中古のユニットとゲージ。
只今計器飛行の訓練中で、このユニットがあれば使用出来るアプローチの幅が広がります。これまではVORとLOC、それとILSアプローチしか出来ませんでした。
はてVORとは?
この世界に入る前は生活に何の関わりもなかったのですが計器飛行ではテストにも出題されますので使用方法を学ぶのも致し方なし。ただ今回のユニットのようにGPSでアプローチが出来るようになるとほぼ出番はありません。じゃあなんで勉強せんとあかんの?と言いたくなりますがまあ計算機の時代にそろばんの勉強をするようなものかな。
VORはこんなふうな見てくれ。ここを起点に360度1度づつ電波を発信していて飛行中の航空機がNav(ナビゲーション)の周波数を合わすと自機がこのVORのどの角度の電波に自分がいるか教えてくれます。VORは数十マイル圏内にいくつも設置されているので2つのVORからの電波位置情報が交差する部分が自機の位置ということになります。車で紙の地図上でどことどこの交差点だから俺今ここだあ、とやってたアレです。今ではこんなことしなくてもGPSは「あなたここ」と丁寧に飛行機マークをつけて地図上に示してくれます。
それでも使い方を勉強しておく必要があるのはつい先日もマイクロソフトのセキュリティー会社のソフトの欠陥のせいで世界中でコンピュータの不具合が起きたようにGPSも完璧ではないそうで。転ばぬ先の杖、というところでしょうか。
このアプローチは空港までVORの電波に乗せてゆき、時間を計って降下限度の高度まで降りてから空港を探す、というもの。雲の上か中にいる間は空港が視認できないので窓外を見ずに計器だけを見て電波に乗せながら飛行する訓練をさせられます。
じゃあLOCとILSは?
横方向はLOC(ローカライザー)と呼ばれ、縦方向はGS(グライドスロープ)と呼ばれる電波を頼りにまだ見えぬ空港を目指すアプローチです。
ちなみにこんな感じの機器らしいです。滑走路末端にあるので実際に近くで見たことはありませんが大きな空港にはほぼ必ずありますが小さい空港だと設置するのと維持管理にお金がかかるためないことの方が多いです。
そのため小さな空港では空港に新たに機器の設置を伴わないGPSでのアプローチが増えつつあります。それを可能にしてくれるのがこれってわけです。
今回帰国している間に愛機に設置してもらいました。次回から教官に使い方など指導してもらう予定。
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