みんなで遊ぼう‐遊ぼう会

遊び道具がなくても、“みんなで楽しく安全に”遊べる遊びを紹介しています。

『3人のモリス』

2020-03-04 | 考える遊び
シェイクスピアが劇中に登場させた『9 人のモリス』という算数ゲームを簡略化して低学年でも遊べるように!
必勝法があるのかないのか…。シンプルなのに奥が深いゲームです。

<年齢> 6 歳以上
<時間> 5 分~30分
<道具> 3 人のモリスゲームボード(次項) 、異なる色のおはじき 3 つずつ(ボタンや豆などでも OK)
<わんぱくレベル>★★☆☆☆

<準備>
(1)3 人のモリスゲームボードを印刷します(紙に手描きしても OK)。
(2)ボードを挟んで対面に座り、自分の手前側の 3 つのマスに自分のコマを並べます(例えば、青チーム vs 赤チーム)。

<進め方>
(1)「これから、3 人のモリスというゲームをやります」と言います。
(2)ルールを説明します。
・じゃんけんで先行・後攻を決めます。
・先攻の人(青)が、自分のコマを1つ選び、隣り合っている空きマスに動かします。一手で動かせるのは 1 マス分です。
・空いていても、隣り合っていないマスにコマを動かすことはできません。相手のコマを飛び越えることもできません。
・最初に並べた列とはちがう列に、タテ、ヨコ、ななめのいずれかに、先に自分のコマを3つ並べた人の勝ち!
(3)先攻・後攻を決めます。
(4)先攻→後攻の順に、1 つずつ自分のコマを動かします。
(5)勝負がついたら、先攻・後攻を交代して、もう一度行います。
(6)「どんな作戦で(どんなことを考えて)やってた?」と聞いてみます。
(7)何度かゲームをくり返しながら、必勝法を探してみましょう。



<おまけ>
・必ず勝つためには、どんな戦略があるでしょうか?
・自分なりの必勝法を、言葉や図で人に説明してみましょう。

<注意点>
・簡単なようで、実はかなり奥が深いゲームです。完全な必勝法はなかなか見つからないかもしれません。
・子どもの成長のために、高い壁として立ちはだかってください。



【出展】GEMS『世界の数学』

『カエルの池ゲーム』

2020-03-04 | 考える遊び
池の中にいる 10 匹のカエルを順番に捕まえていって、最後に残る「魔法のカエル」を捕まえよう!
シンプルだけど、いろいろなアレンジで盛り上がれる算数ゲームです。

<年齢> 4 歳以上
<時間> 5分~30分
<道具> カエルの池ゲームボード(次項)、コマになるもの 10 個(ボタンやペットボトルのふた、豆など)
<わんぱくレベル>★★☆☆☆

<準備>
(1)カエルの池ゲームボードを印刷します(紙に池の枠を描くだけでも OK)。
(2)ゲームのコマとして使うものを池の中に置きます。

<進め方>
(1)「これから、カエルを捕まえに行きます」と言います。
(2)ルールを説明します。
・じゃんけんで先行・後攻を決めます。
・先行の人から、カエルを捕まえて、池の外に出します。
・一度に捕まえられるのは、1 匹か 2 匹です。捕まえる数は、毎回自分で選ぶことができます。
・交互に捕まえていって、最後に 1 匹残るのが、魔法のカエルです。捕まえたいのは、このカエルです。
・一度に 2 匹捕まえることもできるので、最後に 2 匹残っていてもまとめて捕まえることができます。
・魔法のカエルを捕まえた人が勝ちです。
(3)先攻・後攻を決めます。
(4)先行→後攻と、1 匹または 2 匹のカエルを、交互に捕まえていきます。
(5)勝負がついたら、先攻・後攻を交代して、もう一度行います。
(6)「必ず、魔法のカエルを捕まえるための作戦ってあるのかなぁ?」と聞いてみます。
(7)作戦を試して、確認してみましょう。何度かゲームをくり返すうちに、パターンが見えてくるかもしれません。

<おまけ>
・最後に残るカエルを「毒ガエル」に変えて、最後の 1 匹を捕まえた人が負けというルールにしてみましょう。作戦は変わるでしょうか?
・池の中のカエルを 11 匹(奇数)に増やしてみましょう。作戦は変わるでしょうか?

<注意点>
・子どもに負けたくないからといって、大人が長考しないようにしましょう。熱が冷めます。
・カエルが苦手なのに、我慢してカエルを使う必要はありません。捕まえるものは何でもいいのです。



【出展】GEMS『カエルの算数~予想して、よく考えて、遊ぼう』

『わけっこ、あてっこ』

2020-03-04 | 考える遊び
おうちにあるいろいろなものを仲間分けして、お互いにクイズを出し合います。
どういうルールで分けられているんだろう?何でこれとこれが同じグループなんだ?推理を楽しみましょう♪

<年齢> 4 歳以上
<時間> 10 分~30分
<道具> 毛糸数種類(紐でも OK)、仲間分けに使うもの(ボタン、切手、フィギュア、王冠など)
<わんぱくレベル>★★★☆☆

<準備>
(1)家の中から“宝もの”を集め、机の上に置きます。20~30 個あるとよいでしょう。
(2)毛糸を 30cm ほどに切り、結んで輪をつくっておきます。

<進め方>
(1)「これから、“わけっこ、あてっこ”をします」と言います。
(2)「わけっこ」の説明をします。
・同じところがある仲間を集める。例えば、「丸いものグループ」、「赤いものグループ」。
・仲間の周りを毛糸で囲む。
・どっちのグループにも入るものがあったときは、わっかを重ねて間に入れる。
・答えを聞いたら誰でも納得できる分け方にする。例えば、「僕が好きな形のもの」というグループは他の人は推理しようがない。
(3)お互いに机の上にある“宝もの”をわけっこして、どういうルールで分けたかをあてっこすると説明します。
(4)例として、簡単な仲間分けをつくり、子どもに問題を出します。
(5)やり方が分かったら、子どもに分けてもらいます。わけっこしている最中は、見ないようにしましょう。
(6)子どもがつくった問題に回答します。「どういうところに注目するといい?」とヒントをもらうのもあり。
(7)答え合わせをして、「どうしてこの分け方を思いついたの?」と聞いてみましょう。

<おまけ>
・お片付けを楽しくやりたい時にも使えます。仲間分けをして、箱にしまいましょう。
・宝ものを、前のものと同じ特徴があるものを次々並べていき、宝もの列車をつくってみましょう。
例)赤い 4 穴ボタン→青い 4 穴ボタン→青い軽いコップ→青い重いコップ

<注意点>
・主観的な分類であっても、まずは理由を聞いてあげてください。
・後片付けのことも考えてグッズを引っ張り出すようにしましょう。

【出展】GEMS『宝もの箱』

ウェスタンチャレンジ

2015-07-03 | 考える遊び
西部劇の早撃ち勝負のように足し算で勝負!頭の体操にもちょうどよい遊びです。お昼休憩明けや、集中した直後のリフレッシュしたいときにやってみましょう!


<対象年齢>小学校4年以上
<人数>5人以上
<場所>どこでも
<エネルギーレベル>★☆☆☆☆
<協力レベル>★★☆☆☆


<遊び方>
(1)全員が西部劇の早撃ちの名手を気取ります。スタートの合図で歩き回りながら、目が合った人に勝負を申し込みます。
(2)互いに向き合い、握手をしながら名乗り合います。ちょっと渋めの声で言うと雰囲気が出ます。
(3)両手を後ろに回し、自分が出す数字を決めます。
(4)「いざ、勝負!」の掛け声で両手を同時に出し、2人が出した指の数の合計を先に行った方が勝ちです。
(5)決着がついたら、次の相手を探し求めて次々と勝負を挑みます。


<注意点>
・両手の足し算が難しい場合には、片手だけで行いましょう。


<おまけ>
・足し算以外にも、引き算、掛け算、割り算バージョンもできます。割り算の時には、「〇あまり×」というように余りの数を使いましょう。


【出展】
『グループのちからを生かす』プロジェクトアドベンチャージャパン編

『No.10』

2011-04-12 | 考える遊び
トランプを使って「10」を作ると云うだけの簡単なゲームです。しかし、ちょっとした息抜きから算数のお勉強まで幅広く使えるゲームでもあります。ここでは2種類を紹介します。

1.ノーマル
〈対象年齢・人数・場所〉
小学4年生以上。2人以上。どこでも。

〈遊び方〉
(1)トランプは1~9までの数字カード36枚を山札として使います。
(2)山札の上から4枚カードをとり、みんなが見えるように表にしておきます(例えば「2」「5」「8」「9」)。
(3)この4つの数字をたし算、ひき算、かけ算、わり算を使って「10」にします(例の場合、「2×5=10」「9-8=1」「10×1=10」。または、「9-5=4」「4÷2=2」「2+8=10」といった計算ができます)。
(4)速く「10」を作れた人の勝ちです。

〈おまけ〉
4つの数字を使うだけなので、トランプがなくても適当な数字を見つければ遊べます。オススメは車のナンバープレートです。渋滞のときなどに、前後の車のナンバーを「10」にしてみましょう。


2.簡単バージョン
〈対象年齢・人数・場所〉
小学1年生以上。2人以上。どこでも。

〈遊び方〉
(1)トランプは1~9までの数字カード36枚を山札として使います。
(2)一人2枚ずつカードを配ります(例えば、手札が「1」「4」)。
(3)手札の2つの数字を足して、一番「10」に近かった人が勝ちとなります。
(4)しかし、一人1回ずつ手札を交換することができます。交換するときは、1枚(または2枚)を捨て、山札から同じ枚数を引きます。

〈おまけ〉
・中学年の子がやる場合、「たし・ひき・かけ・わり算のどれを使ってもいいから10に近づける」というルールにすると、頭の体操になります。
・さらに高学年の子がやる場合は、「13」までのカードを使ったり、配る枚数を増やしたりするとレベルが上がって楽しめます。


【出典】
伝統遊び

『ばらばら再生パズル』

2011-04-12 | 考える遊び
紙をばらばらにして、自分でパズルをつくるという遊びです。たまにはじっくり考える遊びも楽しいですよ!

〈対象年齢・人数・場所〉
年中以上。1人以上。どこでも。

〈遊び方〉
(1)新聞紙や広告などの紙を用意します。
(2)その紙を破いたり丸めたりしてばらばらにし、パズルをつくります。
(3)文章や写真をヒントに、パズルを組み合わせてもとのかたちに再生します。

〈おまけ〉
・破く大きさを工夫すれば、年齢に応じたパズルがつくれます。
・一度白い紙に絵を描いてからばらばらにすると、オリジナルのパズルがつくれます。
・2人以上の場合は、他の人が破いたパズルの再生に挑戦しましょう。

〈注意点〉
・破いたり丸めたりしても良い紙かどうかを確認してから遊んでください。
・あまり小さく破きすぎると、見失ってパズルの再生ができなくなるので気を付けてください。


【出典】
伝統遊び

『わたしはだれでしょう』

2011-03-28 | 考える遊び
出題者のヒントを手掛かりに、答えを見つけるクイズです。ヒント数が限定されていない分『スリーヒントクイズ』よりは簡単にできます。

〈対象年齢・人数・場所〉
小学生以上。2人以上。どこでも。

〈遊び方〉
1.ノーマル
(1)1人が頭の中で、誰(何)かに変身します。
(2)他の人はその人に対して質問をしていきます。このとき「あなたは誰ですか(何ですか)」という質問以外であれば、聞かれたら必ず答えます。
(3)他の人は質問の答えから推理して、その人が誰(何)か当てます。

2.対戦型
(1)全員が、頭の中で誰(何)かに変身します。
(2)2人でじゃんけんをして、勝ったら相手に質問をし、負けたら相手の質問に答えます。あいこはやりなおしでも、両方が質問でも良いでしょう。
(3)より早く相手の正体を当てた人が勝ちです。
(4)これを相手を変えつつくり返します。制限時間以内にたくさん正体を暴いた人の勝ちです。

〈おまけ〉
場所に限定した「ここはどこでしょう」、歴史上の人物に限定した「拙者はだれじゃ」などいろいろなバージョンをお試しください。

〈注意点〉
特にありません。


【出典】
伝統遊び

『スリーヒントクイズ』

2011-03-25 | 考える遊び
ちょっと頭をつかう遊びです。3つのヒントから相手が考えていることを推理します。

〈対象年齢・人数・場所〉
小学生以上。2人以上。どこでも。

〈遊び方〉
(1)クイズを出す人は、「あるもの」を思い浮かべます。例:うさぎ、ピカチュー、野球選手など
(2)ヒントを3つ伝えます。例えば、ピカチューなら「肩にのります」「たたかいます」「電気を出します」などです。
(3)答えを思いついた人が手をあげて言います。
(4)2~3回答えが違った場合は、クイズを出す人に質問をします。質問は、相手が「はい」「いいえ」で答えられるものにします。例えば、「それは、動物ですか」「それは、飛びますか」などです。
(5)当たったら、交代します。なかなか当たらないときは、答えを言ってもらって交代しましょう。

〈注意点〉
ヒントはできるだけ簡潔なものを3つならべましょう。その方が、子どもたちが頭の中を整理しやすいです。


【出典】
本田先生