Nasebanaru

アメリカで趣味と生活を綴る

怖い世の中 その2

2006-03-10 04:42:21 | 政治
以前触れたライブドアの社長、堀江さんの逮捕から幾日か経ったが、今日証券取引等監視委員会からライブドアを証取法違反で告発するという記事が出ていた。

事件に一区切りついたようだ。

堀江氏は容疑を否認し続けているようだが、そんな氏の行動とは裏腹に、彼の立ち上げた会社が上場廃止に追い込まれることになった。今彼は拘置所の中で何を考えているのだろうか。

前回「怖い世の中」のタイトルで書いたことは、日本もアメリカのように儲かっている会社から金を搾り取ろうとするような裁判が今後増えるのではないか、という書き方をしたが、私の見方が間違っていたらしい。特捜部は去年から内偵を放ち、水面下でライブドアの違法行為を洗い出していたようだ。私はてっきり内部告発か、外部の堀江氏に敵対する人からのたれ込みから今回の事件に発展したものだと思っていた。だから当初は彼に同情していたのだが、その後のこの事件の推移を見て、今は彼に対して少し複雑な心境だ。

彼とは同年代で、同じく商売をしているので、彼の過激発言の裏に彼の商売人としての苦労みたいなものを勝手に想像して賛否両論ある彼の発言内容にもある程度理解しようとしてきたほうだが、もし容疑の内容が事実であるとすれば、同じ商売をする者として本当に残念だ。

よく彼を時代の風雲児と称し、戦国時代の信長にも重ねられたりしていたが、では今回のライブドアショックは本能寺の変にあたるのだろうか。だがあの歴史の大事件と明らかに重ならない部分がいくつかある。ひとつは今回彼を社会的に刺そうとしたのは身内からではなかったということ。二つ目は彼の仇をとろうと支援してくれる人がいないこと。フジテレビの支援を期待していたようだが、期待薄のようである。そうして何より違うのは、彼はまだ生きている。

彼もまだ33である。大きな失敗をしたのだから、(本人はまだ認めていないけれども)今度のもっと大きな成功のための反省材料になりうるだろう。認めるところはさっさと認めて背負った罪の代価をしっかりと支払って早く復活してもらいたい。アメリカにもそういう人はいる。最近の人でそういう人はマーサスチュアートさんだろうか。

こんなことを私が言うまでもなく、彼はもうすでに次の手を考えているのかもしれない。


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