Nasebanaru

アメリカで趣味と生活を綴る

ウィニー開発者

2006-03-12 07:27:21 | 気の向くまま
ウィニー開発者関連の記事をつい先日各新聞の電子版で読んだ記憶があったので、そのことを書こうと思い、新聞社のサイトをいくつか回ってきたのだが、どこにも見つからない。だから記憶たどって書くしかないので、正確ではない話をしているかもしれないことをはじめに断っておく。
確かこの人は京都府警に著作権法違反の何とかという罪で逮捕されていた人だったと思う。当時の新聞にも、京都府警の人間に、「ある意味では天才」と言わしめていた人物であると紹介されていて、興味を持っていたのだが、先日久しぶりにその方の動向を知った。

最近の海上自衛隊の機密情報の漏洩事件や、警察の捜査資料の漏洩事件などは記憶に新しい。そのたびに気をつけます、と言っているが、こういう事件は減るどころか増える一方だ。

しかも機密情報の内容が国防に関することに関わってくるとなると、これは一大事である。日本ではあの程度の報道しかされていないが、もっと深刻に事件を受け止めるべきだ。

ウィニー開発者の話に戻るが、その人はウイルスの攻撃をプログラムの修正で防御できる自信があると話しているようだ。だが警察に提出した誓約書のためにそれができないとしている。

彼が逮捕された当時と言えば、音楽関連業界が苦戦していたころだったと記憶している。その原因を交換ソフトによって損害を受けている、としていたころだ。こちらアメリカでもナップスター(無料音楽ダウンロードサイト)が提訴されたことから始まって、普通の一般市民の交換ソフト利用者までも大量に訴えられていたころだった。

ところが今、音楽業界は活況に沸いている。これまで目の敵にしていたパソコンによるダウンロード技術によって逆に恩恵を蒙るようになってきたのだ。もちろんこれまでの音楽業界の訴訟による徹底抗戦が実を結んできたことも事実だろう。今の世の中「金さえあれば」と言うのもある程度事実で、音楽業界が最近表立って交換ソフト利用を攻撃することも見られなくなった。

こういう時代の背景もあるのだから、この際警察はこの「天才児」の力を借りて、ウイルス対策に乗り出すほうが、国益にもかなうのではないだろうか。大体ウィニーを作ったから逮捕しているのに警察の人間がウィニーを使っていること自体おかしいのではないか。ここは世の中の現実を直視して、警察も現実的な対応をした方が良いと思う。

せっかく頭のいい人がいるのだから、犯罪を助長するのではなくてそれを防ぐほうに回ってもらえれば人々にとってこんないいことはない。アメリカの映画、「Catch Me If You Can」の主人公も確かそんな風変わりな運命をたどっていた。

この次、彼に関する記事を見るときは、いったいどんな内容だろうか。

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