トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ササユリ開花

2023-06-01 | 小父のお隣さん
 ササユリの開花期となった。フイールドを見回りを兼ね回ったところ蕾付きを含め10本程度であった。毎期そうなのであるが増加には転じない。開花株をそのままにしておけば花びらを落す前に株さら消えるし受粉させ目立たない様に花びらを切り離していても種子が充実する頃はまた目立つので消えやすい。
 そんなことから発見されやすいトレイルの近くは蕾さえ付けさせずにいるのだが、それでは繁殖株にはなり得ない。繁殖株として維持する試みは盗掘でいとも容易に消失するのが日常なのである。

 盗掘者は開花期を予測して蕾が見えれば掘り盗る訳なので「蕾も花も見せない」フイールドでは繁殖の機会がない事になる。以前は採種し直播しまとまった開花場所が出来た当時もあったのだが数日を経ないで全て消える事になったのだった。
 このような現実があるので「花も実も」の思惑は達成し難い。生育適地の環境では「大いに目立つ蕾や花」となるのでいっそう盗掘者の目に触れやすくなり結果的には一草も残さず一掃されるのがお約束なのである。

 今回の開花株に限らず複数花ある場合は花色の違いが見えやすい。白い花びらから淡い桃色や少し緋色が見える株まで個性が見えるけれど温存のために蕾を切り取ったり受粉させ花びらを外したりでは「何のための開花ぞ⁉」であって悩ましい限りなのである。
 ヤマユリの開花は少し遅れるのだが今期もヤマユリの立ち上がりは発見できなかった。この分だと種の持続は不可能だろうし「絶滅」したと言っても良いのかもしれない。プランターの養成株が開花に到るまではまだ数年必要だけれど山に戻したとしても盗掘必至でもあるので「さーて、どうしたもんだか…」と悶々が高まる。

          白色に寄った株      裏側に緋色の見える株

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