ひつじ飼いのキノコ岩との日常

家庭の事情から、トルコ国内のすったもんだまでw

最悪な炭坑事故発生。

2014年05月15日 17時40分33秒 | 事件・事故・宗教・政治
5月13日。
午後。

マニサ県ソマ市にある
炭坑で

火災が
発生した。



当時
坑内では

700人ほどの
労働者が

作業をしていた
そうで…。

それから3日目
15日、現在。

死者282人にのぼる
大惨事となった。

坑内には
いまだに

推定80人前後の
労働者が

取り残されて
いるそうで。

全力で
時間と戦いながら

救出作業は
続けられている。

トルコ全体は
3日間

喪に服すことが
決められ

国の行事は
すべて

中止となり
トルコ全体が

深い悲しみの中に
沈んでいる。

ただ。
炭坑事故は

毎年のように
起こっている。

そのたびに。
炭坑の必要な設備の整備や

労働者の
労働状況の改善などが

声高に
叫ばれたが

状況は
あまり、改善することなく

毎年、毎年
事故で

たくさんの
死傷者がでる。

毎年
繰り返される

悲惨な事故を
防止できない政府にたいして

怒りの国民達が
各地で

デモや集会を
行って

機動隊と
衝突を繰り返している。

責任は
誰が取るのか。

事故の原因は
何なのか。

まだまだ
これからの調査が
待たれるところだ。

それぞれの
労働者に家族があって

真っ黒になって
変わり果てた

夫の、息子の、兄の、父の
亡骸が
運びだされるたびに

テレビのスクリーンの中で
泣き崩れる。
叫び出す。

本当に。
地獄絵図のようだ。

心から
心から

亡くなった方の
ご冥福を祈らずには、いられない。


「ISIGIM SONDU」

Karicigim hoscakal, isigim azaliyor,
Yanimda olu arkadaslarim.
Artik komur kokulu ekmekler getiremeyecegim sanirim.
Buraya kadarmis cocuklarim, hoscakalin,
Hakkinizi helal edin; anacigim, babacigim.
Isigim azaliyor, hoscakalin..

Ustume degil icime coken ocagin sessizliginde
Tek tek seslerinizi duyuyorum, yuzlerinizi goruyorum,
Isigim azaliyor, solugum azaliyor, biliyorum,
Yavas yavas dunyanin kara kalbine gomuluyorum.

Isigim sondu, iste gidiyorum..,
Ah, en cok da simdi, bir bilseniz
Nasil da bulutlari, agaclari, gokyuzunu ozluyorum.
Isigim sondu.. hoscakalin, arkadaslarim coktan gitti,
Artik ben de gidiyorum...

「明かりが消えた」

最愛なる妻よ さようなら。 明かりが消えていく
傍には 冷たくなった同僚達
もう 石炭が匂うパンを 多分 持ち帰れないと思う。
ここまで、らしい。 子供達よ、さようなら。
ハックヌズ ヘラーレ エディン
(イスラム教の、別れの言葉)最愛なる、母よ。父よ。
明かりが消えていく。さようなら。

炭坑の静寂ではなくて
心の中にひろがった、音のない世界で

一人、一人の、声が甦る
面影が浮かぶ
明かりが消えていく
意識が遠のいていく
わかっているんだ。
ゆっくりと ゆっくりと
闇の世界に のみこまれていく

明かりが消えた。俺も逝く…。
ああ、今どれだけ、
雲を、木々を、空を
懐かしく思っているか 
わかってもらえるだろうか。

明かりが消えた。
さようなら。
同僚達は、とっくに逝ってしまった。
俺もそろそろ、逝かなければ…。

2010年5月 詩人Serif Erginbay 作



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コメント (4)
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