取手・医科歯科通信 山本 嗣信 (やまもと つぐのぶ)

医学情報社編集顧問
フリージャーナリスト

恐妻家の辛さ

2018年02月15日 12時44分42秒 | 創作欄
退屈である、人に会いに行く。
「女房に制がん剤の副作用の辛さを訴えたんだ」
「どんな辛さですか」
「手足のいびれと、吐き気だね」
「辛いでしょね」と徹は同情した。
徹は病院とは無縁で、「鉄の肝臓」と言われており、毎日、3合~5合の酒を美味しく飲んで居る。
「休肝日設けたら」と助言する友人もいるのだが。
「胃の手術して、1年ですね」
「そうなんだ。ステージ4。内の女房は歯も丈夫で、目もいいんだ。俺は白内障の手術もした。酔っぱらって交通事故の時も自業自得と言われた」
「田圃に落ちて、車が逆さまになったあれですね」
「そうなんだ、だからがんになっても同情されない」
「奥さん強いでからね」と徹は苦笑した。
「うちの人にあまり、酒を飲ませないで!」と奥さんに釘を刺されたことがあった。
「女房はまったく強いね。<お腹が痛いと言って、2年間も放置しておいたのだから、当然の結果でしょ!>だって、女房の言うとり、2度と辛さを愚痴として吐き出さないつもりさ」


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