みんな理想の音ってあるよね。ギターの音とかベース、ドラム・・・こういう音を出したいとか、このディストーションの
音にもう少し粘りのある中域があると理想かな・・・とか。このスネアの音がいいなあ・・・とか。シンバルなんかも
好みが出るよね。
やっぱり俺の場合はベースなんだけど、理想の音と実際出す音、使える音ってちょっと違ったりするよね。
どうしてもバンドに合う、合わないってあるもんね。
個人的にベースで好きな音、かっこいいなあと感じた音は、マーカスミラーに代表されるハイファイでドンシャリな音。
ベキッビキッって言うあれね(笑)。ジャズベースにサドウスキーのプリアンプみたいな・・・。意外と思われるかも
知れないけど、好きな音なんだよね。シンセの音源に入ってるベキベキみたいな音も好き。この手の音は3~4弦の
低域をバスドラと合わせると凄くいい感じになる。だけど、ロックやメタルにありがちな8分の連打なんかだとイマイチ
なんだなあ・・・。1~2弦もスラップに合う感じで細く鋭い音だからあんまりベースラインに使えない。
これがプレベだと1~2弦も太いのでベースラインとして立派に使えるんだけど・・・。
ま、そんなわけで好きだけど、自分はフュージョンやらないし、スラップも出来ないので音的には使えないんだなあ。
ロック系でこれはいいなあと思ったのは、今は音源がないのでなんとも言えないんだけど、オジーオズボーンの
ライブで弾いているボブ・ディズリーの音。当時いい音だと思った。多分1984~1985年頃かな。
アルバム「月に吠える」の頃ね。あのアルバムの音に一番近いか。ジェイク・E・リーが初参加のアルバムと
そのライブで弾いてるフェンダープレシジョンベースの音だね。実はプレベの音は個人的には苦手で、あの
バルバルした音をうまく制御できない。1~2弦は太くていいけどね。でもこのボブ・ディズリーの音は芯が
あって凄くいい。
あと、個人的に別格に好きなアーティストのポールマッカートニーのウイングス時代、それもロックショウの音ね。
当時のトレードマークのリッケンバッカーと、アンプは確かアコースティックではないかと。違ってたらごめんね。
弦は多分ラウンドではなく、フラットワウンド。中域とローミッド、つまりほぼミドルばっかり聞こえてくる音なんだけど、
これが抜ける抜ける。ま、ポールのベースの音が一番でかくミックスされてるから当たり前なんだけど。
「心のラブソング」などの名リフはもうこの音しかないよね。「ワインカラーの少女」とか「ソイリー」なんかは凄く
かっこいい。でもリッケンでこの音って意外と出ないと言うか出しづらい。PUをフルテンだと絶対こうはならない。
多分リアPUを相当大きめにしているんだろうけど、トーンも細かくいじってるか・・・。ピックアップセレクターを
リア側にしてると似たような音になるけど、写真を見るとセンターになってる。またリアだけだともうちょい細く
なるはず。この頃のセッティング、誰かわかる人教えて!
好きな音を出すベーシストはたくさんいるけどもう一人くらい、紹介しようかな。
やっぱり個人的に好きなグループのチープトリックのトムピーターソン。
ご存知12弦ベースね。ま、曲によっては別に普通の4弦で良くね?って部分もあるんだけど、このバンドは
拘りの12弦ベースがいいですな。初期の頃の音の方が好きだけどね。
まあ、他にもジョンウェットンとかクリススクワイアとかジョンエントウィッスルとか、ジョンポールジョーンズとか
ジョンディーコンとか(ジョンが多いな)個性的でかっこいい音を出している人はいっぱいいるけどね。
ツェッペリンは「アキレス・ラスト・スタンド」のベースがすんごい。あれって8弦だっけ?
「弾きやすい音」
は、存在します。
いつもJC使うのも理由がありまして
「どこにでも置いてあるから」
だったりします(笑)。
後は、聞いてくれているひとに対して
「耳が痛くならない」
事が重要だったりします。
ミドルのみフル10、トレブルとバスは、その日の状態にもよりますが自分で聞いて「少し足りない」感じのセッティングにしています。
エフェクトもそうですが右手のピッキングも重要なファクターのひとつで
「擦り弾き、しなり弾き」
だと音が抜けてこないのも事実。
後の処理は、TOSHIさんもご存知の通りPAの方に「丸投げ」してしまってます(笑)。
*ここ最近は、中音含めて「PA」でコントロールしやすいようにバランス取るようにしています。
実際に他でやった時に僕らの前に出たバンドのセッティングのままにされてメンバーに
「ここのPA、TOSHIさんじゃないから無理だ!!」
と言われて諦めた事があります(苦笑)。
Mako-Sanの音はいつも、PA卓でフェーダーを上げるだけで
完結します(笑)。自分はアーティストが出している音を
あまり極端にいじらない方ですが、耳に痛い場合は直す
場合もあるんですが、元音がひどいとか大きいともう
どうしようもないんですよね。
小さい音はどうにでもなるけど、大きい音は制御しようが
ない、が基本ですからね。みんななんでもなんとかしてくれると
思いすぎ(笑)
自分の以前やっていたバンドのギターも<お客さんに直接
アンプの音が当たらないように、キャビをステージ内に
向けて>いましたからね。
キャパ100以下くらいのライブハウスではそれも考えないと
ダメですね。
Mako-Sanのようにステージ内で、いい音で各バランスも
取って完結しようとしてくれると、外のバランス、リバーブ
などを調整するだけで済みますから、そのバンドの音を
そのまま出せると思います。
そのうえで、モニター環境は個別に好みがあるでしょうから、
しっかり作ることが出来ます。
結局中で爆音だとモニターでも補え切れなくて(苦笑
やはり中でいい音を作って、バランス取って、あとはPAに
丸投げ、これが基本ですね!私も他のライブハウスで
やるときは自分たちのステージ内で完結するようにして
あとは、よろしくお願いいたしますと、丸投げします(笑)。
それにしても前のバンドのセッティングのままとは、
仕事しなさすぎですね、凄いところですね(苦笑