阪神16日にも自力V消滅

2019年07月16日 07時22分37秒 | 野球

 宴の後は厳しい現実

<中日4-2阪神>◇15日◇ナゴヤドーム

宴の後に、厳しい現実が待っていた。阪神が中日との接戦を落とし、2年連続で後半戦黒星スタート。誤算はピアース・ジョンソン投手(28)だった。8回に登板し、中日アルモンテに決勝打を許すなど2失点。来日初めてイニング途中に降板し、自身2連敗となった。巨人が勝ったため、16日にも自力優勝の可能性が消滅する。

マウンドを降りる阪神ピアース・ジョンソン

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セ・リーグの灯は消えてしまうのか。球宴を沸かせた猛虎が後半戦で2年連続黒星発進。巨人が勝ったため、16日にも自力優勝の可能性が消滅する。終盤に競り負け、痛恨の1敗となった。

今年初めて見る光景だった。同点の8回に暗転し、竜党の大歓声が響く。マウンドに仁王立ちしていたジョンソンが途中降板し、うなだれてベンチに戻る。阪神が奈落の底に突き落とされた。矢野監督は淡々と「これも野球だよね。2アウト取ってからでしょう。しゃあないよね、ジョンソンでやられるのは」と振り返った。

またも生命線の必勝リレーが切れた。8回、不動のセットアッパーは普段通り2死までこぎつけた。だが、大島に左前へ運ばれ、アルモンテに初球の内角154キロ速球を打たれる。右中間突破の勝ち越し適時二塁打を浴びた。直後にビシエドを追い込んだが、パワーカーブを痛打された。左中間適時二塁打で傷が深まる。来日初の2失点を喫した。

前回登板した8日巨人戦(甲子園)から2戦連続失点&敗戦投手。開幕から大車輪の働きを見せてきたが初めての試練だ。ジョンソンが「これも試合。体は良かったし、調子も良かった。こういうことも起こり得る。とにかく切り替えて明日以降も頑張るよ」と話せば、矢野監督も「(状態は)全然、悪くないよね。ストライクで勝負というより、ボール球を振らせたかったんだろうけど、浮いたのを打たれた」とかばった。

気になるのは剛速球と代名詞の変化球を完璧に仕留められた点だろう。指揮官は「もちろん、研究してくると思う。球種も多い投手じゃないからね」と言う。前日14日も甲子園で「PJでも、この前(8日巨人戦で)三盗やられた。相手はどんどん研究してくる。自分の分析も必要になる」と指摘していた。今季34試合目の登板。持ち前の剛腕ぶりに加え、一工夫が必要な時期に差し掛かっている。

中日戦5連敗で、チームは前半戦から4連敗。4月28日以来の借金3を背負って、Bクラスまで0・5ゲーム差だ。16日は昨季1勝3敗、防御率1・96と苦戦した松坂と対戦する。矢野阪神が正念場に立たされている。【酒井俊作】

▼阪神が中日に敗れ4連敗。首位巨人が勝ったため、ゲーム差は今季最大の10・5に広がった。阪神が16日の中日戦に敗れると巨人の引き分け以上で、または、阪神が引き分けて巨人が勝った場合でも、阪神の自力優勝が消える。後半戦開始早々、阪神は苦しい状況に追い込まれた。

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