監督 ロブ・ミンコフ
脚本 ジョン・ルーカス、スコット・ムーア
パトリック・デンプシー (Tripp Kennedy)
アシュレイ・ジャッド (Kaitlin)
ティム・ブレイク・ネルソン (Billy Ray 'Peanut Butter' McCloud)
プルット・テイラー・ヴィンス (Wyatt 'Jelly' Jenkins)
オクテイヴィア・スペンサー (Madge Wiggins)
慌ただしい閉店間際のとある銀行。窓口係のケイトリンは、大量の小銭を両替しに来た、ハンサムだけどちょっとおかしなトリップという男の応対をしていた。その時、一発の銃声が銀行内に響き渡る。現れたのは、完璧にハイテク武装した三人組の銀行強盗!だけかと思いきや、別方向から現れたのはTシャツ、短パン姿というコンビニ帰りのような出で立ちの銀行強盗コンビ!なんと全く別の二組の銀行強盗が、同時に襲撃してきたのだ!そしてすぐさま銀行のセキュリティシステムが作動し、人質となった職員や数人の客を含め全員が銀行内に閉じ込められてしまう。銀行強盗たちは、トリップの仲裁によってそれぞれ金庫とATMの金を盗み出すことになったが、トラブルの連続で思うように事が進まない。そして戸惑う人質たちの中にも、新たな犯罪者の影が……。互いを怪しみ疑心暗鬼になる中、ついに銃弾の犠牲者が出てしまう。
★★★★☆
同じ銀行、同じ時間に、ド素人みたいなクソ泥棒二人組とプロフェッショナルな強盗集団三人衆が鉢合わせというとんでもなく間抜けな犯罪コメディ映画。両グループは妥協し合って、ATMはクソ泥棒に金庫の中身は強盗集団にとシェアするし、人質をグループ分けするし、という展開だけで前半は楽しませてくれる。まあこんな斬新な設定のコメディなんて後半は面白くないのが常なんだけど、この映画はこのあとさらに仕掛けがあって後半も楽しませてくれる。実はこの設定のすべてがひとりの犯人によって仕組まれていたことが判明するのだ。しかも閉ざされた銀行の数名の中に紛れ込んでいるってんで最後までハラハラドキドキ。
そりゃもうツッコミどころ満載の展開。基本的に強盗犯たちや真犯人が計画どおりに行かなくなっている原因であるアヤツを始末しようとしないのがあまりにも不自然だ。少なくとも頭の足りないヤツをうまく使って殺させるように仕向けるはず・・・。まあ、そういうふうに状況をリアルに考えても仕方がない。基本、コメディなんだもの。
しかし、こんなにキレイに唸らせてくれる展開の犯罪コメディは久しぶり。脚本は、あの爆笑二日酔い映画『ハングオーバー』の連中らしい。さすがノッているなあ。
これは拾い物、面白かった!!
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