蕎麦の散歩道

美味しい蕎麦と、楽しい食の道を歩む。

小まつ 錦糸町  大晦日、昼酒と繊細な蕎麦に心拍が聞こえた

2019-01-03 15:22:28 | 江戸川・江東・葛飾・新宿・大田区・足立区

久しぶりに大晦日に蕎麦屋に繰り出した。
娘と5歳になったばかりの女孫だ。彼らは朝に早くでて錦糸公園で遊び、
僕は蕎麦屋で並んで席取りをして彼女たちを待った。



11時半開店、あっという間に席が埋まって、待ち行列ができた。その中で、僕は
ゆうゆうと酒を呑みだした。「ごめんなさいね」と店の中で待つ客に心で謝りながら熱燗を胃に入れた。
大晦日は肴は少ないながら、4品ほどあり、鰊、湯葉さし、天ぷらをオーダーした。




このところ、天ぷらに懲りだして、それは人形町「蕎ノ字」に行きだしてからだ。
元々、予約が取れないのに、やっぱりミシュラン一つ☆をもらって、さらに難しいことになった。
いくつかの天ぷらやを試したが、天ぷらはなかなか合格点を打つ店が少なかった。
そう思って、海老を一本食べたら、なかなかの揚げだった。大き目の海老はどこの店も
苦労しているが、小まつは衣がさくりとして、海老の身がうまく包んであった。
特に穴子は甘みがあって、ゆっくりと食べても美味しさが持続していた。
「ここの海老、美味しい」孫の声がした。




蕎麦はかなり変わっていた。これで、3回目の訪問だが、最初から比べると半分くらいの
細身になっていた。細うちだが、香りがあって、味も噛むほどに甘みが広がった。
つゆも大分変わったようだ。鰹をきかして、醤油がすっきり喉に応えた。
孫は手打ちの店はこれで4店目、一番美味いと言って、せいろを一枚半食べたのだから
正直な感想なのだろう。

大晦日、あと何回、孫を連れてこれるだろうか、年の瀬は心が少し窮屈になって、心拍が聞こえた。


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蕎麦前 小まつ
墨田区錦糸2-13-2 03-6658-5722 
11:30~14:00 / 17:00~22:00
日曜定休

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鳥屋 心人  赤坂  繊細にして突出、焼き鳥を料理にする技と工夫

2018-11-26 10:31:09 | 焼肉・焼き鳥

多分、7、8年ぶりかもしれない。双子の兄弟がそれぞれの分担で、一人は焼き、もう一人は
料理を、持ち味があって美味い焼き鳥屋だと記憶していた。
食鳥処理免許を持っているから、鳥を丸ごと入れ、鳥料理にしてくれる。
鳥の部位は58部位もあると前に聞いたことがある。
当時は知らない鳥の部位を焼いてもらったり、鳩などのジビエも楽しませてもらった。この5月新規に店を
興した。全室個室で、焼き鳥屋では珍しい。


茄子の梅煮そら豆添え、くず豆腐みたらしあん、手前はモッツァレラチーズの鳥醤油漬

ここではしたがって、コース料理にしてもらった。いくつか価格設定がされており、僕らは
7300円のもので、焼き鳥の本数が7本のものにした。
前菜からしっかりした料理になっている。このあとサラダもあったが、なかなか美味しくて
「野菜のくずをだすところが多いが、このサラダは、ちゃんとサラダになっている」と友人。
ウサギの餌は食べたくないと家でそんなことを言って怒られるが、いくつかの野菜、茹でて
味付けしたような根菜がはいっているなど、工夫があった。


ささみなめろう、ささみ昆布締め、刺身も手が入っていて美味い。




これは絶品だった。つくねなのだが色んな部位が5種類入っていて、食感が豊か、普通に美味い
といわれる店で軟骨だけが入っているものとはあきらかに違いがあった。


シャモロックもも焼き(宮内庁御用達 青森県産)



白レバー、先頭にはつがある、濃厚な味だ。

とり皮などのみぞれ酢


はらみ辛味味噌焼き


せせり


自家製のチーズと鳥のパテ、これらは、数年前にはなかったかもしれない。



ぼんじり

だき皮




自ら鳥を捌くから、ひとつの串に色んな部位を組み合わせて焼き上げてあった。
サラダも鶏節(鰹節にとってかわって)を散らして工夫がされていた。
人形町の蕎ノ字もミシュランに上がらないが、この店もいつ上がるのか、審査員の舌が試される店だ。
もう少し言えば、焼き鳥屋の☆をつけている店を、一枚も二枚も凌駕している。
気のあった友人を招いて、ゆっくりと串を数えながら過ごしたい店である。

港区赤坂2-7-5 ブライトビル3F
03-5545-6630
18:00~22:00 定休 土、日、祝


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ふく庵 門前仲町  CPのお手本を見に行った  

2018-09-10 10:42:46 | 天ぷら

食べ仲間からの情報で天ぷらのコースが3500円、これは一度行きたいと、
3人で出かけた。
あの「みかわ」で8年過ごしたというからそれなりの技術があるのだろう。
食べログの点数はそんなに高くはないが、ネットの評判はいい。
だが、天ぷらをコースでそこそこ食べたいとするなら、8000円から12000円、
普通はそんなところだろう。
従って、予約も結構とりづらくて、一番空いている月曜にした。

青海苔酢



海老がきた。胡麻油を強くして、かりん、と揚げてあった。



頭はさらにかりかりに揚げてあって、歯当たりが強い。これらは塩でいただく。

きすの身は厚みがあった。


墨烏賊


旬の茗荷

稚鮎



大葉に雲丹を挟んであげてあった。

茄子

アスパラとしいたけ

しゃこ



最後には掻き揚げおじや。

カウンターで店主の手並みを見ながらの天ぷら屋ではない。
テーブル席がメイン。この日はテーブル席に11名、カウンターに2名の計13名。
3500円のコースを効率よく回すには15名は入れたいところだろう。
亭主一人の揚げでは、やはり、天ぷらの揚げ方にもカウンター式とは変えないと
この人数を捌ききれないかもしれない。

食材も小さめにして、人数をこなすには揚げ時間を稼がなくてはいけないだろう。
CPを価格で見るか、質で見るかは難しい。質を取れば、修業先に客が
流れるのは目に見えている。
思い切った3500円であることはよく分かった。

江東区富岡1-22-26 杉田ビル2F. 03-5646-6365


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二代目太郎 新小岩  あの寿司好きの舌を、楽々、クリア

2018-08-30 15:39:18 | 和食

この数年、食べ歩き仲間がいて、このところメンバーが4、5人ほどに固定された。
7,8年前はもっとメンバーが大勢いたが、なんとなくこの顔ぶれになった。
出会いはすし屋だった。
下目黒に「いずみ」という、業界では超有名店で、みんなそこの常連だった。
ここからは、ロンドンに出て、三つ星をとっている、荒木、鎌倉のミシュラン一つ☆
「以ず美」、五反田の「なかのや」など人気寿司職人を輩出している。

にしんが美味かった。

僕が「太郎」に行きだして、その仲間が一度行ってみたいというので、集まった。
店主にそれを言うと、こんな店なのに大丈夫ですかね、という。
普通にやれば、いいのでは、と笑って答えた。

蛸は包丁で、やわらかく

鰹は千葉

アワビは肝でタレを作って、なかなかの逸品


この頃から、仲間の酒の注文が多くなった。僕は最初から白ワインのボトル、家が近いから
強気になっている。
魚は築地ばかりではなく、地方からの直送だから、魚場の潮味がする。

中とろは滑らか


ほやがいい旨み、これは日本酒だな、と声があった。



ぎんだらの西京焼きは出色だった。穴子も添えられている。


すし屋のさつま揚げ、と店主。
僕はこれは二回目だったが、初めての仲間が感動する。

合間、合間に寿司屋とか、天ぷら屋、そば屋の話が飛ぶ。
いつの間にかカウンターに地元(僕もそうだが)の方が3人、皆さん個別の訪問で
顔馴染みのようだ。その僕らの話に、大いに盛り上がった。


白身寿司が二品

石垣貝が美味かった

マグロ漬け

海老

雲丹

手巻き

僕はこのほかにアナゴで打ち止め。
仲間はそのほかに4品追加していた。
しゃりが程よい味で酢の酸味がでしゃばらないから、ネタとさりげなく
一体になっている。さらりと胃にいくらでも入るようだ。
このコースで6000円、仲間が感動的なCPだという。
翌日、また次回の予約をしたいと言ってきた。友は遠方のすし屋にきたる。

「太郎」は寿司好きの連中の舌と価格を楽々クリアしたようだ。


鮨 二代目 太郎 前回の記事
江戸川区松島3-12-11 児玉ビル 1F
03-6873-7703 定休・不定休
11:半頃~2:00 5:00~11:00


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リヴィエール 鬼怒川  一日を精一杯生きているか、それを確かめる日々

2018-07-29 10:11:57 | 旅・栃木、東北方面

ホテルのフレンチ、多分、我々のような高齢者にも楽しめるような
食材と調理になっていた。
余り、奇をてらわない、言ってみるとスタンダードなものだ。



スタンダードといっても、鳥は伊達鶏を使い、スモークにしてある。鴨はコンフィで、
地元の野菜で覆い隠してあった。ドレッシングも優しい味わい。



ラングスティーヌ(赤海老)のムース。赤海老の柔らかでしっとりした身にあわせた
ソース。二品まではなかなか白ワインがすすむようなものになっていた。
食と酒」(ワイン)はお互いに協調して、会話を滑らかにする。
ゆっくりとシェフの調理に酔う、フレンチの良さだ。


冷たいトマトスープ



真鯛のグリエ






牛フィレ肉のソテー、ミディアムレアにしてもらった。グリーンペッパーソースがよい香り
食材も地元産を多く使い、ソースの出来具合が良かった。
後半、赤ワイン二杯を飲み、ゆったりした食事になった。
ホテルのよさはもう寝るだけでよいから、その時間だけを楽しむことができる。
今の時間に浸る、精一杯一日を生きる。震災で得た教訓だった。
そして、毎日、そのことを確かめる日々。



鬼怒川のホテルにて。


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著作・鎌 富志治(かま としはる)・夢ハ toshiharu2316@jcom.home.ne.jp

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