トリCのブログ

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籠池夫妻タイプへの対応策

2017-03-25 11:23:29 | 政治

明治天皇の玄孫の竹田恒泰氏が籠池夫妻に関して発言した事が今になってあの夫妻のやり方として注目を浴びている。


要約すると幼稚園で講演会を頼まれる。騒ぎが勃発する前だから断る理由はない。出向くと今度は知り合いとして役員になってくれ、寄付をしてくれ、断っても電話で「いつ寄付の入金があるのか」「まだでしょうか」としつこくかけてくる。全部お断りすると(報復として)勝手に学園の関係者として名前を使われる。


誰でもこういう類は経験があるのではないか。健康器具、英会話、宗教勧誘、マンション購入。きっかけは相手に対して常識的に対応する初手にあったはずだ。強引に打ち切ろうとすれば今度はトラブルを周囲にばらまかれる。


この幼稚園、15年ほど前は、朝日新聞に頻繁に記載されていたようだ。

「朝日新聞と籠池氏の蜜月関係」

http://agora-web.jp/archives/2025037.htm

他の新聞で全く報道されていなかった時期に実に短期間で7本も報道され、内容は幼稚園のイベントとそれを取り仕切る籠池園長を写真付きで絶賛している。


記事を書いた記者、あるいはもう少し上の編集者が先に書いた竹田氏同様、罠にハマったのではないかと想像できる。寄付金や実名を使わせてもらわない代わりに記事にする約束を押し付けられたのではないだろうか。


この逆のパターン(つまりマスコミ側が称賛する代わりに記事代を記者が懐に入れる)もあるが、この夫妻のやり口を考えるととても被害者側にまんまとなるとは思えない。


今回の事件のポイントはここにある。大半の関係者と夫婦の主張には正反対の意見の対立があるが、証拠がないから疑惑は五分五分痛み分け、では決してない。


朝日新聞などは、政権の追い落としが主目的だから、脇が甘そうな首相夫人や行政を疑惑の主役に仕立て上げる為に全力を尽くしているが、その論理でいくと15年前の朝日新聞と籠池夫妻の関係も怪しさ満点となってしまうのだがどう説明するのだろうか。


自分が先に書いた様に恐らく圧力に負けたのは朝日新聞側だったはずだ。理由は夫婦のやり口と朝日側が幼稚園側を脅して金をだまし取る必然性がないからだ。


これを行政や首相夫人に当てはめれば、全く同じ事が言える。行政は税金(他人の金)、首相夫人は名前、朝日新聞は幼稚園の無料宣伝。被害者側は自身の身を切る様な被害にはあっていない。全員が「迷惑な相手と関係してしまった」だ。それでいて夫婦側は多大な利益を上げることに成功している。


籠池夫妻は、世間から詐欺師扱いされるのは納得がいかないだろう。直接働きかけた相手からお金を強奪した事はないだろうからだ。夫婦からしてみれば熱心に働きかけていたから賛同して積極的に寄付してくれる、という立派な図式がある。


賛同していなかったが嫌々金を工面させられた、という相手側の主張では、詐欺師そのものだから、これまで何十年と一生懸命詐欺活動をしてきた事になるわけでこれは絶対に認められない。


相手の迷惑だ、という心情などこれっぽっちも顧みないという点では会社に勧誘電話をしつこくかけてくる人のメンタリティーに似ている。


首相夫人の甘いところは、その勧誘電話相手に対しても丁寧に説明と助力と断りの文面を出した点だろう。相手の話中に自分が話し出す、相手の話している内容を聞かない、反応しない、ガチャ切り。こういう相手にはこういう対応、という柔軟さが必要だ。これは雑な人格だからやっているわけではない。


昭恵夫人は安倍首相のやり方を見習った方がいい。恐らく旦那の政敵に対するやり方に対する反発心がこの結果を招いていると思うので。