
「サンテインおたり」から車で20分ほど北上し、姫川温泉に到着。姫川温泉は長野県小谷村と新潟県糸魚川市に跨った温泉地で、長野県側に2軒、新潟県側に1軒の宿泊施設があります。その長野県側の姫川温泉に2014年1月、新しい日帰り温泉施設ができました
それがこの「瘡の湯(くさのゆ)」です。2013年9月に姫川温泉 白馬荘に宿泊した時はまだ建設中で、いつか訪ねようと思っていたのですが、ようやく機会が訪れました
建物の外観はコンクリートの打ちっ放しで、一見スタイリッシュ。ただ中に入って色々見てみると、単に費用の節約のためのような気もします
脱衣所のロッカーはどこかから貰ってきたみたいなどこにでもあるスチールのロッカーだし、浴室の壁もコンクリート打ちっ放し。そして施設入口に受付用の小窓があるのに使用されておらず、お客と雑談しているおばちゃんにお金(600円)を払うというルーズさ。いい意味ではアットホームだし、悪い意味では適当過ぎ。それでもおばちゃんに「ごゆっくり」と声を掛けられると、すべてが許せるように思えてきます
脱衣所は最近の施設にしてはかなり狭いですが、浴槽の規模が6人程度で、洗い場も4つしかないからそれ相応でしょうか。洗い場は1つだけシャワー付きで、あとは蛇口のみ。
それにしても、オープンしてから3年10カ月しか経っていないというのに、浴室の鄙び感がものすごい
打ちっ放しのコンクリートには苔が生えていて、もう20年くらい経っていそうな雰囲気です
まるで年季の入った共同浴場のよう。こういう雰囲気は嫌いじゃないけど、3年でこれなら10年後は一体どうなっているのかちょっと心配です

さて、肝心の浴槽を見ると、パイプの湯口からドバドバと湯が注がれています。それと同じ量が浴槽からオーバーフローする源泉100%かけ流しは、見ていて嬉しくなります
湯の投入量はバルブで調整できるようで、後から来た常連らしき客が、浴槽の湯を熱くしようと投入量を増やしていました。逆に熱い場合は自由に水を投入して温度調整してよいようですが、私が入った時は適温でその必要はなかったです
お湯はささ濁りで、茶褐色の湯の花が舞っています。香りは微鉄臭、味は微出汁味、そしてツルスベ感がありです。「くさのゆ」なんて言うからすごい個性がある湯かと思っていたら、個性は控えめ。「瘡」とは皮膚病とか「かさぶた」のことを言うそうで、それに効く湯ということらしいです。確かに濃過ぎる湯ではないから、誰にでも優しい湯であると思います
ここの温泉でちょっと不思議なのが、隣の朝日荘や白馬荘の湯は、硫黄臭がして鉄分を感じない、全く浴感が違う湯であるということです。朝日荘・白馬荘は「含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉」、瘡の湯は「ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉」です。実は瘡の湯の源泉は、姫川対岸の新潟県側にあってそこから引き湯しているのですが、川を挟んで泉質が異なるというのは興味深いです。あと朝日荘・白馬荘が使用している源泉は余り湯が滝のようになって捨てられているのですが、なぜこれを使わずわざわざ対岸から引いているのか、気になるところですね。きっと深い理由があるんでしょうけど。
浴室からは外に出られるようになっていて、涼めるようにベンチ等が置いてあります。目の前に姫川が流れているし夏は気持ちよさそうです
そしてすぐ近くに大糸線が走っていてたまに電車が通るのも好きな人にはたまらないでしょう。何とも時間がゆったりと流れているような施設です。
源泉かけ流しの湯を十分に味わって、帰ろうとしたら施設のおばちゃんが通りかかった電車に手を振っていました
そしてなぜかゆで卵をくれました(温泉卵ではない)。客全員に配っているようだけど、こういったちょっとしたおもてなしの心は嬉しくなりますね
帰り際にも「お気をつけてお帰りください」と声を掛けられ、気持ちよく家路につくことができました



建物の外観はコンクリートの打ちっ放しで、一見スタイリッシュ。ただ中に入って色々見てみると、単に費用の節約のためのような気もします


脱衣所は最近の施設にしてはかなり狭いですが、浴槽の規模が6人程度で、洗い場も4つしかないからそれ相応でしょうか。洗い場は1つだけシャワー付きで、あとは蛇口のみ。
それにしても、オープンしてから3年10カ月しか経っていないというのに、浴室の鄙び感がものすごい




さて、肝心の浴槽を見ると、パイプの湯口からドバドバと湯が注がれています。それと同じ量が浴槽からオーバーフローする源泉100%かけ流しは、見ていて嬉しくなります



お湯はささ濁りで、茶褐色の湯の花が舞っています。香りは微鉄臭、味は微出汁味、そしてツルスベ感がありです。「くさのゆ」なんて言うからすごい個性がある湯かと思っていたら、個性は控えめ。「瘡」とは皮膚病とか「かさぶた」のことを言うそうで、それに効く湯ということらしいです。確かに濃過ぎる湯ではないから、誰にでも優しい湯であると思います

ここの温泉でちょっと不思議なのが、隣の朝日荘や白馬荘の湯は、硫黄臭がして鉄分を感じない、全く浴感が違う湯であるということです。朝日荘・白馬荘は「含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉」、瘡の湯は「ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉」です。実は瘡の湯の源泉は、姫川対岸の新潟県側にあってそこから引き湯しているのですが、川を挟んで泉質が異なるというのは興味深いです。あと朝日荘・白馬荘が使用している源泉は余り湯が滝のようになって捨てられているのですが、なぜこれを使わずわざわざ対岸から引いているのか、気になるところですね。きっと深い理由があるんでしょうけど。

浴室からは外に出られるようになっていて、涼めるようにベンチ等が置いてあります。目の前に姫川が流れているし夏は気持ちよさそうです

源泉かけ流しの湯を十分に味わって、帰ろうとしたら施設のおばちゃんが通りかかった電車に手を振っていました





瘡の湯も良いですね〜。私の時もゆで卵とお茶をいただきました。お湯や施設なども大事ですが、こういうちょっとしたサービスというか、おもてなしが嬉しいですよね!
ただ、私はこの辺りは瘡の湯しか入ったことがないので、また機会があれば行きたいと思っています。特に冬に行くと温まりそうなお湯が多そうですね〜。今回も良い記事をありがとうございました。
瘡の湯は何と言うか、色んな意味でインパクトありましたね。それでもやっぱりおもてなしが、最終的に印象を良くしていると思います
サンテインおたりは逆に印象があまり残らない施設ですが、夕食が美味しいんですね