蕎麦の散歩道

美味しい蕎麦と、楽しい食の道を歩む。

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神田 まつや  小田巻きの不思議

2006-04-27 22:52:44 | 江戸川・江東・葛飾・新宿・大田区・足立区


今日の、お目当ては小田巻きである。
饂飩が仕込まれた、卵とじなのだが、なぜ、それが小田巻きと言う名前になったのかを聞きそびれてしまっている。
お相手は、群馬の浅川屋さん、そのお姉さんの花まきさん。
今日は、そのお姉さんが、時間がないので、早く帰られたが、それまでに焼き鳥のタレ、塩、予約してあった卵焼きなどを注文。
お銚子は、4本位飲んでいた。小田巻きは僕は初めてだと言うと、淺川屋さんが意外なことを言った。

「これは、蕎麦屋では、昔からよく有ったんですよ」
彼が、東京の修業時代は、この小田巻きは、お蕎麦屋さんでは定番に近いものだったのらしいが、僕が蕎麦屋にのめりこんだ時にはなかったような気がするし、若い頃にあったかどうかも憶えてはいない。もっとも、若い頃は先輩のおごりでは、酒に塩、せいぜいで海苔が肴で、その後蒸篭で〆たものだから、それはあってもおごってもらえなかったのかもしれない。

僕らが、24,5歳の頃は、先輩と飲むと、全部がおごりで、
それが、週のうち、2,3回御馳走になっていたのだから、
今から考えると、先輩の懐はどうなっていたのだろう。
僕らも、50代までは、やはりそんな習慣があって、割り勘と言うものは、存在しなくて、それは、同期くらいの奴との勘定のときだけだった。

初めての小田巻きですが、これが、酒に合いましたね。底の近くに饂飩が隠れてるんですが、それを、少しづつ箸でつまんで、酒の合間に頂くと、極上の肴になりました。卵とじは、普通で言えば、箸休めだが、酒がすすむから、不思議である。
それにしても、まつやは、忙しくて、せわしない。
これが、また、良い雰囲気なんです。
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松屋の詳しいことは、この頁で。

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小の半 六本木  繊細な二八の月見酒

2006-04-26 20:53:21 | 和食

六本木西公園の脇に隠れるように佇んでいる。
料理屋が、二八の霧下蕎麦を、仕上げに出すという。
入店して覗くと、打ち場が1階のカウンター横にある。
お店は、全体が、シックな色模様で、派手な色使いをひかえた設計である。
しかし、日本和風設計と言うよりは、カナダ建築のデザイン様式の入った、木工使いである。かなりな、名前のある設計家が、静寂さをコンセプトに気持ちを抑え気味に造り上げたような気がする。
しかし、満席の客たちの声が、響きだすと、その隠れ家風のお店も、賑やかさで一杯になるから、設計士の狙いもどこかに飛んでいってしまう。
2階は、お座敷と、テーブル席。満席で30人くらいか。1階も、カウンターと、テーブル席があるから、かなりな収容人数である。 3階には、月見席があって、単純に言えば、天井のないお座敷で、寒くなかったらそこを予約したいくらいだ。
六本木の風流は、東京タワーが、見えるところがみそである。
桜満開の時期にここで飲んでみたかったと思ったが、
後の祭りではあった。
ま、それは6月くらいのよき日に。
懐石は、先付けから都合、十一品、それぞれが手をかけてる。
前菜にのれそれがあったり、お椀には、穴子巻き豆腐、お造りは、先物の鰹、しま鯵、サユリ、焼き物は、春鱒木の芽焼など、素材も旬ものを並べてある。

〆の蕎麦は、かなりの細打ちで、これは腐心の後が見える。二八蕎麦でかなりデリケートなニュアンスを出している。
ここまで細打ちだと、やはりつながりがもう一つだが、なかなか酒宴の後の蕎麦としては、その繊細さが料理屋らしくて、成功していると思う。
蕎麦屋本来のお店とは違う蕎麦の差別化をして、この点では、作戦はうまいのではないだろうか。
この蕎麦で月見酒は、風流の極みになるかも知れない。

料理屋で蕎麦をだしているのは、同じく六本木のきよやす亭、銀座の笑笑庵などがあるが、それぞれ、それは料理屋の母胎や特色を生かしている。
これを見ると蕎麦も、それだけ日本の食文化では、広がりを持って来ているのだろう。ますます、ジャンルの境界を越えて、蕎麦が使われてくる兆しがある。
我々蕎麦フアンにとっては、嬉しい事でもあるが、一面、蕎麦屋伝統のものが壊れてくるのではないかの不安もある。
が、それは、新しい局面へのステップになるかもしれないから、楽しみでもある。
こんな新しいお店が出てくるから、蕎麦への興味は尽きない。
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小の半 港区六本木7-17-2  TEL03-3423-5288
 定休日 日曜・祝

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銀座せきてい  異次元の趣向

2006-04-25 08:54:29 | 和食
久しぶりのせきていであった。
銀座の地下に、廊下は、石伝いの造り、個室の席が、回廊のように設えてある。
多分初めて訪れる人には、あまりの古色然とした、和の突出した造りが
違和感を与えるかもしれない。
地下であることも、また異次元的な空間演出に成功している。
その趣向が、訪問するたびの楽しみの一つにもなっている。
祖は、本郷の菊富士ホテルだから、やがて100年余りの歴史になる。
ホテルで培ったホスピタリティのせいか、その回廊の違和感ほどの、
銀座の老舗の料亭に感じる、敷居の高さはない。
接待と、家族の記念日にも両方利用できる気軽さもある。
ちなみに、本郷菊富士ホテルは、小説の題材にたびたび登場している。
森光子主演の、芸術座の演目としても、知られている。

料理は懐石、高級食材をふんだんに使ってはいるが、懲りすぎることはなく、
素材の良さを素直に引き出してある。
ありがたいのは、野菜、魚中心で、油ものが少ないから、胃に負担を掛けない。
品数はかなり多いが、量がないから、翌日に響かない。
今日の料理も、揚げ物が無く、かといって、物足りなく感じないのは、
さりげなく、脂物をうまく使ってあるからだろう。
ぶりの小さめの焼き物に、ホタテは、上質なベーコンを巻いて焼き上げたものが添えられている。これも、脂を口に感じさせる、うまい取り合わせだ。
唯一の肉は、しゃぶしゃぶ鍋だ。

写真の黒豚しゃぶ、一人用の鍋だが、黒豚に野菜が巻き込んであって、味わいが
それぞれ違って、一興がある。
黒豚は、フランス産のイベリコ。あっさりしているが、味がしっかりしている。

酒の価格がやや高い点が気になるが、総てにおいて極上の趣向であった。

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銀座せきてい
中央区銀座7-13-8電話03-3542-2841
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藪 江戸川区松本 秀逸の香り。 

2006-04-21 18:27:01 | 江戸川・江東・葛飾・新宿・大田区・足立区
矢打から、車で15分。
あれだけの量の蕎麦を食べて、大丈夫だろうか。
しかし、お店の構えを見て、すっかり、その気になってしまっていた。
藪と言う名前から、よくあるお店を想像していたが、この辺りのお蕎麦屋さんとしては、手打ちの商いの気分を、存分に出している。
外観も黒塗りの板張りで、開店年度は、わからないが、
店内の感じからして、10年は経過しているように思う。
それにしては、当時としては、モダン感覚を取り入れてある。
小上がりは、絨毯で
低いシックな椅子席の座卓である。

時間は、1時過ぎだったので、2組ほどだ。
その一組のうちの女性3人の組は、もう食べ終わって、ダベリングで30分は
中休みを取っている感じだった。
テーブル席は、その2組すべての方が、煙草組なので、小上がりに難を逃れて
座った。

二色膳をお願いした。もりと田舎である。
最初にもりが、一枚出てきた。中細の綺麗な姿をしていた。
驚いた・・。
こんなに香りの良い蕎麦は久しぶりだ。蕎麦を嗅ぐと、胡桃のような香りがした。
こしもある。歯ごたえが良い。

半分食する頃に、田舎が出てきた。
「美味しいですね!」50代の年配の女性に聞いた。
「そうですか・・」

「どこのお蕎麦ですか?」
「サー、私は、どうも」パタパタとスリッパの音が消えた。

田舎も、すばらしいできであった。
どこのお蕎麦かの、返事が来ない。暫く待っていたのだが、
忘れていたようなので、もう一度聞こうと思ったが、しつこい様なのでやめた。
多分、お客の質問に答える、習慣がないように思えた。
夢八では、亭主が必ずお答えしたものだった、とそんな事を考えていた。
自家製粉石臼、手打ち、そば切酒菜 藪と書いてあった。

今週、江戸川区のお蕎麦屋さん、5店廻った。
ブログで取り上げないお蕎麦屋さんもあった。

蕎麦屋は、相性である事が、いまさらながらよくわかった。
そして、蕎麦屋は蕎麦だけでもない、そのことを改めて確認した。
蕎麦の美味しさ、
蕎麦屋の雰囲気、蕎麦屋の客あしらい。
出来たら、蕎麦屋酒を楽しめる優雅さと、亭主の趣向。

蕎麦屋からすると、お客を良く見ることが、いかに大事か、それは、自分が
店を畳んで、いまさらながら、基本であることがわかった。

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藪 江戸川区松本2-4-4電話03-3652--3249
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矢打 江戸川  けれんみのないスタイル。

2006-04-21 15:51:32 | 江戸川・江東・葛飾・新宿・大田区・足立区
先日、日曜の夕方、2回も時間を見計らってきたのだが、並んでいて入れず。
今日金曜、お昼11時45分開店だから、丁度5分前に着いたが、土砂降りの雨の中、もう店の前に7,8人並んでいる。

人気の秘密が、わかった。
注文のほとんどが、鴨汁の中か、大。その量が、すごい。メニューには、鴨汁、おろし、もりの3種類しかない。それにそれぞれ、
並、中、大がある。客は、座る前に
「だい!」「ちゅう!」・・といってから席に着く。それが次から次ぎに客が入るのだが、どんどん注文が運ばれる。
厨房では、大釜に10人前くらい、茹でつづけているのだろう。
もしかして、
釜が2台あるのかもしれない。だから、客が押し寄せようが、あっ、と言う間に、蕎麦が出てくる。
太打ちである。そこにも大量茹での速さの秘密がある。のびるような蕎麦では
ないのである。
普通のお蕎麦屋さんの田舎より太い。こしがありすぎるほどある。
よく噛まないと、喉を通らない。
一生懸命食べた。

開業、18年間のノウハウがある。
鴨汁、一本に絞りきった、けれんみのないスタイルである。
こんな蕎麦屋のやり方もあるのだと、商売の深さを知った。
お昼、誰も酒などは飲まない。
中で、普通のお蕎麦屋さんの3倍の量。だから、客は無駄口など叩かない。
ひたすら、黙々と蕎麦を流し込む。
僕も、中を頼んだが、その量に圧倒された。手繰っても、手繰っても減らない。
大を注文しなくて良かった。腹にずっしり堪えた。
(写真は、鴨汁、中。200グラムはある・普通大盛りで180グラム)

車での4,5人の客が多い。束になって客が来て、その束を楽々とこなしている。
まるで、学食のような、感じになってしまう。
鴨汁、中で1150円、大で、1260円。
これも人気がある秘密だろう。

満足しました、矢打、さん。
一年一回で、満足できますね。
このあと、もう、一店行く予定だが・・。

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矢打 東京都江戸川区江戸川5-23-39 電話 03-3687-2293
   定休日 水・木
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ザ・サイアム 銀座  まろやかなタイ料理。

2006-04-21 07:39:39 | 中華・エスニック・欧
プーケットへ行くのに、直行便のない時代だから、
もうかれこれ、20年前くらいかな。
年2~3回くらいは、タイに行っていた。タイといっても、ほとんどが
プーケットで、その大半が、撮影だったが。

撮影に良かったから行っていたのか、自分がいきたいから行っていたのか、
どちらかと言うと、多分後者で、それは、プロデューサーの役得ではあった。
そのころから、タイ料理を食べるのが大好きで、特に地元の方に人気のある
レストランに行っていたから、その辛さには慣れっこになっていた。
でも、本当に辛いものは、やはり日本人には、無理で、あるカメラマンの
アシスタントは、一口食べて、救急車に運ばれて、病院に運ばれた事があった
から、想像を超える辛さのものがある。

その意味では、このサイアムは、日本人好みの味にはなっている。
むしろ、本場のタイ料理より、うまいかもしれない。
トムヤンクンにしても、酸味と甘み、辛味が、絶妙に絡まって、連れのお二人の女性も食べやすく、ほとんど、スープを残さない。
広い店内も、平日の木曜の夜、女性が7割。しかも、若いOLの方で、一杯だ。

本場のトムヤンクンは、酸味がまず強い、日本で言えば、ライムの激しい
酸味だから、余り慣れていない味だ。
それは毒々しい酸味かもしれない。その後を口中に辛さが襲う。一瞬にして、
体中から、汗が吹き出る。そのうちに目に汗が滴るからすさまじい。
炒め物などは、辛いというよりは、痛いといった表現のほうが適正かもしれない。
しかし、その、辛い、タイの味になれると、快感になる。

一時期、広尾の駅前に、タイの宮廷料理店があったが、そこは本場の味に
近かったが、近すぎて、その辛さが日本人には合わなかったのか、
5年ほどで閉店した。
僕は、好きだったから、通ったほうだが、連れの方はやはり閉口されたようだった。今から考えると、かなり迷惑だったのだと思う。

魚貝の辛味炒め、空心菜炒め、豚肉の湯葉巻揚げなど、この店は、タイにない、オリジナル料理も有って、本場以上の美味しさが味わえる。
人気の秘密は、そのまろやかな辛さにあるようだ。
汗が吹き出る事もない。そんな事になったら、女性は、メイクのし直しになるから困るだろう。
ただ、一つだけ要望があるとすれば、グリーンカレーは、もっと
青唐辛子の辛味を強調させて欲しい。インドのカレーの辛さに負けないで欲しい。
年に一度の、今日はご奉仕に近い会食だが、前職時代の事を思い出しながら
銀座の夜景を楽しんだ。

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ザ・サイアム 東京都中央区銀座5-8-17 ワールドタウンビル8F
TEL:03-3572-4101
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京都 山城の筍  日本酒が離せなくなる。 

2006-04-19 23:01:04 | その他
待ちに待った、筍が山城から届いた。
友人の親元が、手塩に掛けて、育て上げた竹林から、珠玉の筍が生まれてくる。
竹林は、良い筍が取れるまで、20年は掛かるそうである。
その苦労は、我々食する側の想像を超えて、
親が子に掛ける、愛情と変わらないと言う。

送っていただいた、筍は、小さな筍の先を、少し切って、
さっと湯通しをして、スライスして、お刺身のようにしていただく。
綺麗なむき皮に、酒で伸ばした梅肉を塗って、丁寧に炙る。
その梅肉を、剥がしながら、日本酒をなめるのである。
筍の皮の移り香も楽しまなくてはいけない。

その間に、筍を茹であげていく。
米を一握り、玉子の殻を一つ、梅を一粒、おまじないに日本酒を盃に一杯、
茹で汁の中に入れる。
山城の筍は、20分で充分、あくが抜ける。
一晩、鉄分の強い水にさらして、明日の夕方までに、ゆっくり献立てを考える。

まだ、日本酒が横にある。困った。

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蕎 ふるやま 阿佐ヶ谷  重ねる趣向

2006-04-18 20:10:57 | 世田谷・杉並・練馬・北・荒川・豊島
路地をかなり入る。住宅街に、連なっている道である。
2000年の開店だから、もう6年、この地で、根を張っての手打ちである。
多分、この頃から、いわゆる手打ち蕎麦屋開業の第二期ブームがきていたのだろう。

白金の三合庵も同年開業。以後、2002年ごろがピークで、前後するが、大塚・岩舟、大島・銀杏、
錦糸町・花や、根津・よし房、九段・大川や、その他、めぼしい蕎麦屋が相次いで開店している。
もちろん、この少し前から、手打ち蕎麦屋の開業のノウハウが確立され、それに付随するビジネスが
派生して、蕎麦屋の生まれやすい土壌になっていた。
阿佐ヶ谷だけ見ても、道心、すが原が、この頃の開店だ。
手打ちフアンにとっては、選択の幅が増えるし、自分なりの好みのお蕎麦屋さんが見つけられるし、
これは嬉しい。しかも、そのお蕎麦屋さんたちが切磋琢磨し、美味しい蕎麦を極めていくのだから、
ますます我々にとっては、堪えられない。
しかし、一方、お蕎麦屋さんにとっては、戦国時代に突入したわけであるから、計らずも落城という悲哀を味わう事になるし、この一年もうすでにその兆候が方々で見えている。
マーケットが成熟した時に起きる、淘汰は、お蕎麦屋さんに限った事ではないから、それも仕方のないことなのだろうか。


今日は、二人でこの店で落ち合った。蕎麦好きの女性で、元来、酒があまりいただけない方で、
僕が、その分飲むという具合になる。4種類くらい飲んだ中で、豊盃が素晴らしくおいしかった。
肴は、前菜、卵焼き、小エビの掻き揚げ、鴨のつみれと水菜の小鍋など。
鴨のつみれと水菜の小鍋は、スープが京風で、つみれにしっかりとした味があった。(写真が、鴨のつみれと水菜の小鍋)
連れの女性が、この小鍋を気に入ったようだ。

開店6年の客を見てきた、お蕎麦屋さんの積み重ねてきた趣向が垣間見える。
〆の蒸篭も、久しぶりに豊かな仕上がりを感じさせて、満足のいくものだった。
連れの方は、かってお昼に2度ほど訪問されていたが、夜は初めてで、普段呑まれないお酒を
多少過ごしたらしく、ほんのり上気されていた。それだけ、居心地がよかったのでしょう。女性が酔われた風情は、夢八は好きなのである。
先日は、すが原、道心を、前に見て、今夜は、ふるやま。阿佐ヶ谷、中央沿線の激戦区を、もう暫く歩いてみよう、と思う。

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 蕎 ふるやま
杉並区成田東4-26-12 03-3578-0233
11:30~21:30(中休みなし)定休日 水・木
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麹也 銀座  ひと味の飛躍。

2006-04-15 10:08:39 | 銀座・新橋・芝・築地・港区・中央区・墨田

カウンター9席のうち、6席が女性客で埋まった。
男は、僕と彼だけであった。「いつもこうなんですか?」小声で、彼が聞く。
「いや・・」

麹也に来るのは、彼には告げずにいきなりであったが、彼は僕のブログなどで興味があったらしくて、それはそれで、嬉しそうにしていた、気がした。
僕らは、口開けであったが、カウンター9席しかないこの店は、予約のプレートで占められていた。
女性客の2組は、常連のようで、女亭主は、今日はかなりにこやかである。

満席になる前に出していたーオーダーが、出てきた。
しらうおの卵とじ、ごぼう天、つみれ串焼きなどが、順々に、僕らの前に、供される。

ビールのあとは、黒龍の九頭龍のぬる燗。
これは、読み方は「くづりゅう」という。これを、「きゅうとうりゅう」と発音していて、女亭主が読み方を正してくれた。
「ああやって、教えてくれるの、いいでしょう?」僕が言う。
それまでは、「きゅうとうりゅう」と発音していて、随分恥をかいていたんだろうと思った。
満席にもかかわらず、客の受け答えをしながら、オーダーを次から次へと流れるようにこなしていく。
もう開店から、一年近くになるのだろうか、やはり作業も進化して、余裕がある。女性だけに、その姿が美しい。
新橋の名のある蕎麦屋で修業しただけに、料理作法も良いし、もしかして、そのお店のレベルを越えているかもしれない。

「駄目だよ、惚れちゃ」
入店の時に、僕の若い友人に言った冗談だが、彼もその動きに時々見とれている。
しらうおの玉子とじは、微妙な玉子の固め具合がよい。彼は、つみれの串焼きを盛んに旨いと言う。
つみれの串焼きは、醤油の味付けが程よく、山椒を振りかけて
あるのだが、その粒山椒が、なかなかよいものであるがわかる。
追加でオーダーした鯵のたたき和風ソースが、これがまた
お洒落で、このような丁寧な肴が女性客を呼ぶのであろう。
(写真は鯵のたたき和風ソース。イクラのせ、見ても逸品)

九頭龍を、三合、黒龍の冷一合を、呑む。徹夜していて、かなり酔いが回ってきた彼のために、早めに蒸篭を注文した。

蒸篭は、来るたびに、美味くなってきた。
それを言うと、女亭主の頬が緩んだ。

「どうも、ありがとう」女亭主の弾んだ声を背に、店を後にした。

蕎麦屋は、少しずつ美味くなってくるぐらいがいいのだろうな。
だが、その少しずつが、蕎麦職人には、とてつもない
努力が必要なのだ。
客もまたそれを愉しみにくるのだろうから、
毎日毎日、手を抜けない。

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麹也前回訪問の記事はこちらから。

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すが原 阿佐ヶ谷 上質なモダニズム

2006-04-14 23:14:20 | 世田谷・杉並・練馬・北・荒川・豊島
道心の看板が暗い。5時30分を少し過ぎていたので、張り紙を見た。
木曜の夜は、予約だけの開店で、今日は、お休みだった。
金曜が定休なので、木曜の夜は、そうしたのだろうか。六本木から南阿佐ヶ谷までは、そんなに
遠くはないが、帰りは、僕は江戸川区だから、流石にここまで来てお休みだとがっかりする。

とりあえずJRまで戻る。その途中、ケーキ屋さんで、シュガーローズという店があって、いつものように
スフレや、クッキーや、パンケーキを買い込む。これは、お土産でもあるが、ここのものは、
その名前に反して、あまり甘くないから、好きなのである。
僕は、酒を飲むとき、特にワインや、バーボンに、クッキーや、チョコレートをつまみにしてしまう。
いたって、行儀の悪いドリンカーである。
青山や、銀座に、チョコレートバーが出来た時には、真っ先に行って、快哉を叫んだものだ。

その時、すが原さんが頭に浮かんだ。
なんとなく、駅前のスーパーの裏辺りにあるのは、前に地図で見ていたので、すぐに見つけられた。
もう6時くらいではあったが、玄関が暗い。もしかして休みか。
運が悪いな・・と、中を覗くと、ご亭主が出てこられた。開店の準備がどうも遅れていたようだ。

玄関から、店内は、蕎麦屋のモダニズム化の典型例である。
ポッチーさん設計のお店の中で、大塚の岩舟と、このすが原さんが、僕は一番好きである。
2店共、あまり、力んでない感じがして、疲れない。居心地がいい気がする。
レイアウトも、この長細い空間を、上手に切り回してあって、効率もよく、動線に工夫がある。

新しい店では、銀座の湯津上屋の設計コンセプトと、対極をなしている。もちろん、店は立地や、
集客に、発想の根本があるから、それを単純に比較するのは、無理ではあるが。

鴨わさ、出汁巻き卵、天ぷらをお願いした。
鴨わさは、量が少ないが、貴重な肉である。松坂牛のひれロースに近い。
出汁卵焼きは、甘みが多めで、辛汁の量も多くして、醤油を掛けなくても食せるよう、
味付けもなされている。

道心さんも、このようなお店を敵に回して、戦っていかなければならないのだから、
大変である。まだ、まだ他によいお店もあって、阿佐ヶ谷は、お蕎麦屋さんの激戦区である。
(写真は、鴨わさ。かもの上質なささ身。牛のひれ肉ような味わいがある)

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すが原

杉並区阿佐谷北1-4-11 03-3310-4147
12:00~15:00 / 18:00~21:00
水曜定
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本むら庵 六本木 陽春が香る桜きり。

2006-04-13 22:12:35 | 麻布・六本木・赤坂・白金周辺・千代田区

このところ、2回も定休日に来て、空振りをしていた。
火曜が、休みだという、ことがまだ頭に入っていない。
麻布、六本木もそうだが、お蕎麦屋さんの休みは、不思議と、
火曜、水曜に集中している。
この理由をどなたか、ご存知のかたはいないだろうか。

僕の好きな、銀座の奈津は、築地市場の休む水曜が定休だが、それは魚の仲買が休みだから、その理由はわかる。
だが、今は、おすし屋さんでも、水曜、日曜、築地市場が休みでも営業している。もちろん、これには、市場とは違うルートの仕入れが今では確立しているし、冷凍、冷蔵技術の進歩で、鮮度が落ちにくくなっているせいだろう。
日曜に、美味しい魚が食せるから、そのぶん幸せではありますが。

久しぶりに来て、桜きりがまだありました。
ここの、桜きりは、まさに名人の腕の冴えがありますね。
桜の葉が、びっしり、細い更科の身に纏わり附くように飛んでいます。少し専門的になりますが、
蕎麦に混ぜるものの量が多くなればなるほど、つながりにくく、延しが難しくなります。
それを軽々と、綺麗な更科きりに仕上げるのは、やはり老舗の技術でしょう。

口の近くに、持っていくと、あの桜餅を口にするときの、桜葉の良い香りが、鼻腔をくすぐるのであります。
つゆに漬けるなんて、もったいないです。半分は、必ず、そのままで頂きましょう。
どこかのブログで、春は桜餅、と騒いでらっしゃいましたが、
この蕎麦を頂くと、桜餅の半分は、味わった気分。
花まきさんは、ここの桜きりご存知だろうか。
もっとも、両方どうしてもと、言われたら仕方ありませんが。

もう一枚お代わりしたかったのですが、どうもそのあたりが、変に気にしてしまって、つい湯葉蕎麦と、口から出てしまいました。やはり、ここは、2枚、頂くべきだと後悔しました。
季節蕎麦は、やはり蕎麦屋を楽しむ醍醐味の一つです。

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本むら庵の住所などはこのページで。

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蕪村居 小岩  大らかな空気。

2006-04-12 20:08:39 | 江戸川・江東・葛飾・新宿・大田区・足立区
ひろ樹の後遺症がまだ抜けない。
今日は、オフィスを休んで、ゴルフの練習などしながら、久しぶりにのんびりと過ごそうと思っていた。

しかし、根がどうも貧乏性で、ネットで、再度、江戸川区近郊のお蕎麦屋の
漏れがないかを確認しだした。
あるわ、あるわ、まだ行ってないところが、4店ほどあって、
今日3店は、、廻ろうと考えて家を飛び出した。
一店目は、この蕪村居。昨年の12月開店の、新しい店である。
ホームページによれば、数寄が嵩じての開業とあるから、転職されての開業であろう。店構えも今流の新しいお蕎麦屋さんである。店内は、壁画風の戯画が描かれていて面白みがある。昭和モダニズムと、やや戯作風懐古調が全体の演出になった造作である。
4人席のテーブルが3卓あるが、それぞれ、デザインの違うものが配置されてる。
伸び伸びとした、型にはまらない、アマチェアリズムの良さがある。
大らかさが、ご亭主の持ち味なのだろう。
年齢も50代は越えておられる様だし、それなりの年輪を重ねられた経験が
お店の設計に反映されていた。
蕎麦は十割と、二八蕎麦がある。
十割は、長野の高山製粉から、生産者指定のものを打たれている。
高山製粉は、僕が知る限りでは、長野でも電動石臼を最多保有し、玄蕎麦保管、製粉技術もトップレベルの工場を持っている。
二八蕎麦は、北海道産と記してあった。

十割蕎麦と、天ぷらを注文した。
もう、今日何店か廻る事を、この時点では、忘れてしまって、単なるお腹を空かした、蕎麦好きになっているのだ。
それは、それで、いいのだろうけれど・・。

はっ、とそのことを思い出したが、ついでに二、八蕎麦も追加してしまった。
十割蕎麦は、しっかりとしたお蕎麦で、
十割の歯ごたえと、細打ちのシャープさが生きていました。
製粉のブレンドの良さを感じました。

「好きにやりたいんだ」というご亭主の声が
 お店の空気からも蕎麦からも聞こえてました。
これから、半年後にどんなお店になっているか、楽しみです。

今日は、お腹が一杯で、次ぎのお店は、ギブアップです。


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蕪村居 江戸川区西小岩1-29-5電話03-5889-2810
    月曜、火曜定休(予約は受付)
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花や 錦糸町  懐の深さを感じる、蒸篭。

2006-04-11 08:44:38 | 江戸川・江東・葛飾・新宿・大田区・足立区

キムチを買いに錦糸町に寄り道する。
このところ、よく買っていた、キムチが、発売中止になったのか、スーパーの店頭から消え、いろいろなところで買い求めている。一年ほど前に、錦糸町の東武ホテルの並びの専門店がうまかったような気がしてそこへ寄って見た。
(写真は、栃尾の油揚げ、香りよく甘みがあって、酒肴の逸品)

(花や)が近くにあることを思い出した。
先週くらいか、錦糸町の話になった時、花まきさんから、花やの店の話題になったことを思い出したのだが、もう2年位前に、行ったきりだった。
それも車で行ったので、場所を思いだせるか、どうか・・。
錦糸公園の向かい側を、入った気がして、5分ほど探したが、
僕にすれば奇跡的に見つけられた。
方向音痴で言えば、花まきさんの次くらいだから。
今日は、ひろ樹の最後の日なので、そんなに食べれないと思ったが、根が食い意地が張っているから、肴を二品頼んだ。
アサリと野菜の煮物、栃尾の油揚げ。
栃尾の油揚げは、makotaさんのブログで、思い出してすぐに頼んだ。やはり、この油揚げは、美味しいですね。厚みの割りに、柔らかくて、味にも甘みがあり、油ら落ちがいいんでしょう、あっさりもしている。
ビールと日本酒を頂いて、蒸篭を注文した。もう少しと思ったのが、6人の団体さんが、来られて、その注文に追われたらタイミングを、失すると思ったのだ。

蒸篭は、2年前に頂いたものとは、印象がかなり違いました。
こしもほどほどの、僕の好みの歯触りで、細打ち、デリケートな仕上がりでした。僕の思い違いでなければ、
前回は、もっと直球のような、蒸篭でしたから、かなり変わった
印象がしました。しかも、いい変り方ではないかと思いました。
ご主人の懐が深くなった気がしました。

蕎麦は、茨城産だそうです。オフィスの帰りみちでもあるし、家からも近いのです。ひろ樹の後は、ここかな・・。
そう、思いながら、この後、ひろ樹に急ぎました。

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花や 墨田区太平2-3-4   電話03-3829-4137   定休日 日・祝

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ひろ樹 新小岩  最後のお蕎麦

2006-04-10 22:52:56 | 江戸川・江東・葛飾・新宿・大田区・足立区
今日が最後のお蕎麦、10日9時30分閉店。
記念に、一番好きなつみれで、メニューにはないのですが、
温蕎麦のつみれ蕎麦を作っていただきました。

再開店されるそうですから、その日を期待して、お別れしてきました。
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刀削麺園 銀座  変化球技のラーメン

2006-04-08 10:42:01 | 中華・エスニック・欧
酔い覚ましに、ラーメンというのも、何年振りだろうか。
元々、昨日は六本木のすし屋というのが、銀座の小料理屋の奈津に変わってしまった。

六本木の寿司屋は、前職の時に、ある人からお招きいただいていたお店なのだが、昨日、その店がなくなっていたのだ。
店もそうだが、ビル自体が、きれいに消えていた。
六本木の元防衛庁跡は、ほぼ再開発地区のようなもので、その元防衛庁の向かいにあった、ビルなのだが、あおりを食らって、地上げにあってしまったのだろう。

しかし、いつも思うのだが、その辺りおられたお店の方はどこに行かれるのか。
ヒルズに代表されるように、その中に入るお店は、資本の論理からすれば、
投資効果のあるお店が入ることになり、その資金が調達できないお店の方々は、その地域から去る以外にないのである。

奈津は、銀座のはずれにある。
しかし、このところ、この辺りが、やや賑やかになって来ている。当然、テナント料も安いし、やや隠れ家風的な場所に行きたいという、客層は、時代が変わっても確実に存在する。
ヒルズの近くにオフィスがあるのだが、公式的なパーテイ以外には、
ヒルズ内で、夜の外食をしない、僕のような人種もいる。

その銀座のはずれの一角にたまたま、新しいお店がオープンしていたので、その方と、奈津の帰りに寄ろうかと、話がまとまった。
西安料理 刀削麺園と看板に書いてある。
厨房が、ガラス面になっていて、麺を大きな刀で、スライスして、
そのまま茹で釜
に、放り込むのだが、その様子が、行きがけに見えて、立ち止まって、
暫く見学していたのだ。
見ていると、、削り手は、体全体でリズムを取っていて、これも、ショーの一つ
だろうから、楽しげに麺の塊を、スライスしていく。
削られた麺は、まるで生き物のように、釜の中に自ら飛び込んでいくようだ。
蕎麦打ちと違って、複雑な動きがない分、見とれてしまう。
これに釣られて、当分の間客が入るのだろう。
そう思っている当人もその一人だ。
このところ、刀削麺のお店は、かなり流行で、美味しいところがかなりある。
その美味しさは、もちろん麺の味と、刀でスライスしていく時の、厚み、
茹で時間で決まるようだ。
蕎麦もそうだが、素材のよしあしに、その厚みも味や、香りに大きな影響を与える。日本酒をかなり飲んだ後なので、ビールを頂いた。
肴は、鳥の唐辛子炒め、茄子の辛味揚げ。
鳥の唐辛子炒めは、二人とも驚いた。まさかと思うほど、
唐辛子の姿のまま、40本程炒めてある。その唐辛子の隙間に、鶏肉があるというような料理であった。

ラーメンは、酢の効いた、未体験のスープに、麺は、例えれば、
ほうとうの固めんのような感じだ。
「酢のきいたカレーラーメンかな」その方の、コメントがそのスープの味を言い当てていたので紹介しておきます。
野球のピッチャーに例えれば、かなりの変化球でした。それも、
綺麗なカーブというよりは、フォークボールのような、とまどってしまう、
評価しづらい味で、
お互いそれ以上は言及しなかったです。

あしたは、ダイエットしなければ、と、いつものように反省する。

(写真は刀削麺。ほうとうくらいの厚みのある麺、酢のきいたスープ)

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刀削麺園
中央区銀座3-12-1 電話03-6807-6366
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