人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

老人ホームと幼稚園児の交流~荻原浩著「ひまわり事件」を読む

2012年08月23日 06時52分11秒 | 日記

23日(木)。昨夕、X部長と仕事の打ち合わせのため地下のR,引き続きOで飲みました 当ビルは”飲み屋”が2軒しかないので,大家としては義理堅く両方の店子に顔を出したわけです どこの飲食街もそうですが,昼はお客さんが入るのですが,夜はイマイチです 幸い昨夜は両店ともかなりの入りで一安心しました 

 

  閑話休題  

 

荻原浩著「ひまわり事件」(文春文庫)を読み終わりました 著者の荻原浩は1956年埼玉県生まれ。広告制作会社を経て、コピーライターとして独立。1997年「オロロ畑でつかまえて」で小説すばる新人賞を受賞しています 最近このブログで紹介した「オイアウエ漂流記」も彼の作品です

老人ホーム「ひまわり苑」と「ひまわり幼稚園」は一族経営の施設ですが、理事長の思いつきで壁を取り払い、相互交流を始めます 園児は年寄りを恐れて近づかず、年寄りは園児の扱いに戸惑っていますが、晴也、伊梨亜、秀平、和樹という問題児たちと、誠次、寿司辰、おトキ婆、片岡という苑で孤立している年寄りが仲良くなります

幼稚園では園長の独断で学芸会の配役が変更され、子供たちは怒っていました 一方、苑では、利潤追求経営方針に反発した片岡がアジ演説をして、誠次たちの同調を得ます そんな彼らが園の経営者に対して反旗を翻します 片岡の主導で苑がバリケード封鎖され,火炎瓶が投げられます.ここに至って片岡の過去が明らかにされます.さて,それほど大きな”闘争”を経て,苑と園は変わったのか?

荻原浩の小説はどれもが面白いです.とくに子供からみた大人の描写や社会現象の捉え方など,皮肉めいた書き方で読者を引き付けます

 

          

 

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