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人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

立川談四楼著「声に出して笑える日本語」を読む~電車の中では絶対に読まないように!

2014年06月13日 07時46分54秒 | 日記

13日(金)。昨日はトリトン・アーツ・ネットワークの「クァルテット・ウィークエンド」のチケット発売日だったので、チケットデスクに電話をして4回分のコンサートを予約しました

まず古典四重奏団の「ムズカシイはおもしろい!~モーツアルト全曲2014の1~3」で、①9月27日(土)午後2時から、②10月10日(金)午後7時から、③10月26日(日)午後2時からの3公演(モーツアルトの弦楽四重奏曲のレクチャー・コンサート)です もう1枚は来年3月15日(日)午後2時からのクァルテット・エクセルシオ「Quartet+(プラス)」(シューベルト”ます”他)です 会場はすべて晴海のトリトン・スクゥエアの第一生命ホールです。室内楽はいいですね

 

          

          

                 

  閑話休題  

 

立川談四楼著「声に出して笑える日本語」(光文社文庫)を読み終わりました 著者の立川談四楼は1951年生まれ。70年に立川談志に入門し、83年に立川流落語会第1期真打になっています 数年前まで、NHK=BSで放映していた「週刊ブックレビュー」のゲスト出演した時の冴えたコメントが思い出に残っています。いい人でした。惜しい人を・・・・・って、まだ生きています

 

          

 

私は、本を読んでいて気に入った箇所があるとミミを折る癖がありますが、この本は折ったミミだらけ まるでウサギです。とくに気にいった話をいくつかご紹介すると・・・・・

①助詞の「の」と「は」を間違えると大変の巻

整形をしようとする彼女に、本当は「おまえね、人間は顔じゃないよ」と言って慰めようとしたのに、

「おまえはね、人間の顔じゃないよ」と言ってしまった

・・・・・・1分後、彼氏の頭には包丁が・・・・・おお、こわっ

②中国がらみ

「良いことをした人は天国へ、

悪いことをした人は地獄へ、

普通に生きた人は中国へ行く

・・・・・・最近では中国行きも激減してるかも

③成長魚の話

TBS「さんまのスーパーからくりTV」の「ご長寿早押しクイズ」を見ていたら、『出世魚のハマチは大きくなったら何になる?』という問いが出て、某老人が『刺身』と大きな声で答えた。正解にしてやればいいのに

・・・・・・私も同感です

④御守の矛盾

某神社の絵馬に「合格祈願 仏教大学」というのがあったという

暴走族はオートバイを飾り立てるのが好きだが、必ずといっていいぐらい「交通安全の御守」を付けている。

・・・・・・最近の暴走族は信号を守るそうですよ

⑤インドの諺

インドに「明日できることは今日するな」との諺があるというのです。気に入りました この諺の前に、鉄は熱いうちに打てなどという言葉の何と無力なことでしょう で今や、「明日できることは今日するな」は私の座右の銘なのです

・・・・・・「今日できないことは明日もできない」というのはどうでしょうか

以上、ここでご紹介したのは、ホンの一部です。プロの落語家は普段から世間で交わされる会話に耳を傾けていることが良く分かりますよね

はっきり言って、この本は電車の中で読んではいけません。「季節の変わり目には、よく出没するよね、こういう人」と指差されること必至です よい子はおうちで読んでね

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新日本フィル室内楽コンサートを聴く~モーツアルト「弦楽四重奏曲第14番」ほか

2014年06月12日 07時01分07秒 | 日記

12日(木)。昨日の朝日朝刊・社会面に「クリントン氏 大統領選への序章? 回顧録を出版」という小さな記事が載りました 記事は「2016年の米大統領選挙に向けて、ヒラリー・クリントン前国務長官の一挙手一投足に注目が集まっている」として、同氏が回顧録『ハード・チョイス(困難な選択)』を出版したことを紹介しています

さて、ここで2016年における新年の会話を予想してみましょう

米国:やっぱり、大統領候補の目玉はクリキントンだよな

日本:やっぱり、お正月料理の目玉はクリントンだよね

麦国:日米が逆じゃね

粟国:ハード・チョイスだね

稗国:意味わかんねーし

 

  閑話休題  

 

昨夕、すみだトリフォ二―ホール(小ホール)で新日本フィルの室内楽シリーズ「音楽家たちの饗宴2013/2014」第7回公演を聴きました プログラムは①ルーセル「フルート、弦楽三重奏、ハープのためのセレナード」、②ワーグナー「ジークフリート牧歌」、③モーツアルト「弦楽四重奏曲第14番ト長調K.387」です

4月、5月は他のコンサートと重なっていて聴けなかったので、今回は3か月ぶりです。プレトークの始まる7時に5列2番の席に着いたのですが、会場はパラパラという入り。私が居ない3か月の間に会員が減ってしまったかと心配になりました 結局それは杞憂に終わりましたが、それでも1年前と比べれば聴衆は減っていると思います

村松裕子さんのプレトークを聴くのも本当に久しぶりです。出産のため産休を取られていたので、その間は前任者・篠原英和さんのピンチヒッターでしのぎました 村松さんはこの日演奏する作曲家とその作品の解説を中心にトークを進めます。これが彼女のスタイルとして定着するようです 1曲目のルーセルの曲にハープが登場するので、それにからんで、楽器はどれくらい重いか、という話になりました ハープは35キロから45キロ位とのこと。相当の重さですね 村松さんの演奏楽器であるコントラバスは15キロ程度、チューバもやはり15キロくらいあるとのことです。大変な重労働なのですね

トークの締めくくりとして、村松さんの合図によって、聴衆全員で、梅雨のうっとうしさを吹き飛ばすために3・3・7拍子で威勢をつけました これも村松スタイルとして定着するようです

 

          

 

1曲目のルーセル「フルート、弦楽三重奏、ハープのためのセレナード」は、フルート=荒川洋、ヴァイオリン=澤田和慶、ヴィオラ=吉鶴洋一、チェロ=森澤泰、ハープ=井上美江子によって演奏されます 第1楽章はプーランクの音楽に似ているな、と思いました 第2楽章は一転、日本の雅楽のような響きが印象的です そして第3楽章はジャズのイディオムが導入されています。演奏者達もノッテいます

2曲目のワーグナー「ジークフリート牧歌」は、通常はオーケストラや管弦楽で演奏される曲ですが、村松裕子さんがコントラバス四重奏のために編曲した版で演奏します 左から竹田勉、渡邉玲雄、城満太郎、村松裕子の順に並びます。コントラバスは普段メロディーを弾く楽器ではなく、音域も狭いので、メロディーを弾くのを聴いてもなかなか耳が馴染みません しかし、随所でホルンの音が聴こえたり、ヴァイオリンが聴こえたりして、なかなかやるじゃん、といった印象です。村松さん、編曲から演奏までお疲れ様でした

休憩後は、この日のメイン・ディッシュ、モーツアルトの「弦楽四重奏曲第14番ト長調K.387」です。ヴァイオリン=西江辰郎、稲垣桃子、ヴィオラ=間瀬容子、チェロ=山崎泉による演奏です

K.387に後世の人が「春」というニックネームをつけましたが、そのとおり、爽やかで清々しい名曲です 4つの楽章から成りますが、第1楽章は伸びやかで晴れ晴れとした曲想、第2楽章は半音階で交互にピアノとフォルテが連続して出てきます 何とも言えない浮遊感です。第3楽章はゆったりと抱擁力のあるアンダンテ・カンタービレ。そして第4楽章にはバッハも真っ青のフーガが出てきます

演奏は新日本フィル・コンマスの西江王子(篠原英和さんがそう呼んでいる)を中心に、見事なアンサンブルを奏でます すべての楽章が生き生きと息づいていて、すごく流れがスムーズです。こういうモーツアルトを演奏してほしいものです

この日の素晴らしい演奏は、梅雨のじめじめした不愉快な雰囲気を吹き飛ばしてくれました。7・11・いい気分で家路につきました

 

          

 

          

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上野学園大学プロデュース「フンメル先生とその時代」を聴く

2014年06月11日 07時00分50秒 | 日記

11日(水)。昨日の朝日朝刊に「出版界 縮小の一途~昨年売り上げ1.7兆円 17年間で35%減」という衝撃的な記事が載りました 新潮社の常務は「このまま手をこまねいていれば、業界自体が根こそぎ消えてしまう」と危機感をにじませているとのこと。ネット社会が広がり本を買わなくなったということでしょうか。当ビル1階にもJ書店が入居していますが、ここ数年、かなりの苦戦を強いられているようです 昨年初秋に隣の旧・新生銀行ビル解体工事に伴って飯野ビルとの間の地下通路が閉鎖されてから人の流れが変わり、客足が遠のいたとのことです。とくに雨の日は売り上げが激減しているとのことです

私は「活字文化を守る」「テナントを応援する」という観点から、本は出来る限りJ書店で買うようにしています。入居テナントの皆さま、内幸町の近隣の皆さま、是非J書店を応援してあげてください

 

  閑話休題  

 

昨夕、サントリーホール「ブルーローズ」(小ホール)で、上野学園大学プロデュース公演「フンメル先生とその時代」を聴きました これはサントリーホール・チェンバーミュージックガーデンの「レインボウ21 サントリーホールデビューコンサート2014」の一環として開かれた公演です

 

          

 

演奏曲目は①フンメル「モーツアルトの『フィガロの結婚』からの主題によるファンタジーナ、②モーツアルト「ドゥゼードの『リゾンは眠っていた』の主題による9つの変奏曲」、③ハイドン「ピアノ・ソナタ変ホ長調」から第2楽章「アダージョ」、④フンメル「ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調」、⑤シューベルト「ハンガリー風ディヴェルティメント ト短調」から第3楽章「アレグロ」、⑥フンメル「夜想曲ヘ長調」、⑦ショパン「マズルカ風ロンド ヘ長調」、⑧同「華麗なる大円舞曲変ホ長調」、⑨フンメル「ロンド変ホ長調”ラ・ギャラント」です

 

          

 

開場の6時20分早々に、眠気覚ましにホワイエのコーヒーショップでホットコーヒーを飲んだのですが、客が誰もきません しばらくパンフレットを見ながら一人で飲んでいました 大ホールであればチケット・ゲートの手前にショップがあるので存在に気が付くのですが、小ホールの場合は、わざわざ奥まで行かないと分からないところにあるので、存在に気が付かない、あるいは知っていても営業しているとは思わない人が多いのではないか、と思いました 後でボチボチお客さんも来ましたが、もっと分かり易い表示を出すとか、工夫が必要でしょう。別にサントリーから手当てをもらっている訳ではありませんが

座席は全自由席。センターブロック7列目左通路側席を押さえました 初めて気が付いたのですが、ブルーローズでは全自由席のときは椅子に表示された座席表示を取り外すようです。表示が着脱できるんですね

舞台が暗転し、ステージ左手からフンメルに扮した松田康介君が登場して「私はヨハン・ネポムク・フンメル。8~10歳の時にモーツアルトの家に住み込んでピアノを学んだ」などと昔を振り返ります フンメルはサリエリに作曲を、ハイドンにオルガンを習い、ハイドンの推薦で26歳の時にエステルハージ家の楽士長になりました

おぎやはぎの片割れのような雰囲気の古賀大路君が緊張の面持ちで登場し、フンメルの作品、モーツアルトの「フィガロの結婚」の「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」をアレンジした曲を軽快に弾きます

次いで、濃厚な紫色のドレスに身を包んだ新山茜さんが、やはり緊張の絶頂といった趣きで登場し、モーツアルトの変奏曲とハイドンのピアノ・ソナタからアダージョを続けて弾きます

そして前半最後は、ローズ・レッドのドレスに身を包まれた深貝理紗子さんが、フンメルのピアノ・ソナタ第3番を演奏します。これまでの3人の中では一番流れが良く安定感があるように思いました 曲を忠実に再現しているだけあって、フンメルがテンパラメントに欠けた作曲家であることが図らずも露呈したと言っても良いでしょう。とくに第2楽章「アダージョ・マエストーソ」は音階を上がったり下がったりしている印象だけが強く残ります

 

          

 

休憩後の最初は、シューベルトの「ハンガリー風ディヴェルティメント」の第3楽章ですが、古賀大路君(右)と高橋優介君(左)による連弾で演奏されました いかにもハンガリーのリズムが生かされた曲です。譜めくりをやっているのは、上下黒のスーツにお色直しした深貝理紗子さんではありませんか?女性は衣裳を変えると分からなくなってしまうことがあります。間違ったらごめんなさい

次いで、フンメルの夜想曲が新山茜さんと、淡い緑色のドレスの中山千晶さんの連弾によって弾かれました 途中からまるでシューベルトのような曲想になってきました

ここで再びフンメル先生が登場し、中山さんを相手にショパンの才能について語ります。そして、中山さんの演奏でショパンの「マズルカ風ロンド」が弾かれます この曲はあまり聴く機会がないですが、すごく良い曲だと思いました。演奏も素晴らしかったです

次いで再度、おぎやはぎ、もとい、古賀大路君が登場しショパンの「華麗なる大円舞曲」を鮮やかに演奏します 締めは高橋優介君がフンメルの「ロンド」を華麗に演奏しました

そして、最後に出演者全員が揃って登場、聴衆にお別れをしました。ひょっとして、深貝さん、また赤のドレスにお色直ししましたね

演奏終了後、帰ろうと通路を歩いていると、カルミナ・カルテットのメンバーらしき男性が近くの人に「イッツ・インタレスティング」と言っているのが聞こえました。そう、イッツ・インタレスティング ザッツ・エンタテイメント ですよ。

ピアノを弾いた学生の皆さんは、それぞれが素晴らしいと思いましたが、フンメル先生に扮した松田康介君は打楽器を辞めて演劇の道に進んでも生きていけるのではないか、と思うほどフンメル先生に成りきっていました。素晴らしい演技でした

この企画は、古典派からロマン派への時代の架け橋として位置するフンメルにいま一度、光を当てようという試みですが、まさに狙い通りの成果が上がったのではないかと思います

サントリーホールのこのような試みは素晴らしいと思います。これからも若い学生の活躍の場を提供して欲しいと思います

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歌野晶午著「葉桜の季節に君を想うということ」を読む~してやられる急展開

2014年06月10日 09時47分42秒 | 日記

10日(火)。昨日の朝日夕刊に音楽時評が載りました 音楽評論家の片山杜秀氏が札幌交響楽団の演奏会について批評を加えています。「ああ、札響が東京でコンサートを開いたのだな」と思って、よく記事を見ると「札幌コンサートホールKitara」と書かれていました 何と札幌でのコンサートの模様が書かれていたのです。批評の対象は、北海道出身の作曲家で「ゴジラ」の映画音楽でも有名な伊福部昭の音楽を特集した定期演奏会ですが、概ね演奏を賞賛しています

この記事を見てまず思ったのは「いったい、誰がこの記事を見るのだろうか」ということです 朝日は全国紙ですから、北は北海道から南は沖縄まで、基本的にこの音楽時評が載っているわけですが、札幌での演奏評が果たしてどれだけの人の目に触れるでしょうか このコンサートを実際に聴きに行った人は興味を持って見るでしょうが、そうでない人は、よほど伊福部昭に興味があるか、札幌交響楽団のファンかに違いありません (ここで誤解のないように書き添えておきますが、私は伊福部昭の音楽は大好きです)。

これが例えば、札幌交響楽団が東京で演奏会を開いた時の音楽時評だったら、かなりの人が実際にそのコンサートを聴いているでしょうから、注目率が高まるかも知れません

しかし、そういう考えは「東京から見た地方」という「上から目線」で捉えているのではないか、という批判は当然あると思います しかし、現実問題として、東京では毎日のようにどこかのコンサートホールで同じ時間帯に別のコンサートが開かれており、決して少なくない聴衆が音楽に耳を傾けているという実態は否定しようがありません

さらに、もっと突き詰めて考えれば、新聞の「音楽時評」はどれ程の閲読率があるのか、という問題にたどり着くのではないか、と思います 「新聞離れ」が叫ばれる現在の世の中を見渡すと暗sick(クラシック)になりそうです

もうひとつ思うのは、筆者はプロの音楽評論家ですから、多分、札幌までの往復交通費から宿泊費を新聞社が負担して、さらに原稿料を支払っているんだろうな、という極めてレベルの低い推測です それでも、私は「プロが羨ましい」と思ったことはありません。書きたいことを書きたいからです

 

  閑話休題  

 

歌野晶午著「葉桜の季節に君を想うということ」(文春文庫)を読み終わりました 著者の歌野晶午は1961年、千葉県生まれ。東京農工大学農学部卒業という変わり種です

書店でこの本を見つけた時、「葉桜の季節に君を想うというということ」というタイトルが、本の帯にある「2004年版このミステリーがすごい!第1位」「第57回日本推理作家協会賞受賞」という謳い文句にそぐわないな、と思いながら、騙されたと思って買い求めた本です いつもは巻末の「解説」を読んでから本文に入るのに、この本には「解説」がありません 最後まで読んで振り返ってみると、解説のしようがないことが分かります。少しでも解説をしたら則”ネタバレ”になってしまうからです

 

          

 

元私立探偵の成瀬将虎は「何でもやってやろう屋」を自称する好奇心旺盛な男だが、同じフィットネスクラブに通う久高愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼される そんな折、電車の線路に飛び込んで自殺を図ろうとした麻宮さくらを救ったことから、彼女との物語が展開していく

470ページ弱の長編大作ですが、3分の2を越えた当たりに「ええっ」と、思わず声に出して驚く急展開が待ち受けています それまでの思い込み違いを思い知らされます 著者は決して嘘やハッタリを書いているわけではないのに、「してやられた」と感服してしまいます 

最近読んだ本の中ではダントツに面白かった本です。お薦めします

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「鑑定士と顔のない依頼人」を観る~鑑定を依頼した本当の目的は?

2014年06月09日 07時00分47秒 | 日記

9日(月)。昨日朝10時にサントリーホールチケットセンターに電話して、午後2時からのチェンバーミュージックガーデン(ラデク・バボラーク)の当日券を予約しようと思ったのですが、「ネットから申し込みしないと売り切れる恐れがあるので、先にネットから申し込んだ方が良い」と言われました そこで、ネットから予約を試みたところ、支払手段として「クレジット決済」か、「ちょこむ決済」かを選ぶ必要があり、「現金」の選択肢がなかったのでネット申し込みは諦めざるを得ませんでした ちなみに私はクレジットカードは持っていますが、使わない主義です

再度サントリーホールのチケットセンターに電話して「当日券はあるか」と尋ねたところ、「まだあるが数が極めて少ないのでこれから売り場に来ても残っているかどうか分からない」との答えでした メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲第5番を聴きたかったのですが、さんざん迷った挙句、諦めることにしました。わざわざサントリーホールまで行っても、チケットが売り切れじゃ元も子もありませんから

 

  閑話休題  

 

という訳で、飯田橋のギンレイホールで映画を観ることにしました 「鑑定士と顔のない依頼人」と「メイジ―の瞳」の2本立てですが、時間的に「鑑定士と顔のない依頼人」が11時25分からとちょうどいいので、1本だけ観ることにしました

 

          

 

小雨の降る日曜の午前中なのにホールはほぼ満席で、前の方の席しか空いていませんでした。ストーリーは

「偏屈にして実力者のオークション鑑定士ヴァージル・オールドマンは、ある屋敷に残された絵画や家具の鑑定を依頼される いつでもどこでも手袋をしている潔癖症で人間嫌いのヴァージルだが、電話の声だけで決して本人の前には姿を現さない謎の女性依頼人に、いらいらしながらも惹かれていく やがて、彼女が屋敷の壁の向こうの隠し部屋にいることを突き止め、我慢できず彼女の姿を覗き見たヴァージルは、彼女の美しい姿に心を奪われる ついに彼女を壁の外に連れ出すことに成功、自分の秘密部屋に隠した数多くの女性肖像画を披露し、結婚を誓う 引退を決意し最後のオークションを務め終えたヴァージルは、自宅に戻り秘密部屋を開けると、待っているはずの肖像画たちは・・・・・」

ヴァージルが謎の女の心を開いて、結婚まで漕ぎつけたところまできた時、「こんなハッピー・エンドで終わるはずはない」と思っていましたが、期待を裏切らず、やってくれました ヴァージルが隠し部屋を開けて目の前の光景を見渡し、手にしていた依頼人の母親の肖像画を手落とすシーンは衝撃的です。それまでのストーリーが一転します。これぞミステリーです。ここに至って初めて依頼人(とその共犯者)の本当の目的が明らかになるのです

2013年、イタリア映画。131分。監督はジュゼッペ・トルナトーレ。ギンレイホールでは20日(金)まで上映中です

 

          

 

  も一度、閑話休題  

 

帰りがけに、地下鉄で上野に向かい、東京文化会館チケットセンターでチケットを買おうと思ったのですが、下のような張り紙が出ていました

 

          

 

考えてみれば、この情報は私も知っていたはず。たしかブログにも書いたような気がします 最近、忘却力が激しくて、リンダ困っちゃうな状態です。よい子は工事中の文化会館に行かないようにしてね

今日は新聞休刊日。活字中毒にとっては寂しい日 今週は明日から7回のコンサート。コンサート中毒にとっても厳しい週

 

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サントリーホール・チェンバーミュージックガーデン~ブラームス「ピアノ三重奏曲」「弦楽六重奏曲」

2014年06月08日 07時09分42秒 | 日記

8日(日)。昨日の朝日朝刊社会面に「市の歌 佐村河内氏とは別作曲家で完成」という小さな記事が載りました。記事を超訳すると

「福島県本宮市は昨年11月、佐村河内守氏に『市の歌』の作曲を依頼、今年1月に楽譜が届いたが、3月11日の追悼式典で披露する前に代作問題が発覚したため、採用を見送っていた 埼玉県上尾市出身の別の作曲家に依頼したところ『みずいろのまち』という名前の歌が完成した。今年11月頃に発表される予定である

そういえば、そういう問題がありましたね テレビ、新聞、雑誌、ネットが「これでもか」といった勢いで追いかけ回していました このブログでも何回か取り上げました。「10年ひと昔」と言いますが、ネット社会の現在は「3か月ひと昔」になってしまったような気がします 佐村河内氏は今ごろどこで何をしているのでしょうか

 

  閑話休題  

 

今年も、サントリーホールの「ブルーローズ」(小ホール)を会場に開催される「サントリーホール・チェンバーミュージックガーデン」が始まりました。昨日は「オープニング・堤剛プロデュース2014」が開かれました プログラムは①ブラームス「ピアの三重奏曲第1番ロ長調」、②同「弦楽六重奏曲第2番ト長調」です。演奏は、ピアノ=若林顕、チェロ=堤剛、ヴァイオリン=依田真宣、ヴィオラ=高橋梓、弦楽四重奏=クァルテット・エクセルシオです

 

          

 

自席は早割でC7-1、センターブロック左通路側席を押さえてあります 会場は満席です。3人の演奏者が揃って入場します。若手の依田、中堅の若林、ベテランの堤と、世代を縦断した組み合わせです

1曲目のブラームス「ピアノ三重奏曲第1番」は大好きな曲です。愛聴盤はデュメイ(Vn)、ピリス(P)、ワン(Vc)によるCDですが、生演奏で印象に残っているのは10年くらい前に韓国のチョン・トリオが演奏したものです ヴァイオリン=チョン・キョンファ、チェロ=チョン・ミョンファ、ピアノ=チョン・ミュンフン(指揮者)の姉弟トリオによる演奏です この時は、冒頭の聴かせどころをチョン・ミュンフンが余りにもあっさりと弾いたので心底がっかりしたのを覚えています。彼は指揮者に徹すべき、と確信した瞬間でした

その冒頭、若林のピアノがゆったりと入ってきます。まさに私の理想のテンポです そして堤のチェロが加わり、最後に依田のヴァイオリンが絡みます ブラームス好きにはたまらないですね。これぞ、ブラームスと喝さいしたくなります ヴァイオリンの依田真宣は、昨年初めてこのチェンバーミュージックガーデンで聴いたのですが、すごく良い印象を持ちました 今回も昨年を上まわる深みのある演奏で楽しませてくれました この人は、どこかのオケでコンマスをやっても務まるのではないか、と思います(ゲスト・コンマスはやっているみたいですが)。ただ、彼は横顔が当社のT君によく似ているので、「T君、なんで君はそこに座ってヴァイオリン弾いてんだよ?」とツッコミを入れたくなり、そのイメージを払しょくするのに苦労しました。音楽にはまったく関係ないですね。反省しています

休憩時間にプログラムを見ていると、翌日(つまり今日)午後2時から「室内楽アカデミー ゲストコンサート~ラデク・バボラーク(ホルン)」があるのを再発見しました この日、コンサートの予定はないので、ホール入口の「当日券売り場」に行って尋ねました

tora「明日の当日券は売っていませんか?」

前売係「(明日の当日券って何?という不審そうな顔で) どちらの公演ですか?」

tora「2時からのラデク・バボラークのですが」

前売係「申し訳ありませんが、現在前売りできない状態になっています でも、空き状況を調べることは出来ますので、しばらくお待ちください・・・・・・ございました。センター・ブロックに1席、左サイドに1席、右サイドに2席、残っています 残念ですけど、ここで販売は出来ません。当日の朝10時から当日券が発売されますので、お電話いただくか、売り場に来ていただくかになります

tora「分かりました。ありがとうございました。やってみます

という訳で、10時に電話することにしました。

 

          

                 

休憩後は「弦楽六重奏曲第2番」です。クァルテット・エクセルシオほか演奏者たちの登場です。西野ゆかが先頭に立って入場したのですが、最初、彼女ではないように見えました 顔つきがかなり落ち着いた表情になっています。彼女を見るのは昨年のこのコンサート以来ですが、今年、結成20周年を迎えたエクの第1ヴァイオリン奏者に、何か心境の変化でもあったのかな、と思いました

向かって左から西野ゆか、山田百子(以上Vn)、堤剛、大友肇(以上Vc)、高橋梓、吉田有紀子(以上Va)という態勢をとります オール桐朋学園出身者か、と思いきや、ヴィオラの高橋梓のみが東京藝大出身でした。西野は淡い桜色の、山田は淡い黄色の、高橋はベージュの、吉田は空色のドレスに身を包まれています

ブラームスの弦楽六重奏曲は第1番が好きなのですが、この2番も聴けばきくほど味のある曲です エクセルシオの面々はいつ聴いても素晴らしいですが、ベテランの堤はもちろんのこと、若手の高橋梓が吉田有紀子とともにヴィオラの重責を立派に果たしていました

この曲は1865年に作曲されましたが、この年にブラームスは母親を亡くしています。その悲しみは第3楽章「ポコ・アダージョ」に表れています

この日の公演はチェンバーミュージックガーデンのオープニングに相応しい素晴らしいコンサートでした

 

          

 

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「生存者ゼロ」「ヘタな人生論より寅さんのひと言」「声に出して笑える日本語」×2を買う

2014年06月07日 06時32分03秒 | 日記

7日(土)。本を4冊買いました 1冊目は安生正著「生存者ゼロ」(宝島社文庫)です。帯の「『第11回このミステリがすごい!』大賞受賞作」というキャッチ・コピーにつられて買いました

 

          

 

2冊目は吉村英夫著「ヘタな人生論より『寅さん』のひと言」(河出文庫)です これは「男はつらいよ」シリーズが好きな者にとっては、タイトルを見ただけで大体見当が付きます

 

            

 

3冊目と4冊目は立川談四楼著「声に出して笑える日本語」と「もっと声に出して笑える日本語」(知恵の森文庫)です 著者はご存知、立川談志門下の落語家。数年前、NHK-BS「週刊ブックレビュー」にゲスト出演した時の軽妙なトークが忘れられません。楽しみです

 

          

          

 

いずれもこのtoraブログでご紹介していきます

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誉田哲也著「ドルチェ」を読む~これまでと一味違ったテイスト

2014年06月06日 07時00分30秒 | 日記

5日(金)。例年より早く梅雨入りしたようです そんなこととはツユ知らず・・・・・・誉田哲也著「ドルチェ」(新潮文庫)を読み終わりました 誉田哲也の作品はこのブログでも何度かご紹介してきました。姫川玲子刑事が活躍する「ストロベリーナイト」、「ジウ」シリーズでお馴染みの作家です 今回の作品は同じ「警察小説」でも、42歳・独身の女性刑事を主人公にして、これまでと一味違ったテイストで読ませるところに特徴があります

 

          

 

主人公の魚住久江は42歳の独身デカ長(巡査部長刑事)ですが、かつては捜査一課でバリバリの女刑事としてならしていました しかし、ある理由から一課復帰を拒み続け、現在は練馬署の強行犯係に勤務しています そんな彼女の周りで次々と”身近な”事件が起きますが、鋭い嗅覚で解決していきます

「袋の金魚」「ドルチェ」「バスストップ」「誰かのために」「ブルードパラサイト」「愛したのが百年目」の6編から成る連作短編集です 本のタイトルになった「ドルチェ」とはイタリア語で「甘い」という意味ですが、もうひとつ「優しい」という意味もあるそうです この連作に共通して流れているのは、市井の人々を見る作者の「優しさ」ではないか、と思います

 

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インバル+都響=マーラー「第10番」、メータ+イスラエル・フィル=マーラー「第5番」のチケット入手

2014年06月05日 07時01分53秒 | 日記

5日(木)。チケットを2枚買いました。1枚は7月21日(月・祝)午後2時からサントリーホールで開かれる東京都交響楽団の「都響スペシャル」で、都響桂冠指揮者のエリアフ・インバルがマーラーの「交響曲第10番嬰ヘ長調」を振ります インバル+マーラーと言えば、80年代におけるマーラー・ブームの立役者です この曲は未完の曲ですが、音楽学者デリック・クックによる補筆全曲版によって演奏されます

 

          

 

もう1枚は、10月29日(水)午後7時からNHKホールで演奏されるズービン・メータ指揮イスラエル・フィルによるコンサートです これは「NHK音楽祭2014」の一環として開かれる公演で、プログラムは①シューベルト「交響曲第6番ハ長調」、②マーラー「交響曲第5番嬰ハ短調」です。いつかメータの指揮でマーラーを聴いてみたいと思っていました

 

          

 

こうしてみると、私はマーラーがよほど好きなんだな、とあらためて自覚します ついでに言うと、私の好きな作曲家は頭文字に共通点があります。なぜかBかMで始まるのです。ブラームス、ベートーヴェン、バッハ。モーツアルト、マーラー、メンデルスゾーン・・・ほらね、金色・銀色・桃色吐息でしょ

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文藝別冊「モーツァルト」を読む~もしもモーツアルトが長生きしていたら・・・・

2014年06月04日 07時02分11秒 | 日記

4日(水)。昨日はワルツ王、ヨハン・シュトラウスⅡ世の命日でした 彼は1825年10月25日に生まれ、1899年6月3日に死去しています。彼の命日を知ったのは、なんと昨日の朝日『天声人語』でした。その書き出しは次の通りです

「『12月32日』という奇妙な日付が出てくるのは、きょうが命日のヨハン・シュトラウスの喜歌劇『こうもり』だ。大みそかの日めくりを破ると、1月1日と思いきや12月32日になり、観衆がどっと笑う

その通りです。あの場面は会場が沸きます なぜ『天声人語』が話の枕に『こうもり』を持ち出したか、続けて次のように書いています

「ひるがえって、『5月35日』は笑えないし、説明が要る。中国で25年前に天安門事件が起きた。その日付『6月4日』は中国政府が最大級に敏感な語だ ネットに書けば当局に削除される。監視をかわす隠語として広まったのが5月35日だった

そして、『天声人語』は次のように結びます

「冒頭の喜歌劇の日付は、架空のお話であることの暗示であろう しかし大勢の市民を圧殺した天安門事件は現代史の事実である。自由な選挙と言論を欠いたまま大国はどこへ向かうのか。世界が見つめている

日本の人口=約1億2700万人に対し中国は約13億5000万人と日本の11倍もの巨大な人口を抱えて、国民の生活を維持・向上しなければならないのですから大変だとは思います とは言うものの、『世界は中国を中心に回っている』とか『オレの物はオレの物。他人の物もオレの物』と思われては困ります。それって無法者ですから。自滅の道しかないでしょうね

さて、冒頭の「こうもり」に戻りましょう。ここでクイズです。「傘」は英語でアンブレラ。それでは「折り畳み傘」は英語で何というか?答えはこのブログの最後に

 

  閑話休題   

 

河出書房新社の「文藝別冊『モーツァルト』を読み終わりました このムックは2013年9月30日に発行されたものですが、このシリーズでは過去に『マーラー』『フルトヴェングラー『カラヤン』『ワーグナー』などが取り上げられています。モーツアルトを巡る対談やエッセイから成り、最後に必聴50作品とお薦め盤が紹介されています

 

          

 

作曲家の池辺晋一郎氏とドイツ文学者の池内紀氏の対談「風、水、音・・・・自然の寵児モーツアルト」では、興味深い発言がいくつかでてきますが、作曲と演奏家にはいろいろ種類があるという話の中で、池辺氏は次のように発言しています

「作曲も演奏家も、聴いている方に分析させたい演奏家と、そうではなくて、ただ楽しませてくれる演奏家というタイプがいるわけです ベートーヴェン好きとかバッハ好きの人は、調べて、その作品の裏側を見せたがるけれど、モーツアルト好きはそういうことをしないんです(笑)。オペラでも、ワーグナー・ファンは、観終わって、帰りは絶対議論 友達と演出についていろいろ議論したり。ヴェルディ好きは、演出じゃなくて、ソプラノとテノールがどうだったかという話で飲む モーツアルト好きはそんなこと全然考えない。終わったらあとは、楽しくホイリゲでビールやワインを飲んで騒ぐ オペラにしてもそうだろうけど、たとえば演出家でも、ブーレーズが振ったものを聴くと、ここをどうやったかというのを調べたくなるわけですよ。『ブーレーズはここでディミヌエンドした』とか『このテンポはどうだ』とか。だけど、たとえばデュトワが振ったものは、別に調べたりしないで、ただ聴いて、そこに埋まって酔えればいいという感じがするんです

それに対して池内氏が、「それは理屈の人と・・・・・」と聞くと、

「感覚の人ですね。作曲家にも演奏家にもあると思います。ブレンデルが弾くと音階も哲学になるという感じがするけど(笑)」

と答えています。なるほど分かるような気がします

また、「片山杜秀、モーツアルトを語る~寄る辺なき不安からの疾走」には次のような発言が収録されています

「川上徹太郎の『寄る辺ないモーツアルト』のイメージにかかわる話ですが、ミクロなレベルで、長調になったり、短調になったり、半音階的なおかしな不思議な音がサラッと織り込まれて、いまのはなんだったんだと思っても、どんどん先に行ってもう二度とあらわれず、はかないなあというような、そういうところがおそらくモーツアルトの核心なのです 主調が長調か短調かというのはかりそめみたいなもので、あくまでミクロで際限ない推移の連鎖。そこに少なくとも現代人にとってのモーツアルトの魅力があるんだろうと思います 『短調のモーツアルト』の中に『長調のモーツアルト』が居て、『長調のモーツアルト』の中に『短調のモーツアルト』が居る。どっちにも『半音階のモーツアルト』がまたもちろん居る。融通無碍でないまぜで変わり身が早くて疾走するのがモーツアルトでしょう

5月18日に第一生命ホールで聴いた仲道郁代のコンサートで、彼女がモーツアルトの音楽の特徴について言いたかったのは、まさにこのことなのでしょう

作曲家の吉松隆氏は「モーツアルトがもう少し長生きしたら、もっと傑作を残しただろうか」という興味深い考察をしています モーツアルトは35年の生涯でしたが、吉松氏は、モーツアルトの実質的な作曲活動期間という点から見ると、他の作曲家と比べてさほど短いとは言えないという、意外な事実を紹介しています モーツアルトの最初の作品(ケッヘル1番)が5歳の時で、最後の作品(レクィエム。ケッヘル626番)が35歳の時。したがって、作曲活動期間という点で見ると30年間はたっぷりあったということです

他の作曲家の場合はどうかというと、ベートーヴェンは作品1(ピアノ三重奏曲)が24歳の時で、死去が56歳の時、したがって33年間、マーラ―は最初に交響曲を書いたのが28歳で、実質的に活動していたのは50歳までなので22年足らず、チャイコフスキーは24歳でデビューし53歳で亡くなるまで28年に過ぎない、と指摘しています

吉松氏は、「モーツアルトに、せめて1曲でもチェロ協奏曲を書いて欲しかったなあと思っている」と書いていますが、まったく同感です。現在、ドヴォルザークのチェロ協奏曲を上回るチェロ・コンチェルトはないと思いますが、もしモーツアルトが作曲していたらどうだったでしょうか

〔クイズの答え〕ハンブレラ(半ブレラ)

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