366日ショートショートの旅

毎日の記念日ショートショート集です。

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ノーベル賞のとり方

2012年11月27日 | 366日ショートショート

11月27日『ノーベル賞制定の日』のショートショート



どうしてそんなにノーベル賞がほしいのかって?
ほしいんだよ!ガキの頃から、世界最高の栄誉って憧れてきたんだから。
で、まあどうやったらとれるか、ず~っと研究してきたわけ。
まず、ノーベル賞ってのは、物理学・化学・生理学医学・文学・平和・経済学の6分野での世界的に顕著な功績のあった人物に贈られる賞なワケだ。つまり、それ以外の分野でどんなに秀でていても貰えないわけ。
しかも、その研究において先駆的な役割を果たした人が選出されるんだ。その研究を応用して発展させた人や、牽引役になった人じゃなくってね。1を100より0を1ってわけ。しかも先駆者であることを正しく評価してくれる見識のある選考者がいなくちゃならない。
さらに、学問分野の場合、受賞した学者から指導を受けた学者が受賞するってケースが多い。指導者選びってのも相当に重要なんだ。
加えて、長生きじゃないと貰うのは相当難しい。受賞者のお歴々を見ればわかるように、高齢者が多い。早死にしたら貰えるものも貰えないって仕組み。
つまり、ノーベル賞をとるには、相当運がよくなければ難しい。
そこで、だ。私は画期的な方法を考え出したんだよ。
名付けて、ノーベル賞に最も近い人物に自分がなってしまおう作戦!!
見たまえ、この装置を。
タラララッタラー!『意識交換マシーン』!!
説明しよう。
このマシーンを使うと、人間の意識を別の人間の意識と入れ替えちゃうことが可能なのだ。
今、君の頭に被せた電極つきヘルメットから君の意識を吸い出して私に移動させる。
一方、私の意識は君の体の中へと移動するのだ。
ハハハハ、今日から君は、しがない発明家の私として生きていくのだ~。
そして、私は今日から村上くん、君として生きていくのだ~!
な~に、受賞することだけが目的だ。
その後は、適当な理由をつけてサリンジャーっぽく隠遁してやる。
ウハハハ、ノーベル賞はもう受賞したも同然だあ。
さ、ヘルメットを被ってと・・・。
え?
こんな装置を作ったらノーベル賞もの?
だまされんぞ村上く~ん、スイッチオ~ン!!
(・・・というわけで、このたびノーベル賞を受賞したのは、私です。) 


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