取手・医科歯科通信 山本 嗣信 (やまもと つぐのぶ)

医学情報社編集顧問
フリージャーナリスト

リピーター医師を特定し、事故の再発防止

2018年07月14日 09時38分12秒 | 医科・歯科・介護
リピーター医師 なぜミスを繰り返すのか? (光文社新書) | 貞友 義典

著者は、数々の訴訟を手掛ける中で、偶然にリピーター医師の存在を発見し、平成一五年元旦、リピーター医師放置についての国家賠償請求訴訟を提起した弁護士である。
多くの被害例を扱う中で、日本の医療のお粗末な現状を目にし、被害者を法廷で個別に ...
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リピーター医師を特定し、事故の再発防止につなげる十分な仕組みがない。
また、同じ医師が何度も事故に関与したかチェックできる仕組みになっていない。
事故として届け出るかかどうかが医療機関の自主性に委ねられ、届け出自体が低迷しているといった問題も起きている。医療ミスや不適切な医療行為を繰り返していたとして、4年間で27人の医師に再発防止を指導・勧告していたことを毎日新聞(6月26日付朝刊)が報じると、その翌日には新聞各紙、テレビが相次いで後追いした。

 リピーター医師とは、単に“ミスが多い”医師のことではない。『リピーター医師 なぜミスを繰り返すのか?』の著者で弁護士の貞友義典氏が説明する。

「医師会などの団体に加入している医師は、医療事故を起こして患者から損害賠償請求された時に備えて、『医師賠償責任保険』に入っています。この保険金を複数回にわたって請求している医師をリピーター医師と判定しています。賠償保険を複数回請求しても、罰則もなければ、名前も事故内容も公表されません」

 保険料は年間5万円程度で、1事故につき最高1億円、契約期間内でトータル最高3億円の補償が受けられる。特約保険に加入すれば、1事故2億円、保険期間内6億円まで補償される。
手厚い補償内容だ。

「リピーター医師は腹腔鏡などの医療機器の操作ミス、適用外の手術(本来は必要のない部位への手術)によるミスを繰り返しているケースが多い」(医療経済ジャーナリストの室井一辰氏)

リピーター医師 なぜミスを繰り返すのか? (光文社新書)

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