はるかな日、きのう今日

毎月書いているエッセイ、身辺雑記を掲載

今月の便り(2018年5月)

2018-05-30 06:37:50 | エッセイ・身辺雑記
今月の便り(2018年5月)
 この5月の初めはあまり天気が良くなく雨の降った日も。テレビの気象情報による真夏のような気温になるとも報じられていますがどうなることやら。
 5月3日
 当市はこの日、どの地区でもお祭の日なのですが雨模様のすっきりしない天気、少し寒いような気温。
 地元のお神輿をしっかり見たように思わないので鎮守様の鳥居の前まで行くと、お神輿が出てきたところ。しばらくして通りに行くと子ども神輿の列。それをやり過ごしたら、自分の町内の子ども神輿。子ども達はよく知りませんが、ついている大人に顔見知りもいます。大人と子ども神輿は写真に撮って東京にメール。
 5月9日
 例年の館外研修(小旅行)は何回目かの高島市、朽木の「天空温泉」。朝は雨だったのでNさんの車に来てもらい出発。やがて雨は止みましたが、山には雲がかかっていて緑を増します。山の木の藤、桐、たにうつぎの花、しゃがとまさに五月。途中寄った茅葺の家(大津市の施設?)では管理人がいろりで薪を燃やしさまざまな話を聞きましたが、移住者が多く、小学校の児童は18人増えたとのこと。
 一行(10人)はゆっくり温泉で寛ぎ馳走の昼食後に例会。Nさんはいつもの穏やかな筆致で日々の暮らしを書いていますが、まわりの人たちは農家でもないのに上手に野菜を作るので農家出身のNさんが悔しがること。女性のNさんは娘さんの求めで2週間すごした北海道での暮らしを。Mさんはひょんなことで右足の小指を骨折した話。小学校の先生だったNさんは旧友との同窓会にふれ、大学時代や教職についてからの回顧談。海外で活躍してきたAさんはカタールの建設現場を立ち上げて経過やつ勤め先の人員削減や円高にも触れていましたが、そのような経験にはちょっとした驚きを感じました。Iさんはおれおれ詐欺にかかるのを防止したというトピックでしたが皆さんの関心を集めていました。Kさんはソフトクリームで周りの人に迷惑をかけているのに無関心な母親に腹を立てています。妹さんの墓碑におまいりするため弟さんと東京に行き、思いがけない経験をしたと喜ぶのはIさんのエッセイ。私はこの3月に息子たちと過ごした湖岸での情景、臨時参加のカミさんは字を書くのが好き、手紙を書くのが好きという短いエッセイでした。
 5月22日
 地元の老人会のバス旅行。参加者は32人とのこと。行き先が近くなので10時集合。
最初は旧びわ湖ホテルのイングリッシュガーデン(バラ園)ですが、名前の通り赤、黄、白と多彩なバラが咲いていましたが、来るのが少し遅かったようです。皇族、芸能人、有名人というようなコーナーはありましたが、バラそのものの名前がもっとあったほうが良いのではと思いました。バラだけでなく芍薬も盛りを過ぎている感がありましたが、池のスイレンやもう咲きだしたカンパニュラはきれいでした。昼食はKKRホテルびわ湖。ここは何回目ですが、二階からは一面に広がるびわ湖の水面には少し波が立っていましたが、大津の大きなホテルとはちがい足元からずっと先までに続く湖は他県の人には見せたい風景です。三か所目は大津市歴史博物館。学芸員が案内してくれますが、今はあまり大きくない地区、堅田がかつては水上交通の要所だったこと、大津の膳所城は非常に大きな城だったことなどを話してくれました。ここの二階からの眺望も見事でした。今回は珍しくもショッピングはなく3時に帰着。
 [今月の本]
 文藝春秋編『巻頭随筆』文春文庫、文藝春秋社、1982年(第9刷)
 何しろ初版は1979年。過去10年間に月刊誌「文藝春秋」の巻頭を飾った随筆から選んだという本なので執筆者は当時すでに故人という人もいれば当時は著名だった人も現在はほとんど故人になっているのではないかと思われます。今読むと懐かしい人ばかり。本書は100編の随筆から成っていますが、どれを読んでも感動あり笑いあり、へーそんなことがあったのだと感心するものあり、わたしのような年代のものにとっては興味深く、就眠儀式には最適な本でした。

 仲間内で「寒かったり、ひどく暑かったりと妙な年」と言っていますが、確かに今年の天候は変です。TVの気象情報によると間もなく梅雨とのこと。気の滅入る季節ですがこればかりは仕方ありません。お互い心身ともに健やかに過ごすことにしましょう。では、また。

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