366日ショートショートの旅

毎日の記念日ショートショート集です。

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タイムマシン

2012年11月21日 | 366日ショートショート

11月21日『フライドチキンの日』のショートショート

「え?タイムマシンのパイロットにボクを?」
レッグホーン司令が沈鬱な表情でうなずいた。
「もちろん、断ってかまわない。すでに3人が実験後失踪しているのは、君も知ってのとおりだ」
「どこかの時代から戻ってこれなくなっているかもしれませんね」
「それは軍の機密事項だ。詮索は許されない。どうだ、引き受けてくれるかね?」
ボクはしばしためらった。だが、臆病者などと言われたくなかった。

1時間ののち、極秘エリアの一室で待機していると、プロジェクトの中心人物サンダース博士が現れた。
このエリアで働いているのは、博士と同じブリリアント星人ばかり。奴ら、ボクたちココリコ星人よりずっと頭がいい。
「ご協力、感謝するよ。君はタイムマシンの仕組みについて知ってるかね?」
「いえ」
「では簡単に説明しよう。特定時間点を繋ぐためのワームホールには負のエネルギー制御が必須であり・・・(5分間略)・・・目的時間点に移動可能となるわけじゃ。わかったかね?」
「ええ」
ブリリアント星人が頭がいいのはわかった。
「そこで開発されたのが、見たまえ、タイムマシンだ!」
スルスルとドアが開き、目の前に装置が出現した。これが、タイムマシン?
プレハブ倉庫ほどの大きさの電子オーブンレンジみたいだ。
「装置には裸で入ってもらう。さ、服をあずかろう」
全裸になると、助手たちがボクの身体にオイルを塗りはじめた。さらに香辛料のパウダーをふりかける。
「博士、これ、必要なんですか」
「ワームホールを抜けるには、潤滑油が必要なのじゃよ。香辛料で油断させることもな。さっき説明したじゃろう!」
そんな怒らなくても。
「で、ボクが行くのは、過去?未来?」
博士がなんかの本を見ながら言う。
「ええっと、70分といったところかな。ジャガイモとマッシュルームを持って。さ、入んなさい」
「ま、待ってくれ。これって」
「とっとと入れ、このチキン野郎!!」

 


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