ひつじ飼いのキノコ岩との日常

家庭の事情から、トルコ国内のすったもんだまでw

「地上の地獄」に生きる、子供達。

2018年02月25日 09時54分45秒 | 事件・事故・宗教・政治

シリアの首都
ダマスカスの約10キロ東にある
東グータ地区。

ここで。
2月18日、日曜日から

連日、
アサド政府軍による

攻撃が
続いている。

この1週間で
市民の犠牲者は、500人以上。
負傷者は2400人以上。

犠牲者のうち
121人が、子供である。

この地域は
内戦勃発以来の

反体制派の拠点で
あったため

2013年秋頃から
政府軍に主要部を包囲され
封鎖状態にあり

約40万人の住民が
食料や医薬品、飲料水や燃料の
不足に苦しんでいる。

最近1年ほどは、ほぼ、
すべての援助物資が、断絶状態にある。

内戦開始から
今までに

東グータ地区は
46回

政府軍による
化学攻撃にあっている。

2013年8月21日には
1400人以上が犠牲になった。

今年に入ってからも、
すでに3回

クロールガス攻撃が
行われた。

そんな、
地上の地獄で

必死に生き抜こうとする
子供達がいる。

自分達の声を
世界に向けて発信し

残酷な現実を
世界中の人間につきつける

勇気のある
子供達がいる。

そんな子供達のビデオを
紹介したいと思う。



「東グータ地区の、子供達の声」

「私の名前は、エラ。8歳。」
「私の名前は、ヌル。10歳。封鎖されている、東グータ地区にいます」

ヌルとエラは、シリアの、アサド政権が包囲している、
東グータ地区に住んでいる。

「学校に行きたい」
「世界の人達に、私達の声が、届きますように」

二人の姉妹も、他の子供達と同じように、平和と、学校へ行くことを
望んでいる。この望みを「Noor and Alaa」という名前の
ツイッターのアカウントで、世界へ発信している。

「アレッポに住む、バナ=エルアベドのツイッターアカウントを見ました。
世界の人が、バナの声を聞いて、アレッポの子供達が置かれていた封鎖状態を、解除させたように、ここの子供達が置かれている、封鎖体性も、終わらせてくれる事を望みます。
東グータ地区に住む子供達の状況を、レポートしています。なぜなら、彼らの食べる物は、何もないし、飲料水も医薬品も、ないのです。何人かの子供達は、ここで餓死しました。
戦闘機が、学校を標的にしているので、しばらく学校にも行けません。
世界の人々に、私達の声が、届きますように。」

飢餓と、子供の死を、一刻も早く、止めるために、メッセージを送り続けている。

「封鎖状態の解除をしてほしい。おいしいご飯が、食べたいです。安全に学校に行けるように、なりたい。りんごが食べたい。バナナとか、おいしい物が食べたいです。」

「飢えで、子供達が、死んでいきます。毎日、恐怖の中で、生きています。でも、世界の人達には、私達の声が、聞こえていない。子供の権利は、どこですか?」

姉妹の発するメッセージは、英語教師である、母親が手伝っている。

「封鎖状態にある東グータ地区に住んでいます。毎日、攻撃を受けています。東グータ地区で目にした人間ドラマを、世界中の人達に見てもらおうと、発信しています。
子供達のツイッターアカウントから、世界へメッセージを送っています。この地域では、食料、パン、水、電気もありません。食料が不足しています。子供達が必要としている、医薬品も足りません。ここの子供達が、保護され、援助されるのを、願っています。子供達は、飢えで死んでいきます。」

封鎖状態から抜け出して、普通の生活に戻る日を、待ち望んでいる。

「私達は、また、昔のように、生活し、学習し、勉強し、いそんな所へ行きたいです。」
「遊びたいです。」
「シリアのいろんな場所で、生活したいです。」
「東グータ地区の子供達を、助けてください。」




「東グータの、小さな記者 モハンメット」

モハンメット・ネジム。15才のシリア人。
同じ世代の子供達のように、携帯を使って、ビデオや写真を撮り、
撮ったビデオを、SNSから、発信している。
彼が、他の子供達と違う点は、発信した情報の内容だ。
友達や、家族との楽しい時間を発信するのではなくて、生まれ育った東グータ地区が、崩壊していく様を、記録している。
廃墟となった町から、声をあげようとしている。
15才のモハンメットは、東グータ地区で、政府側の攻撃によって、崩壊した建物の前で、ビデオを撮る。東グータ地区で、起こっていることを、世界に発信しようと、奮闘している。
僕達の飢えや、寒さや、家を失う事などは、世界の人達にとって、普通の事になってしまった、という。

「あなた達の沈黙によって、僕達は殺されます。アサド、プーチン、ハマネイは、僕達の子供時代を、殺してしまいました。手遅れになる前に、僕達を助けてください。」

モハンメットは、大人になったら、記者になりたい、という夢がある。
そのために、ビデオは、いつも、記者のような、終わり方をさせている。

「モハンメット・ネジム 東グータ。」



「栄養失調で死んでいく、シリアの赤ん坊達」

栄養失調で死んでいく、シリアの赤ん坊が、カメラに映し出された。
ダマスカスの東部に位置する、東グータ地区に住む、約40万人の住民は、5年にわたり、
アサド政権から、地域封鎖されている。政権側の攻撃により、多数の医療施設や、薬品倉庫が
破壊された。近年は、アサド政権や、政権に協力する、外国のテロリストグループにより、
東グータ地区住民の、隠れ通路やトンネルを使って、行われていた移動販売などを通じた、必要品の入手が、阻止されている。
この地区では、乳児用ミルクや、離乳食なども、まったく手に入らない。
東グータ地区で生まれてすぐ、治療のために入院した、一ヶ月児のセヘル・ディクタは、
栄養失調のために、昨晩、死亡した。入院していた施設で、最後の数時間を過ごした、セヘルちゃんが、極端に痩せていて、動きが鈍いのが、目を引く。
赤ん坊は、翌朝、家族へと引き渡され、埋葬された。



国連は、何度も
シリア停戦決議案を

可決しようと
会議を開いたのですが、

そのつど、ロシアが
あ~でもね~、こ~でもね~と
文句をこねて

可決が
先延ばしに、されておりやした。

が。
本日、やっと、調整がつき

安保理で
シリア停戦決議案が、採決されやした。

これによれば、
一ヶ月の、停戦になるらしい、んだけど。

なるかな…。
アサド、言う事聞くかな…。

このビデオを
撮った子供達は

まだ、生き残って
いるのでしょうか。

一抹の不安が
よぎるけれども。

何とか。
停戦に持っていって
あげて欲しい。

生き地獄で
生きなきゃいけない子供、なんて

この地球には、1人も
居てはいけないのだから。




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