としぼ~の湯巡りブログ!

温泉巡り100箇所達成を記念してブログ設立!長野県北信地方を中心とした温泉巡りのレポートを、気ままに綴っていきます!

越後長野温泉 嵐渓荘

2020-09-19 11:47:20 | 新潟県の温泉
 令和2年7月の4連休(23~26日)、家族4人で新潟県に1泊2日(23~24日)の旅行に出かけました。
 もともと4連休の暇つぶしとして予定していた旅行でしたが、7月22日からGo To トラベルキャンペーンが始まり、宿泊代35%割引となってラッキーであったものの、全国的に新型コロナウィルスの第2波が来て不安になりながらの旅行です。
 初日は海水浴を楽しんだ後、宿泊先の越後長野温泉 嵐渓荘に移動するという行程。嵐渓荘に到着したのは午後4時ごろでした。

 嵐渓荘は、三条市(旧下田村)にある一軒宿。人里からそれほど離れているわけではないですが、山間の川沿いにあって秘境の風情は十分にあります。ちなみに宿は「日本秘湯を守る会」の会員です。
 嵐渓荘の本館(緑風館)は昭和初期建築の料亭を移築したもので、国の登録有形文化財となっており、木造3階建ての外観は城の天守閣のようで壮観です。また敷地内も水車があったりする和風庭園で素晴らしいロケーション。時間があれば散策したいと思わせる雰囲気です。

 本館の中は雰囲気を壊さない程度に改装されていて、本館と繋がる新館にはエレベーターもあります。ただ自分たちが泊まった旧館は少し古さを感じさせるもので、部屋はトイレのみのバスなし。それでもトイレはウォシュレットだし、貸切風呂があるので何の不自由もありません。しかも角部屋にしてもらったから多少子供達が騒いでもあまり迷惑はかかりません。

 さて、肝心の温泉については、浴場は男女別の大浴場と貸切風呂2つ(石湯、深湯)の構成。貸切風呂は思いの外混んでいて午後6時から(石湯)の予約となったので、その前に大浴場でひとっ風呂浴びることにしました。


 大浴場は一番新しい新館にあるので、本館のような歴史を感じる造りではなく、よくある普通の旅館の大浴場です。風情がないと言えばそれまでですが、貸切風呂の方は風情があるので、こちらは使い勝手が良い機能性重視でよいでしょう。

 嵐渓荘の売りは、建物(緑風館)と珍しい泉質です。泉質はナトリウム-塩化物冷鉱泉で、溶存物質量が14,320mg/kgのほぼ強塩泉レベル(強塩泉の基準には少し足りない)の”しょっぱい”冷鉱泉(13.8℃)。化石海水系の温泉等ではこのレベルの強塩泉はざらにありますが、鉄分を含んで色付きの湯だったり、油臭がしたりするので、無色透明・無臭のここの冷鉱泉とはタイプが異なります。ここと同じタイプ&レベルの温泉は、私の知っている限りでは長野県の鹿塩温泉くらいかな。

 そのことを念頭に置いたうえで、まず大浴場の内湯に入湯しました。色付きはなく無色透明で、香りも無臭。そして特徴である味は強い塩味で、苦みはなく純粋にしょっぱい味でした。味の濃さは感覚的に10,000mg/kgくらいに感じたのは、加水はしていないですが循環使用であり多少劣化しているからでしょう(その他、加温、殺菌剤添加あり)。
 また塩味以外の特徴として、ツルスベ感が結構強く感じられました。これは泉質名には表れないですが炭酸水素イオンが多めに含まれている(1,303mg/kg)からと思われます。見た目は無色透明、無臭の特徴がない湯に見えますが、ツルスベ感があることで温泉らしさが感じられ、塩素臭もないので浴感はなかなか良かったです。


 続いて露天風呂に入浴。露天風呂は非常に狭く、一人浸かっていれば入浴を躊躇するサイズです。明らかに後付けであるうえに、すぐ向こう側に守門川が流れていることから広さの制約があったのでしょう。
 お湯について内湯との違いは、湯温が少しぬるめということ。内湯は長湯するには少し熱めだったのですが、露天はゆっくりと浸かっていられる温度でした。あとはごく僅かですが塩素臭がしたことです。これは注意深く臭いを嗅いで感じられたレベルなので、普通は気が付かないでしょう。独り占めになるのでゆっくり浸かるのは気が引けますが、山間の景色を眺めながらの湯浴みは悪くありません。

 一旦部屋に戻り、午後6時になったので今度は貸切風呂に移動。貸切風呂は大浴場とは離れた別棟にあり、「山の湯」と名付けられています。山の湯の建物は木造で、そこまでに至る渡り廊下も含めなかなかの風情です。嵐渓荘に来たら山の湯に入らないともったいないですね。


 山の湯には「石湯」と「深湯」の2箇所の貸切風呂があります。深湯はその名の通り浴槽が深くなっているので、子供と一緒に入浴ということでまずは石湯を予約しました。
 貸切風呂は2箇所共に脱衣所、洗い場、浴室が別室に区画されており立派な造りで、浴槽も内湯と露天風呂があります。露天風呂からの景色は少し高台にあるので大浴場より良く、大浴場に行かなくてもこちらだけで十分満足できそうです。


 お湯はどの浴槽も同じ源泉、同じ使用法なので大きく異なることはないですが、塩味はこちらの方が若干濃い感じがしました。大浴場より湯が新鮮だからでしょう。ただ露天風呂の湯が僅かに黄色がかって見えたのは不思議です。塩素臭は極微かに感じられましたがここも気になるレベルではありません。湯温はややぬるめ(露天)なので、景色を眺めながらゆっくり浸かっていられます(ただし貸切時間は30分)。

 その後は午後7時からの部屋出しの夕食を楽しみ、午後10時頃に子供達と共に就寝。4時間ほどの睡眠で午前2時に目が覚めたので、この誰もいないであろう時間帯を使って館内の湯巡りを決行しました。


 まずはまだ未入浴の貸切風呂「深湯」に向かいました。山の湯の貸切風呂2つは、午後10時以降はフリーになって空いていれば使用できるようになります。当然この時間に入浴している人はいないので入りたい放題。
 深湯は石湯とほとんど同じ仕様で、内風呂も深くなく石湯のものとほぼ同じ。露天風呂だけが深く造られており石湯と異なっています。露天風呂は深さ1.3mで、大人が立って入ると丁度よい深さ。浴槽の底には河原の石だろうか、こぶし大の石が敷き詰められていて、足裏マッサージのようで心地よいです。今まで歩行浴のような立ち湯は何度か経験しましたが、今回のようなゆっくりと浸かるタイプの立ち湯は初めてかもしれません。ぬるめの湯温も相まって、十分にリラックスでき、こういうのもありだなと思いました。
 お湯については隣の石湯と同様で、大浴場より少し濃いめに感じました。露天については色付いていたかは夜のため不明。底の石はよく見えていたため透明度は高かったです。


 しばらく深湯で過ごした後、前回10分しかいられなかった石湯に再度入湯。露天風呂ではライトアップされた周辺の景色が眺められ、また守門川のせせらぎの音とカジカガエルの鳴き声が聞こえてきて風流の一言。貸切風呂は夜の方が風情があっていいかも知れません。
 そして最後に、大浴場に再度入湯して嵐渓荘での温泉入浴を終えました。いつもだったら朝早起きして最後の入浴とするのですが、この時点で午前3時を過ぎていたので、さすがにもうこれで満足。その代わり朝は子供の面倒を見て、妻に深湯に行ってもらいました。深湯には妻も満足したようです。

 以上のように、温泉は源泉かけ流しではないものの個性が感じられるものであり、さらに山の湯は風情等でプラスアルファしてくれるから十分に満足感が得られるものでした。行ってみたらがっかりもあるかなと思っていたけれど、そうでなくてよかったです。
 
 温泉以外の要素については、食事を部屋出ししてくれるのはこのご時世非常にありがたいですね。そして中身は山里会席ということで山のものが中心。油物が少なく実にヘルシーでした。若者には物足りないかも知れないけれど、山に来て海のものとかが大量に出てきたら興醒めですし。また朝食にはここの名物である源泉を使ったお粥が出ます。全体的に地味な味でしたがおいしくいただけ、まずまず満足と言ったところでしょうか。
 部屋については先に述べた通り、一番リーズナブルな旧館を選択したので古さは感じられましたが、不便な所はなかったです。全的的にみれば十分満足のいく宿泊でした。さすがは有名旅館と言ったところでしょうか。特に温泉好きではない人にもお薦めできる宿だと思います。

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