金日成は騙りであった。
姓名を詐称して世を欺き通した。
自分を実績ある者に偽装すべく,伝説となって尊崇されている英雄の名乗りを盗用した。
推理小説まがいの奸計(悪いはかりごと。)で,赤の他人である豪傑に成り済ましたのである。
自称金日成の本名は金成柱である。
一字違いの金聖柱ともいう。
学校教員に号をつけてもらって金一星とも称した。
若い時に金日成の名を用いた事績は全くない。
朝鮮独立運動の将領として伝説化されているキム・イルソンはふたりいた。
そのひとりは金一成(イム・イルソン)である。
本名を金昌希という。
白頭山の将軍峰に根拠地を置いたと伝えられる。
神出鬼没と嘆称された。
この人物とは別のもうひとりは,同じ発音の金日成(キム・イルソン)である。
本名は金光瑞という。
日本の陸軍士官学校23期の卒業である。
騎兵科出身のゆえをもってか,白馬に乗って飛び廻ったとの風聞が定着している。
両人とも対象の末年には消息を絶った。
それ以後の20年間,この両人は伝説のなかで一体化し,虚像が肥大化してゆく。
生き延びていれば勿論かなりの年輩である。
しかるに昭和20年10月14日,我こそは金日成将軍であると呼ばわって姿を現したのは,
33歳の金成柱であった。
革命運動史に鳴り響く将軍の名を偽称したのである。
スターリンが金成柱を手先として選んだのは,革命運動の実績も基盤もない奴こそ操り人形に
最適と睨んだゆえである。
だから偽物の金日成から見れば経歴を誇る革命家の群れはすべて我が権力の障害である。
自称金日成の粛清は縁者を皆殺しにして5万人に及ぶ。
高さ30メートルの我が銅像を3万基も建て,金日成主義を象徴すると称する170メートルの
主体(チュチェ)思想塔を全国に張りめぐらし,学校をはじめあらゆる施設に己れと息子の金正日
の写真を掲げさせ礼拝させ,金日成賛歌を作らせること100曲ばかり,個人崇拝の儀礼強要に
至らざるなきを期した自称金日成は,共産主義が培養した権力欲の史上最高の権化であった。
(谷沢 永一 巻末御免第117回)
北の首領様ズラ。
今回は,金正日の父親 金日成について,勉強するズラ。
短くまとめると,自称金日成は,朝鮮独立の英雄「キム・イルソン」の名を騙る犯罪者,権力欲の権化であるということズラ。
本当は,朝鮮独立の英雄ではない者の息子は,朝鮮を不幸にしている。
はやく,この息子がいなくなることを切に望むズラ。
嘘つきの息子は,もっと嘘つきズラよ。
姓名を詐称して世を欺き通した。
自分を実績ある者に偽装すべく,伝説となって尊崇されている英雄の名乗りを盗用した。
推理小説まがいの奸計(悪いはかりごと。)で,赤の他人である豪傑に成り済ましたのである。
自称金日成の本名は金成柱である。
一字違いの金聖柱ともいう。
学校教員に号をつけてもらって金一星とも称した。
若い時に金日成の名を用いた事績は全くない。
朝鮮独立運動の将領として伝説化されているキム・イルソンはふたりいた。
そのひとりは金一成(イム・イルソン)である。
本名を金昌希という。
白頭山の将軍峰に根拠地を置いたと伝えられる。
神出鬼没と嘆称された。
この人物とは別のもうひとりは,同じ発音の金日成(キム・イルソン)である。
本名は金光瑞という。
日本の陸軍士官学校23期の卒業である。
騎兵科出身のゆえをもってか,白馬に乗って飛び廻ったとの風聞が定着している。
両人とも対象の末年には消息を絶った。
それ以後の20年間,この両人は伝説のなかで一体化し,虚像が肥大化してゆく。
生き延びていれば勿論かなりの年輩である。
しかるに昭和20年10月14日,我こそは金日成将軍であると呼ばわって姿を現したのは,
33歳の金成柱であった。
革命運動史に鳴り響く将軍の名を偽称したのである。
スターリンが金成柱を手先として選んだのは,革命運動の実績も基盤もない奴こそ操り人形に
最適と睨んだゆえである。
だから偽物の金日成から見れば経歴を誇る革命家の群れはすべて我が権力の障害である。
自称金日成の粛清は縁者を皆殺しにして5万人に及ぶ。
高さ30メートルの我が銅像を3万基も建て,金日成主義を象徴すると称する170メートルの
主体(チュチェ)思想塔を全国に張りめぐらし,学校をはじめあらゆる施設に己れと息子の金正日
の写真を掲げさせ礼拝させ,金日成賛歌を作らせること100曲ばかり,個人崇拝の儀礼強要に
至らざるなきを期した自称金日成は,共産主義が培養した権力欲の史上最高の権化であった。
(谷沢 永一 巻末御免第117回)
北の首領様ズラ。
今回は,金正日の父親 金日成について,勉強するズラ。
短くまとめると,自称金日成は,朝鮮独立の英雄「キム・イルソン」の名を騙る犯罪者,権力欲の権化であるということズラ。
本当は,朝鮮独立の英雄ではない者の息子は,朝鮮を不幸にしている。
はやく,この息子がいなくなることを切に望むズラ。
嘘つきの息子は,もっと嘘つきズラよ。