ワールドミュージック的門外漢

音楽やオーディオの門外漢が、そこはかとなしに綴る、
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懸案事項 二題

2018-12-10 23:13:25 | ワールドミュージック
て、以前からの懸案であったスピーカーケーブル(Anti Cables)をオーグラインの細線にすべて取り換えてしまおうという無謀な取り組みですが、ようやく重たい腰を上げて、えいっとばかりにオーグライン+αを8mほど購入いたしました。本来であればヘッドホンのリケーブル用として売られている商品ですから、販売店の方もさぞかしたくさんのヘッドホンを改造するものだなあと思われたことでしょうが、さにあらずで、まさかスピーカーのケーブルに使うバカがいようとは想像だにしなかったことでしょう。
で、そのバカはというと8mのケーブルを2つに切り、4つに分けてさらにその端を10㎝ほど切り落としては両端の被覆を剥がしてまいりました。するとたちどころに4本のスピーカーケーブルと4本のジャンパーケーブルが出来上がるという当然の帰結と相成りました。
こうして2年ほど私の無聊を慰めてくれたAnti Cablesに、もしオーグがダメだったらまたよろしくねと別れを告げ、そそくさと新ケーブルの取り付けを開始しました。YラグのAnti Cablesがこの上なくガチガチで言うことを聞かない頑固さで、取り付けるのに四苦八苦の上の七転八倒していたのに比べると、細線のオーグの取り付けがいかに軽やかにストレスなく行われたことか、恐らくその労力は1000分の1と言っても大袈裟ではないと感じられるほどでした。
そして電源を入れて出てきた音というのは高音がかなり際立っていて、それがややざらついて聴こえます。それとともにエコー成分が結構増えたかなあという印象です。Anti Cablesのときは低音が相当に幅を利かせていた分、こういう細かなニュアンスがやや奥に引っ込んでしまっていたのでしょうが、それがはっきりと前に出てきた感じがします。要するに高音、中音、低音のバランスが良くなって解像度が高まったという印象を得たように思います。
さらに1時間ほど聴き進めていく内にざらつき感もすっかり解消され、なんらの違和感もないリスニングへと変貌していきました。特にメインボーカルに被せられた低音パートがくっきりと浮かび上がってくるところなどは、もつれた糸が解き放たれたようで、聴き慣れた歌とはいえ実に新鮮な気持ち良さを味わうことが出来て、オーグにしてホント良かったね、と自らの出費が無駄に終わらなかったことを喜ばしく思った次第です。

懸案事項の二つ目は前回私が大絶賛したIrina Rimes嬢のCD購入の件ですが、案の定、売り手から発送の連絡があってからすでに1ヶ月も経つのに一向に物が届かない、どうなっとんじゃいとメールを送れど音沙汰もなし、なんと難儀な野郎だわいとDiscogsのヘルプセンターに報告いたしましたが、最終的にはPaypalの買い手保護プログラムで返金を受けることになるのだと思います。それにしても純真な音楽ファンをたぶらかして喜んでいるたぁ太え野郎だ、ルーマニアのそこのおまえ、世界に恥を晒すなよ!と、どやしつけてやりたい気持ちに駆られます。
そんな私ではありますが、過去にはなんと半年近く掛かってCDが到着したという、なんでやねん的経験をしたことがあります。CDはポーランドのAllegroというサイトで数年越し掛けてようやく出会えた、以前に当ブログでも紹介したことのあるWanda Warskaの10枚組全集です。このときは売り手と問題なくメールのやりとりが出来たので、商品が届かないことを伝えると送り状の写しを送ってきてくれました。そこに記された追跡番号から調べてみると、奇妙なことにCDはポーランドの田舎町(名前は失念しました)で何日もとどまっていることになっていたのです。
そこで現地の郵便局に送り状添付の上、この荷物がどうなっているのか調べておくんなせえとメールすると、数日後にガッテン承知、いましばらくお待ち下され度とのたのもしい返信あれどもそのしばらくがまた長い長い。その後、送り主が返金すると言うのでお金は戻って来たものの、さんざん探し求めていたCDが入手できなかったのは返す返すも残念でなりませんでした。
そんな無念さもすっかり霧消してしまっていた数か月後、突如として郵便局から書留の配達があり、なんとそれが行方不明になっていたあの10枚組CDだったことにまったく驚かされてしまいました。早速送り主にCDが届いたことを伝え、あわせて送金も済ませましたが、私にはいまだにこの送り主が本当に誠実だったかどうかを疑う気持ちが無くもありません。
というのも国際郵便のはずだった荷物がなぜポーランドの田舎町まで送付されたのか、ひょっとしたらそこで送り主が荷物を受け出していたのではなかろうか、それが郵便局の追求に会い自主的に返金を言い出してきたのではないか、などと勝手にミステリーの想像を膨らませてしまう純真な音楽ファンの私でした。
いやあ、それにしても世の中にはいろんな売り手が待ち構えているようで。くわばらくわばら。


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