ひつじ飼いのキノコ岩との日常

家庭の事情から、トルコ国内のすったもんだまでw

ラッカの戦闘員達が、逃げたらしい件(爆)

2017年11月15日 00時00分19秒 | 事件・事故・宗教・政治
2017年11月14日付
「BBC トルコ語版」の記事より。

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「ラッカの、黒い秘密 BBCが、ISIS戦闘員達の退避のために行われた、秘密の合意を告発」

BBCの特別調査で、250人のISIS戦闘員と家族達が、アメリカ・イギリスが先導する連合軍と、シリア民主連合(SDG)の協力する作戦で、ラッカから、安全な方法で退避させられた、という事実がわかった。

BBC特派員、クウェンティン・ソメルヴィッレとリアン・ダラティの報告によれば、立ち退きは、民主防衛連合(YPG)の母体となっていて、アメリカが支援しているSDGが、ラッカをISISから奪取した、先月に行われた。
逃がされたISIS達の間には、組織の指導者的立場にある戦闘員の他に、多数の外国人戦闘員もいた模様だ。
ラッカから、退避させられた戦闘員達の一部は、シリア国内に散らばって行ったが、トルコへ侵入した戦闘員達もいた、という事がわかった。
逃がされた250人のISIS戦闘員は、ラッカが、アメリカが支援している民兵達に占領される前に、何百という車両隊列で、街から脱出した、ほとんどがISIS戦闘員の家族から構成されていた4千人の団体の、内部に潜んでいたという。
BBCのニュースによると、何十人もの外国人ISIS戦闘員も、銃や兵器を積んだ10台のトラックで、ラッカから脱出したという。
ニュースには、トラック運転手のエブー・フェウズィや仲間達の証言が登場する。
運転手達は、10月12日に、SDGのメンバーから、フラット川沿岸にある、タブカの町から、戦争から逃れた民間の避難民達を、北部の難民キャンプへ搬送する、という話を伝えられた。
しかし、自動車車両隊列が、集まったところで、トラックには、避難民ではなく、ISIS戦闘員達、その家族と、何トンにものぼる銃や兵器が積み込まれたことがわかった。
運転手、エブー・フェウズィと仲間達には、外部にもらさないことを条件に、1万ドルの報酬を支払う事が、約束された。
ISIS戦闘員を、ラッカから退避させる「合意」は、現地の指揮官達の間で、交わされた。ラッカで、4ヶ月間も続く戦闘の末に、合意されたものだ。
それは、戦闘を終了させる事、ISISと戦う、アラブ人やクルド人に、これ以上、犠牲者が出ないように、という目的だった。
しかし、同時に、何百というISIS戦闘員を、町から逃がす事になった。
話し合いが、合意された時期に、アメリカ・イギリス主導の連合軍も、連合軍が支援しているSDGも、合意についての役割を、話そうとはしなかった。
戦闘員達が、シリア全国に、果ては、シリアの国境外に逃亡することを手助けした、ラッカの、この「黒い秘密の約束」は、全世界に対して、脅威を伴うものだ。
彼らは、この合意が、世界に洩れないために、全力を尽くしたものの、BBCの入手した情報は、この合意を裏付けている。
ニュースソースに登場する何人かは、退避車両にいたし、何人かは、退避車両を目撃し、何人かは、合意交渉に直接関わった、人間達だ。
トラック運転手、エブー・フェウズィは、目撃した事を、BBCに話した。
「ラッカに入ったときから、恐怖に駆られた。SDGの連中と一緒に、町に入るテハズだったが、自分達だけで、入るハメになった。町に入った途端に、爆弾をいっぱいつけた自爆チョッキを着て、銃を持ったISIS戦闘員達を見た。トラックには、爆弾装置を仕掛けられた。何か、合意に反する事が起こった場合は、車両隊列全部を、爆破するつもりだった。子供らや、嫁さんたちまでが、自爆チョッキを着てた」

シリア系クルド人連合のメディア関係者も、ラッカから追い出された。
ISISの砦、ラッカから、逃亡する場面を、テレビに流されないためだった。
SDG指導部からは、ほんの少数の戦闘員が、ラッカを離れた事、退避させられた人間は全部、 地域住民であった、との公式発表があった。
しかし、BBCへ話したあるトラック運転手は、これは真実ではない、と証言した。
何人かの運転手は、女性と子供達からなる、約4千人を退避させたが、ラッカに入ったあとは、車両隊列に、顔を隠したISIS戦闘員もいたことを、証言している。
BBCの入手した極秘映像でも、トラックに武装した人間がいることが、見てとれる。
合意では、個人的な武器だけを持って行ってよい、ということになっていたが、ISIS戦闘員達は、退避時に、トラックに積めるだけの銃や兵器を満載して、持ち去った。
あるトラック運転手は、隊列は、6~7キロもの長さで、トラック50台、大型バス13台、100台以上のISIS戦闘員の所有する自家用車から、構成されていた、と語った。
ISISの外国人戦闘員も、ラッカから一緒に、退避した。
他の運転手は、BBCに、「多数の外国人がいた。フランス、トルコ、アゼルバイジャン、パキスタン、イエメン、サウジ、中国、チュニジア、エジプト…」と語った。
BBCの調査に対し、アメリカ主導の、対ISIS連合から、合意に対して、回答があった。
ラッカから、250人のISIS戦闘員と、3500人の家族に対して、退避許可が出されたのだ。連合軍広報官、リャン・ディロン大佐は、「我々は、誰一人として、町を離れる事を望まなかったが、これは、現場の指揮官達が、自分達の判断で展開した、戦略の一部で、シリア人たちの問題である。戦っているのも、死ぬのも彼らなのだ。作戦に関する決定権は、彼らにある」
合意交渉では、西側の指導部も参加していたが、交渉には、積極的に参加しなかったと、表明した。ディロン大佐は、たった4人の外国人戦闘員が、ラッカから退避させられた事、しかも彼らは、現在、SDGの監視下にある、と語った。
連合軍は、また、現場には連合国軍兵士はいなかったこと、車両隊列の通過に関しては、空から監視したこと、などを語った。
BBCスタッフは、密入国を助けるグループとも、接触を持った。
トルコーシリア国境上の、密入国グループのイマッドは、「ここ何週間かで、ラッカから脱出して、トルコへ入国を希望する、たくさんの家族がいた。今週だけでも、俺だけで、20家族は密入国させた。ほとんどは、外国人だったが、中には、シリア人もいた。」と言った。
イマッドは、1人あたま600ドル、一家族に対しては、1500ドルの費用を受け取る。
BBCの取材に応じた、他の密入国グループも、ここ何週間かで数多くの家族が、国境を越えた、と証言した。トルコの国境警備が厳しくなったことで、密入国グループの仕事も、難しくなった。あるメンバーは、「ある地域では、ハシゴを使う。ある地域では、川を渡る。ある地域では、断崖絶壁を超える。すごく困難だ」と語った。

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BBCニュース元記事は、こちらから。(ただしトルコ語)
→→→http://www.bbc.com/turkce/haberler-dunya-41978069

ヒューリエット新聞、関係記事はこちらから。(トルコ語)
→→→http://www.hurriyet.com.tr/deas-ve-pkk-arasindaki-kirli-anlasmayla-ilgili-flas-aciklama-40644110

ヒューリエット新聞は
事件を強く、非難しとります。

そりゃ、そうだ。
シリアから逃げたら

手っ取り早く、
トルコに来るわけだから(爆)

ロシアと手を取り合って
全滅に向けて

努力するんじゃ
なかったんかいな?

首相のビナリー・ユルドゥルム氏は
「我々は、アメリカに何と警告した?テロ組織をもって、他のテロ組織を壊滅させるために、奔走するというのは、国家のやる仕事ではない。
今ココに、その結果が現れたのだ。現在、現地から武器とともに、解放されたISIS戦闘員達は、トルコを始めとして、ヨーロッパやアメリカで、これから、何人の罪のない人々の命を奪う事になるだろうか。
テロリストなどを、利用する事など、できない。彼らは、厄介ごとは、我々のところからでていけば、あとはどうなろうと、しったことじゃない、と考えている。こんな事を続けていれば、その見返りが、必ず来るだろう」
と、強く批判したそうです。

うんにゃ。
殺人鬼を

世界中に、ばら撒いたような
もんだからね。

これは、アメリカの
誤算なのか。

テロリストの巧妙な
罠なのか、わかりませんが。

やっかいなコトに
なりそうっすよ。


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