
「松」をまず『新漢和大字典』で見てみた。すると解字欄に「『木+公(つつぬけ)』。葉が細くて、葉の間がすけて通るまつ」。とある。松が「つつぬけ」なのは良いにしても「公」には「つつぬけ」なんて意味があったのか?
しかたがないので「公」を見てみた。するとやはり「公」も会意文字だ。「篆文の下部は私の原字で、三方から取り囲んで隠すことを示し、上部の八印はその反対に左右に開くさまを示す」。おおっ、なるほど。理解はできる。理解はできるが、では「私」というのが「三方から取り囲んで隠す」意味なのかどうかだ。
そして辿り着いた「厶」。少なくとも『新漢和大字典』では部首を構成しており、その部首解説欄に「物を囲っている形」と書いてあった。そしてその隣には「厶」の字。解字欄を見れば「説文解字」が引いてある。曰く「自ら営むを厶となし、厶に背くを公となす」。
なるほどなあ。見たことはないけど「説文解字」を引かれてしまっちゃあしょうがないわな。行き先の多い旅路で詳しくはわからないけど、取りあえずは納得。
尚、「公」。「人名・動物の名などの下につけて、親しみや軽蔑の意をあらわすことば」として使うのは、日本独自の意味だとのこと。また「私」。これを一人称代名詞として用いるのも日本独自。また動詞としての「私」には「不倫をする。姦通する」という意味があるそうな。へ~。
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