で、11時半から蕎麦が売り切れ仕舞いで
終了ですから、予約になります。

焼き味噌

厨房を見ると見知った職人さんがいました。
この近くに住んでいて、今日たまたま厨房のお手伝いに入った
そうです。それも、初めてだそうです。
彼は、下町で名店と言われる蕎麦屋で3年ほど修行し、今は自分の店作りに栄養になるお店をはいくつか歩いています。

鴨味噌包み出し巻き

「いさと」さんは自宅改造でセカンドライフ蕎麦屋開業の成功者の1人です。蕎麦を趣味で始めて、いずれはと夢に見る理想的なセカンドライフです。
が、成功者にはそれなりの深い蕎麦への探求がないと継続はしないのだと思います。
そう思うものがメニューの説明書き中に存在しています。

鴨味噌がとろけ出す

「いさと」の「返し」は1年寝かすと書いてありました。
蕎麦の茹では銅鍋を使い、湯の中に銅塊片を入れることも書いてあります。
それが蕎麦に及ぼすいい影響がある、と信念のようなものを感じました。

結果にはデータがある科学的根拠があるものと、それが示されないものがあります。
もともと美味しいとかという極めて感覚によるものは、それ自体が科学的な根拠が
曖昧です。その曖昧さがいいのかもしれませんが。
人が人を好きになる、偶然に。
それは、誰も科学的な根拠を示すことができないと知ってはいます。
だが、それと同じようなことなのに、蕎麦には何か根拠を求めていくように
なります。好みの範囲をもどかしく説明しなくてはならないのです。


鴨汁蕎麦がき、蕎麦がきは熱々のどなべでやってきます

寝かしは1週間がいいのか、1ヶ月がいいのか、1年がいいのか、
それはしかとした成分分析のデータがありません。
甘みなのか、辛味なのか、苦味なのか、旨みなのか、それとも違うものなのか。

1ヶ月がいいと思ったら、そうだし、1年がいいと思ったら、それはそうなのでしょう。
味醂と砂糖と醤油を混ぜて火にかけて返しにして寝かせるとどんな意味が
あるかそれは分かっています。
醤油のいい面を消したいわけです。それはあのよい香りを無くしたいわけです。

トロンとした蕎麦がき、
手挽きの一回挽きの粉で、複雑な食感がありました

蕎麦の色が美しい、蕎麦の香りが強い。
が、その色は美味しいのか?その香りは美味しいのか?

蕎麦の本質的なよい香りとはどんなものなんでしょう?
僕はそれが分からないから、また明日も蕎麦屋に行きます。

薄緑がかった蕎麦

帰りにご亭主が名刺をくれました。蕎麦屋ではなくて、
「美味しい蕎麦研究家」と書かれています。
そうか、と思いました。自分の立つ位置がしっかりとあるのです。
知り合いの職人さんが来月から神田「眠庵」に行くという。
あ、またそれじゃ神田に行かなくてはならないでしょう。
蕎麦屋が数珠繋ぎのように連鎖しています。

山葵をつけて美味しい
蕎麦は、刺身の感覚、生の蕎麦の柔らか味がありました

それにしても、その人を好きになるとは、その蕎麦を好きになるとは
どんなことが起こったのでしょうか。

蕎麦がきの抹茶ソース餡がけ
いさと

市川市国府台1-12-9 047-373-4537 11:30~売り切り仕舞い
営業日 木・金・土・日 (一日限定20食) 前回の記事


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蕎楽亭  神楽坂  予想を超えるトマトソースの味わい

2010-05-28 09:05:52 | 神田・浅草・神保町・猿楽町周辺・新宿区

こごみなど山菜盛り

六時半過ぎにほぼ満席でした。
神楽坂のブームは少し落ち着いたのですが、この店は別なようです。
初めての方をお2人お連れしたので、料理は僕が選びました。
牛筋や会津料理のこずゆが上品で、連れたちも思わず唸ります。
どじょうのから揚げも小粒などじょうで美味しかった。

牛筋は是非物の定番
   会津料理のこずゆ
      桜海老の掻揚げ

天ぷらも銀宝もまだあって、山菜や桜海老もオーダーした。
桜海老の掻揚げはさくさくして上手く揚がっています。野菜などを沢山いれて
ないから水っぽくなっていない。


どじょうのから揚げ
    ふっくらした出し巻き


〆は連れ2人は2色もりです。
僕は初めてトマト蕎麦をお願いしました。
トマト蕎麦は、全く予想外の味わいでした。この蕎麦がなぜこんなに
人気があるのか良く分かりました。

予想を超えた味のトマト蕎麦

「これは、ちょっと、イタリアンを超えてるかな」
味見した連れが、このトマトソースを持って帰りたいとまで言います。
たしかに、牛筋とか、カレー蕎麦などをみると、普通のトマト味に
ならないとは考えていましたが、蕎麦をパスタに見立てたものの中では
出色のものではないでしょうか。

蕎楽亭  新宿区神楽坂3-6 03-3269-3233
       11:30~15:00 17:00~21:00 (土11:00~15:00)
        定休日 日曜・祝日 前回の記事

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懐食みちば  銀座  道場さんを困らせるかもしれない

2010-05-24 12:10:43 | 銀座・新橋・芝・築地・港区・中央区・墨田

真ん中にどろジュンサイ
どろのような色をした酢ということですが、泥と名前をつけるのが面白い

「懐食みちば」は本店「ろくさん亭」よりもカジュアル性を取り入れて
あります。
元々道場さんの料理は冒険的で創作性を重んじてきてますから、
新しい和食層を取り込んできました。
フレンチスタイルのメイン2がチョイスできる、プリフィクスをいち早く取り入れて
きたのも道場さんでした。


海老などをサフランゼリーで巻いてある 千社頭の味噌漬けがシャキっとして

前菜は道場さんの出身地の石川産ごり山椒煮、チーズ黄金焼き、海老サフラン巻き、
千社頭味噌漬け、タコ湯引き、新ジュンサイどろ酢、とこぶしなど。
海老がサフランゼリーに巻かれていて、海老と里芋の摺りいれなどが入って手が込んでいます。
千社頭味噌漬けは、「ちしゃとう」と呼ぶらしいのですが出は中国の野菜で、レタスの芯のようなものらしいが初めて食べました。

カワハギの肝汁

お椀はカワハギの肝汁で赤味噌仕立てでしたが、これはやや味噌に肝が負けて
いたような気がしたが、あわせ味噌や白味噌がいいのかというと、まろやか過ぎるのかもしれません。赤味噌のシャープさを取ったということでしょうが、
これも普通の肝汁では面白くないという道場流か。

カルパッチョ風と殻つきの雲丹
手をかけたものと、海からそのままの好対照なお造り
  
酒蒸し鍋の筍皮巻き、ぜんまい、サイコロ牛肉が入っていました
 米ナスの酢あんかけ盛り海老と野菜など

     牛ローストビーフ石焼

刺身のお造りや焼き物は、道場料理の感じがよく出ていました。
加茂茄子の揚げ出しは野菜の持ち味が出ていて、このあたりになると
日本酒がすすみます。

フカひれ蒸し

強肴と食事はそれぞれ5品から一品チョイスできます。
強肴は和牛の石焼や鮑石焼やフカヒレ蒸しなどがあって、なかなか決まらないから、予めフロアから1時間前からチョイス候補を考えていてください、
といってきてます。
決心がついて、フカヒレにしました。
食事は、この日は手打ち蕎麦が無く、カレー饂飩、このカレー饂飩は、
カレーの香りだけがするような、和食ならではの饂飩でしたが、
撮る前に腹に消えてしまいました。



帰り料理長と支配人が顔を出してくれたので、手打ち蕎麦が
無いのが残念だというと、
「蕎麦は奥が深くて、本店が苦労しています」という。
手打ち蕎麦は本店の料理長が打って、ココにまで運んでくるのです。
たまたま今日は無かったのです。
本店では必ずプリフィクスの中の一品で手打ち蕎麦があります。

料理人は蕎麦にはまると大変です。
適当にということができないのが料理人です。
粉を考え出す、手挽きに手を出す。
新橋「ひろ作」や西国分寺「潮」をみるとよくわかります。
彼もそのうち蕎麦屋になりたいと言って、道場さんを困らせるかもしれないな。

懐食みちば 前回の記事
東京都中央区銀座6-9-9かねまつビル8F 03-5537-6300 定休・月曜

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手打ち蕎麦屋のオーラを味わう 今日から特別編「蕎麦今昔物語」

2010-05-21 06:31:42 | ダイヤモンドオンライン連載
手打ち蕎麦屋のオーラを味わう

特別編「蕎麦今昔物語」①

江戸八百八町に、手打ちの華がぱっと咲く

旧金砂郷村の蕎麦の花

ある日、ふと入った蕎麦屋の手打ち蕎麦が好きになります。
以来、人は蕎麦屋巡りを始めるといいます。蕎麦はどうして日本人の心をこうも魅了するのでしょうか。

蕎麦の歴史を紐解きながら、手打ちの物語りなどをしてみましょう。

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潮  西国分寺  心の奥にしまった願を思う

2010-05-19 10:23:56 | 都下

蕎麦友が潮さんに招待してくれました。
暫くカウンターで潮さんの近況などの話を伺いました。
長らく蕎麦屋の苦楽を共にしてこられた女将さんが先年になくなられて
いて、最近、法要があったそうです。

連れは初めての訪問なので、僕が仏像彫刻の説明などをします。
今は、亭主は大作にとりかかっているといいます。



小さな可愛い仏像が柱のあちこちにあります。
お客や知り合いの方がそれを欲しいと望まれる方が多いと言う話です。
僕も頂きたい口ですが、
「500体できたら、お分けしようかと」
今はどのくらいか、と聞くと、
「80体です」
大分先があります。造り終えるにはあとどのくらいかかるのだろうか・・。
なぜ500体で、それはどんな意味を持つ数字なのだろうか?と考えていたら
美味しい豆乳豆腐が来ました。
海老と雲丹が入っていて、豆乳のよい香りがして、やわらかな味加減です。
                         豆乳豆腐には雲丹や海老がどっさり


料理は素晴らしい器に入ってきます。
連れは祖父に建具職人を持っていて、器にも造詣が深い。
古伊万里や萩焼きのいいものが目の保養になります。
器と料理の話をしていると、蕎麦前が進みました。
亭主が焼いたつゆ猪口も出てきました。


芽じゅんさいに海老やホタテや白玉まで隠れていています。
前菜はチーズ、タコの桜煮がいい甘みを出してくれます。黒豆は酒にも
しっかり合うように含み煮されていました。


     地ハマグリ
        ミルクもちの岩がき
               黒むつのお造り
揚げあいなめのみぞれ

ハイライトは花山椒鍋です。
鹿児島産の牛肉より高い花山椒をどっさり鍋に入れていただきます。
これは、食べたあとも少し辛味の痺れが心地よい。


花山椒で香り付けするのではなく、花山椒が主役の鍋です

「蕎麦はどうでしょう?」
どんなに美味しいと料理を誉めても、亭主は蕎麦が気になるものです。
福井産の蕎麦は品のある香りがあって、ふくよかな味わいでした。
「腰はどうでしょう?」
「僕はもう少し腰があったほうが」
つい、自分の好みを言いますが、それはそれでいいのだと思っています。

品のある香りのせいろ

帰り、他の客がいなくなって、僕はなぜか思い立って、見える範囲の仏像を
撮り始めました。
「どれが好きですか?」僕の背に声がかかりました。
僕は指を刺して、すこし笑ったそれをもう一度撮ります。
僕は好んだ仏像は人気があるとの答えです。

デザートは3品、左の鹿の子は逸品した。右のプリンも舌に溶けました。

                  

入り口のショ-ケースには3体の仏像があって、今の大作を仕上げたら
ここにそっくり入るとのことですから、相当大きなものなのでしょう。

柱に隠れるように小さな仏像が

500体の目標数字を思っていました。
その数字は”願”をかけているのではないか?、とふと僕は思います。
どんな願なのだろうか?その大きな数字を考えたら心の奥底に強くしまってある
ものに違いないと思った。
500体を彫刻したら、きっと皆さんに分けてしまうんだ、とも思った。
僕は、またカメラで仏像を残らず撮ろうと思ったが、
500体は多分あと10年はかかるだろうからと考えた。

駅まで歩く8分がとてもよい時間になりました。

国分寺市西元町2-18-11 042-359-2898 前回の記事
11:30~14:00(土・日・祝15:00)17:00~21:00
定休 火曜日(祝日は営業)


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矢打  江戸川  夕方まで蕎麦が腹に居座る

2010-05-16 17:58:59 | 江戸川・江東・葛飾・新宿・大田区・足立区
相変わらず、客が来ていました。
お昼は、鴨汁の並、中、大の声が飛びます。初めての客の声が、うっとなりました。
大を注文した客なんでしょう。
「こ、これは?」
「大で1キロあります」花番さんがさらりという。
僕はそちらを振り返ったが、前にも見てるが、改めて見るとすごい。
僕は中を頼んでいて、運んできた花番さんに目方を聞いた。

鴨汁の中、750グラム

「中は750グラムです」
もちろん、これは茹で上がった蕎麦の目方です。
僕も正確に計ったことはないが、普通の蕎麦屋の蕎麦の目方は
茹でる前1人前150グラムです。それを茹で上げると水を吸って倍の
300グラムくらいでしょうか。
従って、中は2人前半といことになり、大は3人前強です。
並で450グラムだそうですから、女性はこれで十分な感じでした。


割り箸の太さほどあります

客はこの鴨汁だけを食べにます。蕎麦は太いです。
両国「ほそかわ」や六本木「本むら庵」の太打ちよりもまだ太いかもしれません。
なかなか蕎麦が減りません。
夕方、4時頃まで腹に蕎麦が居座っていました。

矢打 東京都江戸川区江戸川5-23-39 電話 03-3687-2293
   定休日 水・木

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土家  東村山  餅草を手で摘む人

2010-05-13 14:04:30 | 都下
どこか懐かしい風景が見えるような気がした。
幼い頃、父親の実家の田舎の家屋と似ています。薄い黒、燻したような
灰色のかかったような黒の板塀と壁が、「土家」のよい空気をかもし出しています。

カウンターの席にしてもらったから、亭主の目の前です。
他の店の亭主の訪問の話などが出る。僕も好きな店で、しばらく行って
なくて行きたくなってしまう。

焼き筍、こごみ合えなどの前菜、
筍と水菜のゼリー寄せが、いい食感。天然の稚鮎を薄味で一煮してあって、
出始まりの鮎の身の柔らかさを生かしてありました。

ゼリー寄せ

前菜も地元の野菜で作ったと話があって、綺麗に仕上がっています。
筍と水菜のゼリー寄せは美味しかった。
水菜を生まま入れて、筍との食感の妙を楽しめさせます。ゼリーを砕いた
時にその効果を上手く計算してありました。


蓬(よもぎ)を入れた蕎麦がき、香りがふわ~と押し寄せます

蕎麦がきはあいなめの甘いみと相性があっていました。
そばがきは蓬が入っていました。
「近くで餅草が茂っていて、沢山取ったものだから」
蓬はこのあたりでは餅草ともいうようです。

蕎麦豆腐の湯葉のせ

僕の田舎でもやはり餅草と言ってたのを思い出しました。
この時期に草餅を作るといいます。その草餅は蓬のことですから、やはり餅草です。
ふわ~と蓬の匂いが立ち込めて、いい蕎麦がきになっていました。
僕は野原で蓬を摘む彼の姿を想像して、自分の田舎の祖母のことを
思い出していた。
孫たちのために朝早くから僕らが起きる頃まで摘いでいた。
その労苦を今は想像出来るが、その頃は想像さえ出来なかった。

地物野菜をふんだんに使った
鴨と野菜のサラダ。おかひじきの食感がとても新鮮

土家さんの料理はいつも一手間を惜しまず工夫をしてあります。
鴨だけでも美味いのだけど、野菜も5種類が乗せてあります。目立たないけど
ルッコラがあったり、一番上のものはおかひじきです。
食感がよくて、生だと独特な苦味と甘みがありますね。

穴子と野菜のお鍋

蕎麦は手挽きです。
玄蕎麦を挽きこんでありますが、蕎麦の香りが強く出ています。
細いが腰が強く、たおやかな味わいをくれました。

手挽きせいろ

今年の9月くらいで「土家」さんは開業丸二年になります。
だんだん、落ち着いて客を迎えるのが様になってきて、いい感じです。

筍いり羊羹
土家 前回の記事
東村山市野口町4-18-1 042-392-9457
11:30~14:00 / 17:30~20:30 水曜定休

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重吉  綾瀬  蕎麦屋は進むしか

2010-05-11 11:05:42 | 江戸川・江東・葛飾・新宿・大田区・足立区
重吉にはもう大分前に来ていて、もう一度よりたいと思っていました。
この日は電車でしたが、
打ち合わせを控えて酒が飲めないランチなりました。



粗挽きの田舎蕎麦をまずお願いします。メニューには田舎蕎麦と書いてあります。
ランチの他のお客さんは、天丼などのセットメニューで、
田舎蕎麦をオーダーする人は皆無でした。



余りの殻片の多さに正直驚きました。前回の訪問時よりさらに激しくなって
いるようで、今もそのときの写真と見比べています。
食べるのをたじろぐような気持ちで、暫く鑑賞していました。

あきらかに蕎麦殻を食べるものになっています。
これは蕎麦と呼ぶべきものか、どうか。僕の考える蕎麦の範囲を超えています。
前回食べた田舎が僕の中ではぎりぎりなのかも知れません。
美味いか、そうでないか、という前のところという意味で、蕎麦は
それを評価するのは客で、これをよしとされる客がいるのは当たり前です。
このところ蕎麦の猛者というべきところを回ってきました。
「いっこう」、「野島」と、そして重吉です。
前2店の蕎麦の範囲も超えていました。

せいろ

せいろは比較すると、従って、それと比べるから落差が大きく
大人しく感じてしまうから不思議です。
天ぷらの評価が高いようです。天ぷらが美味いという客の声がきこえました。
次回は僕も天ぷらのセットにしようと思います。

次回の訪問がまた楽しみです。田舎がどう変化しているか?
進むか、戻るか、・・・、
多分さらに激しくなるかもしれません。それが蕎麦屋の職人なのかもしれません。

重吉 
足立区綾瀬1-33-16 03-5680-9077 

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手打ち蕎麦屋のオーラを味わう 最終回 今日から大井「布恒更科」

2010-05-07 05:50:10 | ダイヤモンドオンライン連載

ダイヤモンドオンライン

手打ち蕎麦屋のオーラを味わう

第26回・最終回は大井「布恒更科」さんです




江戸は「更科」、布屋太兵衛の直系譜、安保闘争のヘルメットを被っていた
男が麺棒を握ります。40年前、失われた手打ちに挑んでいきました。
布恒の辛汁か、辛汁の布恒か、それは、ある出会いが始まりでした。

ひじき切り


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くりはら  丹沢  またとない一期一会を もう一度

2010-05-06 14:30:10 | 近郊・神奈川・千葉・埼玉・茨城・長野他



のんびりと遠足のように、くりはらに向かいました。
小田急の急行で途中から鈍行のように各駅に停まり、渋沢で降ります。
渋沢の手前あたりから小田原に向けては、リュックを背負った人たちが
目的地にそれぞれが向かうようです。
駅からくりはらまでは歩いて8分くらいでしょうか、この日は晴天でよい
気持ちで風を受けます。

蕎麦を打つ音が聞こえる

11時半開店なので、僕は少し待ちます。早めについたのです。
待ち椅子の後ろの部屋は丁度蕎麦の打ち場になっています。
最後の蕎麦切りの音が聞こえてきました。
タン、タン、タン、・・・・、かなり早い包丁切りでした。
ためらいが無く、一気に切り落としていくような音です。
手挽きざるだろうか、もりだろうか、どちらだろうか、
そんなことを考えるうちに、裏手から亭主が暖簾を上げに来て
久しぶりに顔をあわせました。

他のお店の話をしながら一緒に店に入る。
客がすぐに僕の後ろから湧き出してきます。

席に着くとおしんこが付く

遠足のつもりできたからのんびり楽しもうと思う。
一番入り口に近い席で庭の見えるところの席を選んだ。
開店5分で満席になって、3組くらいが待つようになる。やっぱり連休なんだ、
皆さんリラックスしているような服装です。

自家製こんにゃく

こんにゃくで一杯やりながら、すぐに手挽きざるをもらう。
新潟の蕎麦で手挽きらしい透明感があります。草のよいにおいが
します。蕎麦の香りは、僕にはいまだに嗅覚に記憶されない、永遠の
もののような気がする。
蕎麦を一筋持って鼻でかぐ、あ、蕎麦の匂いだと思った瞬間に
それはもうどこか遠くに行ってしまい、記憶の彼方に消えてしまいます。

透明感のある手挽きざる
                         

いい腰の蕎麦でした。くきくきした食感、締まった体が歯に応えてくれます。
きっと小粒のよい蕎麦の実なんでしょう。

日本酒を頂いて、再び肴を二品ほどもらいます。
空席待ちの客がすぐに繋がるが、存外に蕎麦だけの客が多く、
ビールくらいは注文はするが、僕のようにたらたら呑まないから、客の
回転がいいようです。

胡麻豆腐と筍煮
                              

最後はせいろをもらう。
福井産のせいろはかなり香りが強い。陽だまりの藁のふわりとした匂いが
鼻に押し寄せます。が、それはすぐに消えて遠くへ行ってしまいます。
もっぱら、手繰ることに専念し、蕎麦に山葵を乗せたり、そのまま食べたり
つゆに漬けて食べたりします。
福井産独特の匂いが強く、在来種の甘皮のもちもちした食感がいいです。
福井のどこのものか聞き忘れましたが、このところ丸岡のものが
目につきます。

せいろは伸び伸びとした蕎麦になっています


もう一年近く前の訪問で記憶が定かではありませんが、
伸び伸びとした蕎麦になっています。
蕎麦が自由に声を上げているようだ。
くりはらさんは今蕎麦屋を楽しんでいるのではないかと思った。
そんな時に、遭遇するのは客としては幸せなことです。
亭主が蕎麦屋を楽しむこと、客として蕎麦を楽しむこと、
これも、またとない一期一会でしょうか。
それを何回も味わえたら、と思う。
この日、11時半から、13時まで長居をしてしまった。
でも、それがくりはらの居心地だと思った。


くりはら
神奈川県秦野市渋沢2098  0463-88-1070
11:30~15:00(火~金曜) 17:30~20:00(土、日)
定休日:月曜、第3火曜

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うかい  鷺沼   豆腐を美味くさせる周りの力

2010-05-04 10:20:10 | 和食


お祝い事があって、招かれました。
前に一度来た記憶があったが大分忘れていました。その時に買ったお土産で竹筒に入った豆腐が美味かったような気がしたが、この日はそれがありませんでした。
時期的なものなのかもしれません。
                      胡麻豆腐と穴子飾り揚げ


和風造りの贅沢さをこれまでかと凝らしてあって、豆腐料理が懐石料理に仕立て
あります。うかいグループは鉄板が有名でそこはなかなか値段の張る店です。
料理の順番や前菜はとても上手です。
豆腐をメインにするための工夫が凝らしてあって、合間にはさむ肉料理
魚料理も質が高くてリズムカルな感じででてきます。

蕎麦屋の懐石も〆に蕎麦という定石がありますが、もっと違う方向が
あるのかもしれません。
たかが、豆腐、というものを、周りの力で魅力的にし、またなおかつ豆腐も
美味いのですから、そのお手本を見せてもらいました。

海老握り
           芽じゅんさい、蓬など前菜
      焼きあぶら揚げは3種の薬味で
    豚の角煮
    
豆腐ばかりで嫌にさせることがなく、時々豆腐懐石で飽きてしまうのは
豆腐が重なり合って、くどくなる店がありますが、それが無いです。
メインの汲み豆腐や豆乳豆腐は、大豆の甘みがあってなかなかのものでした。
水やにがりがいいのでしょう。大豆は大きな石臼で摺ると甘皮の苦味が
排除されていい豆腐になると聞いたことがあります。

稚鮎のほろ苦い味わい
        お造り
                   箸休め

蕎麦と同じようにロール挽きと石臼挽きの違いが、豆腐にもあるのでしょう。
元々、石臼は大豆や小麦を挽くために生まれたのですから
蕎麦はその恩恵に預かっているわけです。

汲み豆腐と豆乳豆腐

       解禁の桜海老と筍

豆乳がとにかく美味いです。グループ企業だからといって
侮ってはいけないと思いました。

とうふ屋 うかい
川崎市宮前区鷺沼1-18-4 044-865-1098 11:00~10:00 無休

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よし房・凛  根津  いい散歩道といいお土産がある町

2010-05-01 07:23:33 | 根津・大塚・文京・品川・目黒・渋谷・中野
根津神社のつつじ

根津はつつじ祭りでした。
この日は雨、連休が始まるのに肌寒く、つつじもまだ蕾のものがあります。
例年は連休前にはつつじも終わってしまうらしいのですが、
今年は日照のせいで遅れたらしいのです。が、それで見れたのですから
ありがたい。それは、よし房のランチをいただきながら、常連と女将の
会話から知った次第です。
メニューもつつじ祭り期間限定のものになっていて、それは多分この期間
人出が多く普段のメニューでは対応しきれないのでしょう。

夜は先日知り合った方お2人と、蕎麦屋と焼き鳥屋のハシゴをする予定が
あったので酒はやめて、天ぷらのカロリーが気になって、
アッサリ目のものにしました。

茄子のつけ汁

茄子のつけ汁蕎麦は初めてでした。
なんとなく茄子のくきくき感が気になったのですが、意外と歯ざわりが
よく、辛汁とも合いました。
薄い蓮根が入っていてこちらのほうが歯ざわりがよく、いいバランスでした。



「前はお昼だけでお仕舞いだったね」客
「つつじ祭りのときは蕎麦が無くなって」女将

開店当初は亭主1人だったような気がした。つつじ祭りのときは
蕎麦打ちだけで大変だったのでしょう。
今は職人さんが2人、蕎麦の用意も十分な店になっています。

鷹匠に行って鴨汁を食べたいと頭を掠めたが、水曜は休みのような気がした。
もう一枚せいろをお代わりして帰った。
お土産は金太郎飴、興伸の芋と迷ったが、焼きかりんとうにしました。
これは、この後の打ち合わせ用のものです。
いい散歩道といいお土産といい蕎麦屋がある町でした。

よし房 凛 前回の記事 文京区根津2-36-1 03-3823-8454
11:00~15:00 17:30~20:30 定休・火曜


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著作・鎌 富志治(かま としはる)・夢ハ
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