あおぞら日記

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私の上映会への想い…

2016年01月26日 | 第1回 映画上映会
昨日の大雪大丈夫でしたか?

私のところは全然でしたが、Facebookなんか見るとスゴイことになってますね。
個人的には、雪ってワクワクしちゃいます。

先週の雪のときは、訪問診療の先生と看護師さんがミニ雪だるまを作って持ってきてくれました。

窓の外の雪を眺めたことはあるけど…
実際に雪に触れたのは、もう10年以上前のような気がします。
冷たくて、懐かしかったです。


それで、上映会の話です。


実は、私はまだこの映画を観たことがありません。

なのに…
なんで、上映会の企画に参加し…
さらに、実行委員長を引き受けたのか…


私自身が地域で生活する人工呼吸器ユーザーだからというのもあります。
だけど、一番は「知る」っていうことの重要さを伝えたいと思っているからです。


私は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の方のように、人工呼吸器をつけるか?つけないか?という選択はしていません。
緊急の処置で人工呼吸器をつけたけど、そのまま外せなくなってしまったからです。

私が、「在宅で生活する」と決めた時。

人工呼吸器をつけての地域生活について、具体的に説明してくれる人は…
誰一人いませんでした。

それは、医療従事者であっても実際の生活について知らないからだと思うのです。

医師は、人工呼吸器をつける・つけないのそれぞれのメリット・デメリットは説明してくれるでしょう。
看護師は、痰吸引や人工呼吸器の扱い方の説明や手技は教えくれるでしょう。
リハビリスタッフは、廃用予防のリハビリや日常生活における介助方法などを教えてくれるでしょう。

だけど、誰も「人工呼吸器をつけていても普通に生活することも可能」ということは教えてくれませんでした。
人工呼吸器をつけて、外出できることすら教えてはもらえませんでした。


ただただ、家族やヘルパーの介護を受けて、家で息をさせられて生かされている。

そんなイメージを持っている人は多いのではないでしょうか?

私は、このブログでも紹介しているように人工呼吸器をつけてお出掛けもしています。
ALSの患者さんでも、寝たきりながら訪問介護事業所を経営している方もいます。

「延命治療」

「生きてても何も出来なきゃ仕方ない」

「家族に負担をかけたくない」

そのような理由に対して…

「こうすることもできますよ。」

っていう、そういう説明があるべきだと思うのです。


そういったことを理解した上で、「人工呼吸器はつけない」という選択は尊重します。
だけど、いろんなことを知らずに、間違った理解や偏った理解で選択しないでほしいと思います。


この映画は、人工呼吸器をつけて地域で生活する重度障害者の「日常」を追っているそうです。

病院の中での人工呼吸器生活と在宅での人工呼吸器生活は全然違います。
いつもは病院の中にいて、在宅での患者さんの姿をみることがない医療従事者の方にも観ていただきたいです。

そうして、「人工呼吸器をつけても地域で普通に生活する」ことだってできることを伝えてもらいたいって思います。
退院して在宅へ戻っていったら、それでいいわけではありません。

当事者の生活・人生は続いていきます。
なので、どういった所へ戻っていくのか?興味を持ってもらえたらうれしいと思います。


まずは、「知る」ことが大事です。
その第1歩として、上映会に参加してみませんか?

みなさまのご参加をお待ちしています。

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6 コメント

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Unknown (若ちゃん)
2016-01-26 19:54:35
俊恵さんの考え方よくわかります。
医者は病気や怪我を治す事は解ってるけど、どんな事で困ってるのかは知らないと思います。どういう風にしたら生活しやすくなるのか なんて考えたコトもないのかもしれません。

知らない事を知るってとても大事な事だと思います。
沢山の人に見てもらいたいですね(^^)
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元気にしてるかな? (千恵)
2016-01-27 15:51:59
トシの行動力の凄さには本当にいつも感心してるよ。私がトシだったらそこまで出来るのだろうか、考えられるのだろうかって本当に思う。

最近仕事をしていて、正しい知識と情報の共有って大事だなって思う事があったよ。
だから、トシの映画の上映会が成功してみんなの可能性が広がるような一歩になるといいなって思うよ。
頑張ってねU+2728
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まだ病院は在宅を知らない人が多いです (ジョジョ)
2016-01-29 15:47:13
病院でしか出来ないのは大きな検査と手術くらいです。
今や癌治療も在宅でされる県もあるようですから

私たち訪問看護師がどんな状態でも家で暮らす事が
出来るとどれだけ訴えても出来ないと思っている人が医療者には多いです。
まして呼吸器なんて・・・・
家で暮らす事は大変な努力が必要でしょう
けれど自由があります
そして在宅の方が余命が長いとデーターも出ています
私が病院勤務時代から旅行は出来ると言われていましたが・・・・
酸素のボンベ等もちゃんと運ぶと業者も言っていましたが
医療者が本気にしないのです

医療者が知らなければ説明ができませんから不安いっぱいで家に帰れない人がいます。
私が退院調整に出向いて退院された人も何人かおられます
病院職員よりは知っていると言っても看護師は看護師、患者さんの想いと苦労は想像でしか出来ません。

当事者のトシさんの生き方を参考にさせて頂こうとブログを見ています


映画を楽しみにしています。
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わかちゃん (とし)
2016-01-30 09:48:45
おはようございます(*^_^*)

そうですよね。
医師はその専門分野のプロだけど、生活って言う部分では患者とかわらない。
経験したことが無い限り、想像することすらしないかもしれませんね。
患者さんのことを一生懸命考えてくれる医師でも、想像することしかできないのが現実です。

だけど、いろんな人の話を聞いたり、実際に観て「知る」っていうことが必要だと必要だと思っています。
たくさんの人に観てもらえるように頑張りますね。
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ちえ♪ (とし)
2016-01-30 12:24:16
チエ、コメントありがとう(*^_^*)

そうだよね。
正しい情報って大事だよね。
みんなが共有できれば尚いい。
そういうことをチエが考えてくれているのがうれしいです。

私は臨床とは違った分野で、OTとしての知識などを発揮していきます。
だから、お互いに頑張っていこうね~(*^_^*)
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ジョジョさん♪ (とし)
2016-01-30 12:34:09
コメントありがとうございます。

ジョジョさんのブログ拝見させていただいています。
きっと、私が来てもらっている訪問看護ステーションのように、温かみがある事業所なんだろうだろうなと思っています。

そうです。
病院のスタッフは、どの職種も在宅を病院の下に見ています。
自分たちの方がいろんな治療ができるんだと。
確かに、治療や設備の面で言えば在宅ではできないこともたくさんありますが、今ではその差も少なくなっていますよね~
私なんて、病院でもとうていやらないだろう5日間連続ブロンコを経験しています(笑)

在宅の方が余命が長いとのデータは知りませんでしたが、なんとなくわかる気がします。
病院で何気なく毎日が過ぎていくより、やりたいことややらなきゃいけないことが毎日ある張り合いのある生活がおくれるんですもん。
私は、結構好き勝手やってますが、それも協力してくれる在宅のスタッフの方がいるから。

お家に帰ったら治療ができないなんてとんでもない話です。
だけど、病院の職員の中には本気で思っている人もいます。
何とか変えていきたい!
本当のことを知ってほしいと思います。

今後ともよろしくお願いします。
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