先月、職場のバスツアーで横浜に行ってきました。バスツアーと言っても送迎だけで現地では自由行動というもの。特に行きたい所もないので、横浜近辺で温泉巡りをすることにしました。
東京から横浜にかけての地域で温泉と言えば、黒湯が有名。黒湯とは腐食質(フミン酸)を多く含む鉱泉で、その名の通り濃いものは見た目真っ黒に見えます(実際は黒褐色)。ほとんどは冷たい冷鉱泉なのですが、銭湯でその鉱泉を沸かして利用している所が多いのです。今まで黒湯に入湯する機会がなかったので、このチャンスを生かしまずは黒湯を利用した銭湯を目指しました
バスは横浜市の赤レンガ倉庫近くの駐車場に着くので、そこから黒湯を使った温泉施設が多いという東京都大田区蒲田へと向かいました。みなとみらい線、JR京浜東北線、路線バス(京浜急行バス、蒲田本町下車)を乗り継いで1時間近くの行程。慣れない都会で移動するのはなかなか大変です
1軒目の入湯先として選んだのは、その名もズバリ「蒲田温泉」。住宅街の中にある地元民向けの銭湯です住宅街の真っ只中なので場所は分かりづらいですが、直前まで行くと赤い大きな看板が出迎えてくれます。また入口付近には客の自転車がずらっと並んでいるので、それも目印になります
中に入るとまず券売機があるので券を購入(料金は460円)。券は下駄箱の鍵(古い木札タイプ)と一緒に受付の人に渡し(番台形式ではない)、代わりに脱衣所のロッカーの鍵を受け取るという方式です。脱衣所は少し古めの日帰り温泉施設と大差ない造り。
浴室内は手前側に洗い場がずらっと並び、一番奥に浴槽があります。洗い場はシャワーヘッドが鏡の上に固定されていて(ホースなし)、カランはお湯と水が別々なプッシュ式のもの。これはいかにも銭湯という感じのものですこの後に入った銭湯もこれと同じ形式だったので、関東の銭湯ではこれがスタンダードなのでしょう。
さて、肝心の温泉(黒湯)は、浴室左側の半円状の浴槽で使用されています。浴槽は二つに仕切られていて、左側が低温湯(約41℃)、右側が高温湯(約45℃)です。湯の色は噂通り真っ黒で、わかりやすく表現するなら、濃いコーヒー(アメリカン)色又は濃い醤油色といったところでしょうか透明度は5cmくらいなので、湯船の中の様子は全く見えません。今まで多くの温泉に浸かってきましたが、ここまで濃い色をした温泉に入るのは初めてです。似たタイプの温泉を近くで挙げるとすれば、新潟県十日町市の千手温泉となりますが、ここまで黒くないし、長野県内ではまず見られないタイプです。
そんなどぎつい色をしているものの、色以外の特徴は意外に乏しく、ほぼ無味無臭でツルスベ感がある程度です。分析表を見ると溶存物質2,335mg/kgのナトリウム-炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉(17.5℃)なので、元々成分的には濃い温泉ではないのです。腐食質(有機物)82.3mg/kgがこの温泉に黒色というインパクトを与えているようです
温泉の使用法は残念ながら循環式(加温、殺菌剤添加あり)なのですが、この辺りの温泉銭湯の良いところは、蛇口を捻ると非加熱源泉がドバドバと出てくるので半かけ流しも可能という点ですもちろんやりすぎると湯温が下がってしまい、地元の人に怒られる可能性もあるので注意が必要ですね
温泉浴槽のほか、浴室右側奥には白湯の浴槽があります。こちらの浴槽も仕切られていて超音波風呂(バイブラ)と電気風呂になっています。バイブラも電気風呂も苦手な私にとっては興味がない浴槽ですが、超音波風呂の湯温は適温で気持ち良かったです東京の銭湯は湯が熱いと勝手に想像していたのだけど、温泉浴槽の高温湯以外は適温だったのは意外でした。
入湯したのは丁度お昼時それでも客は引っ切り無しに訪れていました。銭湯にしては珍しくシャンプー&ボディーソープありで、サウナ利用含めて460円というのは、東京近辺ではリーズナブルでしょう。近所にあれば私も通うに違いありません
いつか入湯してみたいと思っていた黒湯に今回入湯できたのは、本当に貴重な体験でした入ってみたら期待はずれというのはよくあるのですが、色の黒さは噂通りインパクトがあって感動的ですらありました。それに東京の銭湯に入ったというのも、忘れがたい思い出となりました
東京から横浜にかけての地域で温泉と言えば、黒湯が有名。黒湯とは腐食質(フミン酸)を多く含む鉱泉で、その名の通り濃いものは見た目真っ黒に見えます(実際は黒褐色)。ほとんどは冷たい冷鉱泉なのですが、銭湯でその鉱泉を沸かして利用している所が多いのです。今まで黒湯に入湯する機会がなかったので、このチャンスを生かしまずは黒湯を利用した銭湯を目指しました
バスは横浜市の赤レンガ倉庫近くの駐車場に着くので、そこから黒湯を使った温泉施設が多いという東京都大田区蒲田へと向かいました。みなとみらい線、JR京浜東北線、路線バス(京浜急行バス、蒲田本町下車)を乗り継いで1時間近くの行程。慣れない都会で移動するのはなかなか大変です
1軒目の入湯先として選んだのは、その名もズバリ「蒲田温泉」。住宅街の中にある地元民向けの銭湯です住宅街の真っ只中なので場所は分かりづらいですが、直前まで行くと赤い大きな看板が出迎えてくれます。また入口付近には客の自転車がずらっと並んでいるので、それも目印になります
中に入るとまず券売機があるので券を購入(料金は460円)。券は下駄箱の鍵(古い木札タイプ)と一緒に受付の人に渡し(番台形式ではない)、代わりに脱衣所のロッカーの鍵を受け取るという方式です。脱衣所は少し古めの日帰り温泉施設と大差ない造り。
浴室内は手前側に洗い場がずらっと並び、一番奥に浴槽があります。洗い場はシャワーヘッドが鏡の上に固定されていて(ホースなし)、カランはお湯と水が別々なプッシュ式のもの。これはいかにも銭湯という感じのものですこの後に入った銭湯もこれと同じ形式だったので、関東の銭湯ではこれがスタンダードなのでしょう。
さて、肝心の温泉(黒湯)は、浴室左側の半円状の浴槽で使用されています。浴槽は二つに仕切られていて、左側が低温湯(約41℃)、右側が高温湯(約45℃)です。湯の色は噂通り真っ黒で、わかりやすく表現するなら、濃いコーヒー(アメリカン)色又は濃い醤油色といったところでしょうか透明度は5cmくらいなので、湯船の中の様子は全く見えません。今まで多くの温泉に浸かってきましたが、ここまで濃い色をした温泉に入るのは初めてです。似たタイプの温泉を近くで挙げるとすれば、新潟県十日町市の千手温泉となりますが、ここまで黒くないし、長野県内ではまず見られないタイプです。
そんなどぎつい色をしているものの、色以外の特徴は意外に乏しく、ほぼ無味無臭でツルスベ感がある程度です。分析表を見ると溶存物質2,335mg/kgのナトリウム-炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉(17.5℃)なので、元々成分的には濃い温泉ではないのです。腐食質(有機物)82.3mg/kgがこの温泉に黒色というインパクトを与えているようです
温泉の使用法は残念ながら循環式(加温、殺菌剤添加あり)なのですが、この辺りの温泉銭湯の良いところは、蛇口を捻ると非加熱源泉がドバドバと出てくるので半かけ流しも可能という点ですもちろんやりすぎると湯温が下がってしまい、地元の人に怒られる可能性もあるので注意が必要ですね
温泉浴槽のほか、浴室右側奥には白湯の浴槽があります。こちらの浴槽も仕切られていて超音波風呂(バイブラ)と電気風呂になっています。バイブラも電気風呂も苦手な私にとっては興味がない浴槽ですが、超音波風呂の湯温は適温で気持ち良かったです東京の銭湯は湯が熱いと勝手に想像していたのだけど、温泉浴槽の高温湯以外は適温だったのは意外でした。
入湯したのは丁度お昼時それでも客は引っ切り無しに訪れていました。銭湯にしては珍しくシャンプー&ボディーソープありで、サウナ利用含めて460円というのは、東京近辺ではリーズナブルでしょう。近所にあれば私も通うに違いありません
いつか入湯してみたいと思っていた黒湯に今回入湯できたのは、本当に貴重な体験でした入ってみたら期待はずれというのはよくあるのですが、色の黒さは噂通りインパクトがあって感動的ですらありました。それに東京の銭湯に入ったというのも、忘れがたい思い出となりました