今週いっぱいまで母が有給をとっているので、母には申し訳ないけど
今日もずっと母に詰めてもらいました。
どれだけ長時間かかろうとも、手術中はできるだけ控え室などで待機して
欲しいとのことで。
なので、私と妹は普通通り仕事へ。
母はパンと飲み物を買って途中で食べたそうです。
父の手術は１０時から始まりましたが、前もっての話では少なくとも１０
時間はかかると言われていたので、夜の８時ぐらいまではかかるのは
覚悟していました。
一般的な開腹手術だともっと早いのですが、父の場合は腹くう鏡手術なので
若干手間がかかる分、時間もかかるのです。
でもその方が後で体への負担は軽いので。
ところが、午後８時半ぐらいになると母からメールで
「もう他に誰も人がいなくなってしまった！おしりが痛い！」
と入ってきました。
少し前まで他にも身内の手術を待っている人がいて、その人としゃべって
時間をつぶしていたみたいですが、持って行った本も２冊とも読みほし
しゃべり相手もいなくなってしまって寂しくなったようです。
なので、妹に留守番させて私も行くことにしました。
９時前になって助手の人が来て、予定の手術は順調だけど、肛門周辺の
括約筋を切除する時に尿管を傷つけてしまったので、それの回復手術が
追加になったのでもうしばらくかかると言われました。
それでも、１時間程度かなと思っていたら、それから２時間近くかかって
結局終わったのは午後１１時半をまわっていました！！
私が行ってから３時間かかったということですね。
うっへ～～！！１３時間半かかったぜ～！！
待つ母もしんどかっただろうけど、１３時間もぶっ通し手術をしていた
先生もくったくただよな～！
現に、術後の説明に来た時も眼がつかれきっていたのがわかりました。
その説明時、切り取った病巣を見せてくれました。
切り取った病巣はちゃんと患者の身内に見せる義務があるようですね。
ここからの青文字は病巣についての若干刺激が強い表現があるかも
しれないので気持ち悪くなる可能性のある方は読まない方がいいです。
肛門から病巣の食い込んでいる大腸の上１０ｃｍぐらいまでの肉塊が
黒いゴム版の上にでんっ！と乗っかって出てきました。
見た瞬間は牛のスジ肉の塊に見えました。
ちょうど先日の日曜日と年始のおでんの時に煮込んだスジ肉の塊をもっと
血生臭くした感じ？
病巣の癌は直径が５ｃｍぐらいで花が咲いたようにバッカリと開いた感じ
になっていました。
けっこう奥まで食い込んでいて、その部分はコリコリと硬いそうです。
そこで更に想像しました、血生臭い牛のスジ肉に食い込んだ腐りかけの
鶏の砂ずり？
いや、でも本当にそんな感じ。
予想では腸なのでもっと管っぽくてひだがあって外側はつるっとなって
いるかと思っていましたが、肛門付近だったせいもあるのか、管という
よりも本当に肉の塊でした。
主治医の女医さんが（たぶんやっぱりその人が執刀医）、病巣を何度も
ガーゼで拭きながらゴム版の上でぺったんぺったんと裏返したり広げたり
して詳しく見せてくれましたが、今にも包丁で調理しだすんじゃないかと
いう豪快さ（苦笑）
そういえば、小さいポリープ状のものも数個あったみたいで、それらも
ほうっておけば癌になっていた可能性があると言われました。
検査では体のほかへの転移はないとのことでしたが、一応病巣の病理
検査をして、もし悪性の癌細胞が多く見つかれば、薬の抗がん剤治療を
考えなくてはならないとの事でした。
（注射の場合はいちいち数時間かかるらしいので、父には無理？）
願わくばいい結果が出るといいんだけど・・・
やっぱり副作用は免れないからね・・・
たぶん、本物を見た人でこいうものに弱い人はしばらくホルモンが
食べられないと思います（苦笑）
今回のような病巣の現物に対しては私はわりと免疫はありますが
むしろ肉や骨がはみ出したような大きな怪我の生々しい映像の方が見るの
が怖いです。
びっくりしたのは、手術が終わってとりあえずＩＣＵで顔だけみてから
帰ってくださいと言われて行ったのですが、終わって３０分ぐらいしたら
もう完全に眼が覚めていました。
１３時間も麻酔にかけられていたから夜通し起きられないかと思ったのに
早っ！！
尿管を切ったので１週間は血尿が出ると言われましたが、すでに尿の
パックはまっかっか・・・
母が父に声をかけて帰りました。
帰宅したら０時過ぎ。
母、お疲れ様！
【本日の夕食】
★焼きタラバガニ足と焼きずわいガニの爪
★里芋と根菜の煮物
★厚揚げとワカメの味噌汁
