漢和辞典ファン日記

初心者ですが漢和辞典ファン。漢和辞典に見つけるあれこれを記事にしてまいります。

「西」が象形文字だと言われりゃ、驚くな。

2009-03-20 13:04:20 | 日記
sunset「西」。

なんかの会意文字だと思って『漢辞海』を見た。曰く「鳥が巣の上にいる。象形。日が西に位置すると鳥は巣に棲るので、それを東西の西とした」と。

調べてみると確かに他の辞書でも「象形」となってるのが多い。なるほどなあ。但し『新潮日本語漢字辞典』では「仮借」であるとして「一説に象形」となっている。

日本語漢字辞典の凡例欄によると「解字は白川静氏の説を主とし」と書いてある。う~ん、どこかで白川静版の「西」の説明を読んだような気がしないでもないんだが。

ちなみに熟語欄には「西周」。「武王から幽王まで、都を鎬京(コウケイ)に置いていたときの周王朝」。あ、「にし・あまね」じゃないんだね^^。

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「新明解」のシャレかと思った「春」

2009-03-20 08:10:08 | 日記
japanese plums漢和辞典も国語辞典のような特徴を持っているのかは知らないが、『新明解漢和』にて「」を引いてみた。

最初に掲載される文字はもちろん「三月から五月」なんていう当たり前のものなんだけど、「男女間の情欲『売-、懐-』」なんてことが書いてある。

「こりゃあやってくれたな、新明解」なんてことを思ってたんだけど、困ったとき(?)に顧みる『学研新漢和大字典』にも「男女の慕いあう心」という意味が書いてあった。まあオトナ風に言えば下品か上品かの違いだけだ(笑)。

新明解にある熟語を見ると、たとえば「春心(シュンシン)」。これは「男女間の情欲」。「春情(シュンジョウ)」というストレートなものもあるけれど、これは第一義は「春の景色」だそうな。もちろん「男女間の情欲、色情」という意味も記されている。「春機(シュンキ)」は「いろけ。男女の性的な欲情」だそうです^^。

尚、新漢和大字典の方には「春=酒」の意味も書いてあった。つまりは「売春」というのが「酒を買う」という意味にもなるのだと。へ~。

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