取手・医科歯科通信 山本 嗣信 (やまもと つぐのぶ)

医学情報社編集顧問
フリージャーナリスト

人はなぜ、気が狂うのか?

2018年05月03日 16時07分29秒 | 社会・文化・政治
新版 単行本 ? 1994/6
小田 晋 (著)
いまの世の中、ストレスを感じない人はいないだろう。
「心の病気」も多い。
ところでうつ病、精神分裂症、神経症、心身症などはどこがどう違うのか。
そしてどんな人がその種の病気になり易いのか。
おなじみの精神病理学者が解説する。
本書は、マスコミなどでもおなじみの精神病理学者である著者が、「精神的には健康」と自認している人々のために、そうした疑問についてわかりやすく解きほぐしてくれた“現代版・精神医学入門”です。
1章 そもそも「心の病気」とは何なのか?
2章 人はいかにして「心の病気」にかかるのか?
3章 まだ他にも「心の病気」はあるのか?
4章 「心の病気」はどうしたら治るのか?


常人には理解しがたい、理由のわからない犯罪が起こるたび
わたしたちは人間の心の不可解な恐ろしさに打ちのめされる。
人はなぜ狂うのか。
正気と狂気の境界線はどこにあるのか。














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豪雨と強風の中散歩

2018年05月03日 14時57分34秒 | 日記・断片
午前5時、家を出る。
西田さんが居て「少し遅くなったけど、ヤオコウへ行ってみる」という。
「この雨と風、居ますかね」
「鈴村さん今日は居ないかもしれなおけど、行くだけ行く」とヤオコウへ向かう。
雨なので、猫のタマは外に出ていないようだ。
風で帽子が飛ばされそうになるし、ビニール傘が裏返る。
丈夫な傘で骨が歪むことなく、復元する傘だ。
こんなに丈夫なビニール傘は珍しい。
台風のような強い風で唸りをあげている。
皮肉なもので家に戻るころに小雨になっていた。
「どこかえ行く予定は」
「ありません」
「ゴールデンウイークは、どこも混むからね」
「近場の旅で、おいしい日本酒を飲みたいですね」
「そうだね」
鯉のぼり、花の公園、海もあるのだが・・・
一番雨が降っている時間帯を散歩することになる。
昨日は、甲子園は雨で野球は中止
目は午前2時から覚めていたが、雨は嫌いなので最短距離の散歩となる。
うたた寝で5時までに二つの夢を見たが、昨日は古い写真を出して見ていたので、夢にもそのことろの友人や同僚が現れた。










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創られる 『文明の衝突』

2018年05月03日 12時34分06秒 | 社会・文化・政治
十字軍のころには、 イスラム教徒がキリスト教の聖地エルサレムを支配していたことが、 イスラムに対する西欧世界の敵意の源になった。
一六世紀から一七世紀にかけて、 オスマン帝国がヨーロッパに支配を拡大すると、 イスラムの脅威はヨーロッパの人びとにとって現実的なものになった。
一九世紀から二〇世紀のはじめのころ、 今度は、 ヨーロッパの列強諸国が中東・イスラム地域を植民地として支配するようになった。
そうなると今度は、 イスラム教徒は野蛮で遅れているから啓蒙してやらなくてはいけないという優越感が西欧世界で強くなった。
そして二十世紀も終わろうとするころ、 ふたたびイスラム教徒が世界の各地で異議を申し立てるようになった。
今日、 イスラム教徒が多く住む国のほとんどは、 イギリスやフランスの植民地から独立した。
独立して以来、 西欧世界をモデルにして国づくりをしてきた。
しかし、 相変わらず貧しい国が多いし、 国のなかでも貧富の差を解消できない。
西欧世界をモデルにしたことがまちがいだったのではないか。
異議を唱える人たちは、 こうしてイスラムの復興によって世直しをすべきだと考えるようになったのである。 これをイスラム復興運動という。
もともと、 イスラムという宗教には、 信仰心を個人の心のうちにとどめておくという発想がない。
イスラム教徒の家族、 社会、 そして国家もイスラムを正しく実践することによって公正なものになると考えている。
その結果、 イスラムの理念を政治に反映させようとする勢力がうまれ、 イスラム政党をつくって政治参加をもとめる。
しかし、 多くの国の指導者たちは、 政治と宗教を分離する政教分離の考え方を西欧諸国から学んでいるので、 イスラムが政治に介入することを嫌う。
国民のあいだにも、 イランのようなイスラム国家になってしまうと自由が奪われると懸念する人もいる。
その結果、 世界のあちこちでイスラムを掲げる反体制運動が起きるようになったのである。
西欧世界では、 すでにキリスト教の教えに従って国家を運営する国はなくなっている。
近代化とともに、 宗教は国家に干渉しないという政教分離の考え方が定着しているのである。
そのため、 西欧諸国からみると、 二十世紀も終わろうとするいまになって、 宗教が
宗教が違うから対立するのか?
テロや紛争が頻発するようになったことに対して、 西欧諸国はその原因をひとつひとつ明らかにしようとはしなかった。 テロや暴力は民主主義や人権に対する重大な挑戦である。
そんな行為をする人は野蛮で遅れた人間にちがいない。
西欧世界の人びとの多くは、 中東で起きた事件や紛争をみてそう考えた。
アメリカやイギリス、 そしてフランスの政府も、 イスラムの名の下に起きる暴力を強く非難した。
二十一世紀には、 共産主義にかわってイスラムが西欧世界にとって脅威となるだろうと言う人たちも増えている。
アメリカの政治学者サミュエル・ハンチントンは、 『文明の衝突』 という本のなかで、 二十一世紀には、 文明の違いによる対立から世界で紛争が起きるようになると語った。
なかでも、 イスラムと西欧世界との対立は深刻なものになると予測している。
メディアは、 イスラムとイスラム教徒に対して、 強く、 否定的なイメージをつくることに貢献している。
イスラムに関するテレビの映像には、 ターバンを巻いた髭面の男性や、 全身を真っ黒なチャドルに包んだ女性たちが登場することが多い。
横断幕をかかげ、 何事か叫び、 拳をふりあげる映像が世界中に流れた。
イスラム教徒は、 狂信的で信仰のためには暴力をいとわないというイメージが映像からつくられるのに時間はかからなかった。
こうして、 「イスラムという宗教は危険だ、 イスラム教徒たちは民主主義や人権を守らないらしい」 という評価が西欧諸国に蔓延した。
このような評価が一般化されるとき、 昔から蓄積されていたイスラムについての怪しげな知識や風説が総動員された。
 「イスラムって、 一夫多妻の宗教なんでしょう。 それに女の人にはヴェイルで顔を隠せって言うんでしょ。 女性の人権を無視してるよね」
 「イスラムって、 砂漠の宗教でしょう。 砂漠の風土ってすごく厳しいから、 人間が荒っぽくなるんだ。 一滴の水をめぐって、 人間どうしが争うようになる。 だから、 アラブ人って好戦的なんだよ。 そういう彼らの宗教がイスラムなんだ」
政治の世界にまで台頭してくるイスラム復興の現象は、 ひどく時代に逆行した復古主義的な運動にみえる。
すでに述べたように、 イスラム復興の動きは、 西欧世界と戦うことを目的にしているわけでもないし、 キリスト教徒に戦いを挑んでいるわけでもない。
自分たちが暮らす社会をイスラムによって改革しようとしているのである。
しかし、 この復興運動に対して、 西欧諸国が蔑視や侮辱を繰り返していると、 今度は、 西欧世界に刃が向けられることになる。
一九世紀から二十世紀にかけて、 西欧世界は政治・軍事・科学技術・経済の分野で著しく発展した。
だが、 社会や文化のありかた、 あるいは人間の価値観まで、 西欧世界での標準が世界の標準になる根拠はない。
西欧世界の価値観とは異なる価値観をもつ人びとを差別したり蔑視してよいわけもない。
彼らの声に、 直接耳を傾けることなく、 勝手な思いこみや自分のものさしで相手を測ってしまうと、 対立はいっそう深刻なものになる。
そして、 宗教がちがうから、 文明がちがうから対立するのも仕方ない。
気に入らないなら力でねじふせようという危険な発想へと吸い寄せられていくのである。
内藤 正典 (ないとう・まさのり)
  一橋大学大学院社会学研究科教授、 社会学博士。
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「異質な他者」への「憎しみの文化」

2018年05月03日 12時26分04秒 | 医科・歯科・介護
暴力の正当化

信仰心が深いわけではない現代人。
厳密な意味での宗教の衝突ではない。
キリスト教とイスラムの争いとは言い切れない。
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民族間対立
縄張り意識。
宗教や教育は本来、望ましくない文化を変革するために貢献すべきなのだ。
しかし、実際には偏見や差別を容認し、憎しみを強化してしまっているのが、今日に至るまでの現実だ。
そうした反省を踏まえ、多くの人が共有しているのが多元主義的な価値観だ。
排他主義や原理主義が招いてきた対立を乗り越えようとする中で、人類がたどり着いた到達点の一つだ。
他者に対する謙虚な姿勢を持つことは可能だ。。
多くの人が、忍耐力を持って対話することが苦手なのも否定できない。
だが、相手と対話することで、なるほどこういう見方もあるかと、納得することもあるはずだ。
価値観の微細な違いにこだわり過ぎるために、争いのたねをつくってきたといえる。
時代性や地域性を踏まえ、その伝統を大胆に<解釈し直していく>姿勢が求められる。
個々の宗教が、自らの信仰的特殊性を共通善という普遍性に結び付けられるかどうかによって、人類に貢献する宗教としての力が問われていく。
同志社大学・良心学研究センター長 小原克博教授
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あり得ないと思うことも起こる

2018年05月03日 09時45分18秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力
安全神話 原発事故の教訓

畑村洋太郎 政府事故調査委員長報告

「安全神話に依存して推進してきた結果が今回の事故に見える」と強調した。
畑村委員長は「利便と危険のバランスを考えることが大事。危険を議論できる文化の醸成が日本は不十分だった」と事故発生を防げなかった風土の存在を指摘。報告書末尾の委員長所感で「政府を始めとした関係機関が継続的に調査・検証を行っていくことを強く希望する」と要望した。

国会の事故調査委員会(黒川清委員長)が「自然災害ではなく明らかに人災」と指摘したが、政府事故調はそのような踏み込みは行わなかった。畑村委員長は会見で「人災、天災とレッテルを貼った途端に理解しやすくなるが、違ったことを考えなくていいという副次的なことが起こるなら、そうした考え方は危険だ」と語った。
一方、報告書は「東電が事故から1年以上経過してなお、事故原因について徹底的に解明して再発防止に役立てようとする姿勢が十分とは言えない」と批判した。
東電が今年3月に公表した、炉心損傷、圧力容器の破損などに関する解析調査について、「一部不都合な実測値を考慮に入れず解析結果を導いた」などと指摘。

「失敗学」を研究対象とする畑村委員長は報告書での所感で「思い付きもしない現象も起こり得る」と指摘したが、今後、福島以上の事故が起きる可能性について問われると、「個人的な所感だが、福島で起きたことでひどい事故はあの種類で終わりではないと思っている。ヒューマンエラー、システム、自然災害の3つの分類の次に危ないと思うのは人間の悪意ではないか」と語り、核を使ったテロの可能性を想像する必要があると示唆した。
畑村委員長7つの所感
(1)あり得ることは起こる。あり得ないと思うことも起こる。
(2)見たくないものは見えない。見たいものが見える。
(3)可能な限りの想定と十分な準備をする。
(4)形を作っただけでは機能しない。仕組みは作れるが、目的は共有されない。
(5)全ては変わるのであり、変化に柔軟に対応する。
(6)危険の存在を認め、危険に正対して議論できる文化を作る。
(7)自分の目で見て自分の頭で考え、判断・行動することが重要であることを認識し、そのような能力を涵養することが重要である。

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世界で使用率が非常に高い抗菌薬

2018年05月03日 08時57分09秒 | 医科・歯科・介護
賢い選択
価値の低い医療/中 抗菌薬セファロスポリン 専門家「使用控えて」
毎日新聞2018年5月2日 東京朝刊

第3世代セファロスポリン薬
耐性菌の原因 「乱発」に警鐘

 多くの種類の細菌に幅広く効く「広域抗菌薬」として知られる第3世代セファロスポリン薬は、服用の仕方を間違えると健康を損ねたりするため注意が必要だ。過剰に使えば耐性菌の出現を招くため、専門家は使用を控えるよう訴えている。【渡辺諒】


 近畿地方に暮らす女性(85)は、半年ほど右手人さし指の腫れに悩まされていた。受診した整形外科で「細菌感染による関節炎の疑いがある」と診断され、飲み薬の第3世代セファロスポリン薬が出された。10日間飲んだが、腫れが引かないばかりか、食欲の低下や下痢の症状も。別のクリニックで診てもらった時には既に意識障害が生じ、血圧も低下したため病院に運ばれたが、翌日死亡した。

 原因は、健常者の腸内にわずかにいるクロストリジウム・ディフィシル菌。抗菌薬で腸内細菌が減る一方、耐性を持ったこの菌が増えて腸炎に伴う下痢や発熱を引き起こす。時に命の危険すらあるという。やわらぎクリニック(奈良県三郷町)の北和也副院長は「飲み薬の第3世代セファロスポリンは吸収が悪いことに加え、不必要なまで多くの菌に効いてしまう。使用するデメリットが大きく、他にもっといい治療法が常にあるため、原則使ってはならない」と解説する。

 セファロスポリン薬は抗菌薬の一種。世代が増えるごとに、効き目のある細菌の種類が増えていく。特に「第3世代」はより多くの種類の細菌に効果を示すことで知られる「広域抗菌薬」だ。欧州疾病予防管理センター(ECDC)などによると、日本は成人1000人が1日に使う抗菌薬の全体量のうち、セファロスポリン薬が3割を占め、世界で使用率が非常に高い。

 風邪の多くは抗菌薬の効かないウイルスが原因。東京都立小児総合医療センター感染症科の堀越裕歩医長は「『風邪には抗菌薬』という教えを受けた医師は多く、中でも第3世代セファロスポリン薬の使い方は異常だ。患者が治ったという誤った成功体験が積み重なり、疑問を持たなくなったのではないか」と推測。耐性菌問題に詳しい国立成育医療研究センター感染症科の宮入烈医長も「日本は感染症教育の歴史がまだ浅い。感染症の専門医が少ないことも一因かもしれない」と指摘する。

 日本での「乱発」とも言える第3世代セファロスポリン薬の使い方に、感染症の専門家らは警鐘を鳴らす。日本感染症教育研究会(IDATEN)は昨年、感染症に関する過剰な医療行為などをまとめた「Choosing Wisely(賢い選択)」を発表。「薬を出す際、そもそも必要なのか、最初に選ぶべき薬なのか熟慮し、安易に出すことは避ける」よう求めた。政府がまとめた薬剤耐性(AMR)対策アクションプランでも、2020年までにセファロスポリン薬など、広域抗菌薬の使用量を13年の水準から半減するよう掲げている。

 なぜ第3世代セファロスポリン薬の自粛が必要なのか。一つは薬剤耐性菌の問題がある。多くの細菌に効く抗菌薬を使うほど、多くの耐性菌が出現しやすい。免疫力の落ちた高齢者や患者の感染症治療を難しくするだけでなく、国境を越えて耐性菌が拡散する恐れもあるため、世界保健機関(WHO)は11年に警告を発表。耐性菌で経済にも損害が生じるとの指摘もあり、米国の試算では、対策を取らなかった場合、50年までに損害は100兆ドル(約1京円)にも達するという。

 もう一つは、健康へのリスクだ。第3世代セファロスポリン薬は幅広く効くため、下痢などの副作用が起こる可能性がある。体力のない高齢者は死亡するかもしれない。乳幼児が使うとアレルギー性疾患の発症リスクになるという疫学調査も国内外にある。

 北副院長は「日本は効果の乏しいこの薬を世界で一番多く使っている。習慣を見直さず使い続けることで、耐性菌の出現にもつながる。患者と医師が一丸となって対策に取り組まなければ、耐性菌だらけの未来が待っている」と危惧する。

処方減らす取り組みも
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