「カトリックマリア会 マリア山修道院」
カブトやクワガタに夢中のコテツに一度見せたくて山中を遠回りしてみたが既に施設全体は取り壊されて姿形もなかった。たとえ布教目的であるにせよ誰が何時こんな人里離れた山中に建てたのか今となってはもう伺い知ることもできない。

それは森林組合の植林育成調査で付近のヒノキ林に来たとき偶然見つけた。対向車とようやく1台すれ違えるぐらいの狭い山道に面して人の背丈よりも高い門扉が忽然として現われ、あたかも俗世間の侵入を一切拒絶しているかのような鮮烈な印象があった。

取り払われた門扉の内側に足を踏み入れてみる。登り坂の参道には夏草が短く刈り込められ青い絨毯のように見える。両脇の桜並木がこの修道院の歴史を伝えている。

所縁のある人が訪ねてきたのだろうか、まだ新しい花のリースが手の届かない高さに吊るされてあった。

ゆるやかなS字の並木道を100メートルほど登れば広い頂きに出た。25,000分の1の地形図[三島/S57年修正測量]で確認すると海抜200mの尾根先端の平地に建物が3棟、寄り添うように載っている。この場所にかって礼拝堂があり寄宿舎があり、ささやかな共同生活が営まれていたに違いない。朝な夕なに歌う賛美歌の祈りが付近の山野にこだましていただろう。忘れられた風景は元の自然の中にすぐ同化してしまう。今はただセミの大合唱だけが辺りに響いている。

父の形見の地形図を押入れの天袋から引っ張り出してみた。1/50,000[沼津]昭和18年修正測量27年応急修正版には建物はない。1/50,000[沼津]昭和46年編集59年修正版には修道院は存在している。次に国土地理院のホームページから国土変遷アーカイブを検索してみる。戦後間もない米軍機による空中写真ではやはり確認できない。平成11年に撮影した建設省の空中写真には認められる。上の画像は一番解像度が良かったグーグルアースから拝借した。画像中央やや上に見える3つの赤い屋根が在りし日の修道院。画像のピンマークは今回撮影した位置、右下に見える道路は熱函(ねっかん)道路(=県道11号線)。東に約2,5km行くと丹那牛乳のオラッチェがある。判別し易いように道路(公道)はオレンジで着色した。
※グーグルアースによる位置座標~東経138°59’10”、北緯35°6’32”
今はもうも訪れる人のない参道に来年の春、桜はどんな花を見せてくれるのだろう。
《参考になったサイト》
国土地理院の「地図・空中写真・地理調査」のページ
《追記》~2008/8/13

あれから1年、先月28日に見たマリア山修道院跡。
参道の桜並木は既に伐採されて景色は一変している。検索をかけると、お隣りに出ていたいのりのうちに・・・さんの記事にマリア会マリア山修道院というタイトルで在りし日の写真を紹介していた。
《追記》~2010/1/4
goo地図で場所を特定してみる↓
カブトやクワガタに夢中のコテツに一度見せたくて山中を遠回りしてみたが既に施設全体は取り壊されて姿形もなかった。たとえ布教目的であるにせよ誰が何時こんな人里離れた山中に建てたのか今となってはもう伺い知ることもできない。

それは森林組合の植林育成調査で付近のヒノキ林に来たとき偶然見つけた。対向車とようやく1台すれ違えるぐらいの狭い山道に面して人の背丈よりも高い門扉が忽然として現われ、あたかも俗世間の侵入を一切拒絶しているかのような鮮烈な印象があった。

取り払われた門扉の内側に足を踏み入れてみる。登り坂の参道には夏草が短く刈り込められ青い絨毯のように見える。両脇の桜並木がこの修道院の歴史を伝えている。

所縁のある人が訪ねてきたのだろうか、まだ新しい花のリースが手の届かない高さに吊るされてあった。

ゆるやかなS字の並木道を100メートルほど登れば広い頂きに出た。25,000分の1の地形図[三島/S57年修正測量]で確認すると海抜200mの尾根先端の平地に建物が3棟、寄り添うように載っている。この場所にかって礼拝堂があり寄宿舎があり、ささやかな共同生活が営まれていたに違いない。朝な夕なに歌う賛美歌の祈りが付近の山野にこだましていただろう。忘れられた風景は元の自然の中にすぐ同化してしまう。今はただセミの大合唱だけが辺りに響いている。

父の形見の地形図を押入れの天袋から引っ張り出してみた。1/50,000[沼津]昭和18年修正測量27年応急修正版には建物はない。1/50,000[沼津]昭和46年編集59年修正版には修道院は存在している。次に国土地理院のホームページから国土変遷アーカイブを検索してみる。戦後間もない米軍機による空中写真ではやはり確認できない。平成11年に撮影した建設省の空中写真には認められる。上の画像は一番解像度が良かったグーグルアースから拝借した。画像中央やや上に見える3つの赤い屋根が在りし日の修道院。画像のピンマークは今回撮影した位置、右下に見える道路は熱函(ねっかん)道路(=県道11号線)。東に約2,5km行くと丹那牛乳のオラッチェがある。判別し易いように道路(公道)はオレンジで着色した。
※グーグルアースによる位置座標~東経138°59’10”、北緯35°6’32”
今はもうも訪れる人のない参道に来年の春、桜はどんな花を見せてくれるのだろう。
《参考になったサイト》
国土地理院の「地図・空中写真・地理調査」のページ
《追記》~2008/8/13

あれから1年、先月28日に見たマリア山修道院跡。
参道の桜並木は既に伐採されて景色は一変している。検索をかけると、お隣りに出ていたいのりのうちに・・・さんの記事にマリア会マリア山修道院というタイトルで在りし日の写真を紹介していた。
《追記》~2010/1/4
goo地図で場所を特定してみる↓








はじめまして、ベルナデッタと申します
こちら様にてご紹介いただきました、『いのりのうちに・・・』というブログを開設している者です
マリア山は、祈りの山でした
豊かな自然に恵まれて、静かに祈りを捧げることができた所でした・・・
俗世間を拒んでいるようなあの高い門扉の内側が一体どんなふうになっているのか、とても関心がありました。聖堂も桜並木も今はもう撤去されてただ元の自然の懐に帰っていく、なんとも言えぬ思いがいたします。ベルナデッタさん、コメント有難うございました。また『いのりのうち・・・』のほうへも遊びに寄らさせてください(^-^)/