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クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

相場英雄著「不発弾」を読む~バブル経済期に活躍したフリーランス証券マンの暗躍物語 / Koki が新聞広告に登場~新聞週間キャンペーン / 11月23日はコメ二ケーションの日?~久々の路上考現学

2018年10月16日 07時20分43秒 | 日記

16日(火)。昨日 朝刊を読んでいたら 若い女性の顔写真アップの全面広告が目に飛び込んできて「なんだ これは 」と思いました    紙面の右上にはひらがな一文字とナンバー(朝日は「な」No.31 、日経は「よ」No.29 )が表示され、紙面の左下には「#にほんをつなげ74 10月15日からは新聞週間」とあり、その右側に「朝日新聞✕日本新聞協会」(日経はNIKKEI✕日本新聞協会)と表示されています  

この全面広告は日本新聞協会による新聞週間にちなんだ広告で、15日に協会加盟社のうち全国の74紙に掲載されたそうです ナンバーの順番通りに文字をつなぐと、1つのメッセージになるとのことです ネットの情報によると、写真の女性は俳優・木村拓哉と歌手・工藤静香の次女でモデルの Koki とのこと。子機・・ 古記・・ 古希・・ ???  テレビも週刊誌も見ない私にはまったく分かりません

かつてこういう仕事に携わってきた立場から、このような試みが読者、特に若者層の新聞離れを少しでも食い止める手段になればいいと思います

ということで、わが家に来てから今日で1474日目を迎え、トランプ米大統領が14日放送の米CBSのインタビューで、マティス米国防長官の交代について「可能性はある」としたうえで「彼は民主党員みたいだ」と不満も述べた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

       「小学5,6年生並みだ」と 本当のことを言われたのを根に持っているんだろうな

       ヘイリー氏に続きマティス氏が政権を去るとトランプに物言う良心がいなくなる

                

         

 

昨日、夕食に「赤魚の粕漬け焼き」「マグロの山掛け」「アサリの味噌汁」を作りました 週に1度は魚をメインにしないとね   お酒は息子の山形・鶴岡みやげ「ささの舞」です これからはビールに代わって日本酒がメインになりそうです

 

     

 

          

 

久しぶりに「路上考現学」です 近所のお米屋さんで下の掲示を発見しました

 

     

 

しかし、なんで11月23日がコメ二ケーションの日なのでしょうか 

「Wikipedia」によると、11月23日は新嘗祭(にいなめさい) つまり収穫祭で、天皇が五穀の新穀を天神地祇に勧め、また、自らもこれを食して、その年の収穫に感謝する という行事です   お米に関係があったのですね。現在 11月23日は「国民の祝日に関する法律」により「勤労感謝の日」として国民の祝日となっています

正直言って、ギャグが「HAVE  A  RICE  DAY!」と「コメ二ケーション」のどちらか一つだったら、あえてここに取り上げるまでもありませんでした ダブル・パンチが効いていたから良かったのです さらに中央の絵柄は祝日の際に掲げる日本国旗を型取っており、日の丸の代わりに茶碗に盛ったご飯が 赤色で描かれているのも よく考えたなと思います こういうギャグは米国では出来ません

 

         

 

相場英雄著「不発弾」(新潮文庫)を読み終わりました 相場英雄は1967年新潟県生まれ。1989年に時事通信社に入社。2005年に「デフォルト 債務不履行」でダイヤモンド経済小説大賞を受賞してデビュー 2012年にBSE問題を題材にした「震える牛」が大ベストセラーとなり、その後、「血の轍」「ナンバー」「トラップ」などを発表し話題を呼んだ

 

     

 

大手電機メーカーの三田電機は巨額の「不適切会計」を発表する。捜査二課管理官の小堀秀明は、巨額の粉飾決算が明らかになった三田電機が「不適切会計」という言葉を使って問題を矮小化している点に疑問を抱く 調査に当たった第三者委員会が何かを隠していると疑い、背後に巨大な問題が潜んでいると確信する 小堀は、その背後に金融コンサルタント・古賀遼の存在があることを突き止める。古賀は貧しい炭鉱町の暮らしから妹を救うため、場立ち要員として証券会社に就職し、狂乱バブルの経済状況の中、先輩の助言と己の才覚で証券界をのし上がり、フリーランスになって大企業が抱えた「不良債権=不発弾」を処理する特殊な仕事に手を染めていく その間、彼は過去に自分の家族を貶めた男に復讐を遂げる

 

     

 

この小説の舞台となる三田電機が日本を代表する大手電機メーカー東芝であることは容易に想像がつきます 当初、東芝は過去の決算数値の誤りについて、あたかもケアレスミスであるかのような「不適切会計」という言葉を使い、「粉飾決算」や「不正会計」という言葉を避けていました

この本を読むと、1980年代後半から90年代前半にかけての「バブル景気」の中で、証券界や経済界が”金余り”を背景に、「仕組み債」に代表される様々な危うい仕掛けを作り活用していたかが良く分かります そういう意味でも、この本は興味深いものがあります 社会派エンターテインメント小説としてお薦めします

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オイストラフ弦楽四重奏団でハイドン「弦楽四重奏曲第38番”冗談”」、メンデルスゾーン「弦楽四重奏曲第6番」、ショスタコーヴィチ「弦楽四重奏曲第4番」他を聴く~第一生命ホール

2018年10月15日 07時21分07秒 | 日記

15日(月)。わが家に来てから今日で1473日目を迎え、米国の人気歌手テイラー・スウィフトが11月の米中間選挙で野党、民主党への支持を明言し 投票を呼びかけた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

                テイラーは民主党を中間選挙で勝てるように”仕立てる”ことが出来るか? 見もの!

 

         

 

昨日、晴海の第一生命ホールでオイストラフ弦楽四重奏団のコンサートを聴きました プログラムは①ハイドン「弦楽四重奏曲第38番変ホ長調作品33-2”冗談”」、②ショスタコーヴィチ「弦楽四重奏曲第4番ニ長調作品83」、③加藤昌則「There  is .....  There was... Drawing notes of the merory for String Quartet」、④メンデルスゾーン「弦楽四重奏曲第6番ヘ短調作品80」です

20世紀を代表するソ連のヴァイオリニスト、ダヴィド・オイストラフの名前を冠した「オイストラフ弦楽四重奏団」は、エリザベート王妃コンクール優勝者のアンドレイ・バラノフを中心に組織されたクァルテットです メンバーは、第1ヴァイオリン=アンドレイ・バラノフ、第2ヴァイオリン=ロディオン・ペトロフ、ヴィオラ=フェドル・ベル―ギン、チェロ=アレクセイ・ジーリンです

 

     

 

自席は1階6列11番、左ブロック右から2つ目です。会場は5~6割くらいの入りでしょうか。ちょっと寂しいです

4人が登場して配置に着きます。左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴォイラ、チェロという並びです

1曲目はハイドン「弦楽四重奏曲第38番変ホ長調作品33-2”冗談”」です   この曲はフランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732‐1809)が1781年に作曲した6つの弦楽四重奏曲(第37番~第42番)の2番目の曲です この曲が「冗談」の愛称で呼ばれているのは、第2楽章がスケルツォ(冗談、諧謔)と表示されているからです 第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「スケルツォ:アレグロ」、第3楽章「ラルゴ・エ・ソステヌート」、第4楽章「フィナーレ:プレスト」の4楽章から成ります

4人の演奏で第1楽章に入りますが、冒頭の演奏を聴いただけで、このクァルテットは表情が豊かだな、と思いました つい4日前に聴いたウィーン・ニコライ弦楽四重奏団のハイドン(第77番)の演奏と比べると、同じハイドンでもまったくアプローチが異なるように感じます この印象は最後の第4楽章に至るまで変わらず、オイストラフSQの方がある意味 明るくユーモアを感じさせるハイドンらしい演奏だと思います

第4楽章のフィナーレは、主題旋律が途中のまま終わってしまい、肩透かしを食うところが いかにもハイドンらしい「ジョーク」に思え、こちらの方が愛称の根拠として相応しいような気がしました

2曲目はショスタコーヴィチ「弦楽四重奏曲第4番ニ長調作品83」です    この曲はドミトリ・ショスタコーヴィチ(1906‐1975)が1949年に作曲し、53年に公開初演されました 第1楽章「アレグレット」、第2楽章「アンダンティーノ」、第3楽章「アレグレット」、第4楽章「アレグレット」の4楽章から成ります

全楽章を通して力強くも穏やかなメロディーが続きます あらためて各楽章の表示を見ると「アレグロ」が一つもありません 丸山瑶子さんの「プログラム・ノート」によると、ショスタコーヴィチは1949年にソ連を代表して「世界平和文化科学会議」に出席するためアメリカに派遣されますが、この時、バルトークの弦楽四重奏曲に刺激を受けたようです なるほど聴いているとバルトークの影響があるように感じます その部分を含めて素晴らしい演奏です 

なお 上記の会議は、10月12日のブログでご紹介した東京藝大「バーンスタインのアメリカ」公演で、福中冬子藝大教授のレクチャーに出てきた会議で、アメリカからはコープランドとバーンスタインが出席しています


     


4人が揃ったところでプログラム後半に入ります ここで初めて、私は第1ヴァイオリンのアンドレイ・バラノフだけが電子楽譜を使用していることに気が付きました フット・スイッチを踏むだけで”ページめくり”が出来るので 特にめくる暇もないほど速くて音符の多い曲を弾く時は欠かせないのでしょう IT化の波はクラシック音楽界にも着実に押し寄せています

後半最初の曲は加藤昌則「There  is .....  There was... Drawing notes of the merory for String Quartet」です 加藤昌則氏は かつて2度文京シビック小ホールで「クラシック音楽入門講座」のレクチャーを聴いたことがあるので、親近感を感じます

「プログラム・ノート」にある本人の解説によると、「タイトルは『今ある、かつてあった』という意味の英題で、目には見えないけれど、空間の中にフラッシュバックのように蘇る過去の様々な記憶を音楽に表現した作品」とのことです

4人はピッツィカート、グリッサンドなどの技巧を駆使し、弦楽器だけで様々な音色の音楽を奏でていきます 現代音楽にしては聴きやすい曲で、時にバルトーク風であったり、伊福部昭風であったりして、作品自体を楽しむことが出来ました こういう現代音楽なら歓迎します

プログラムの最後はメンデルスゾーン「弦楽四重奏曲第6番ヘ短調作品80」です そもそも私がこのコンサートを聴こうと思ったのは、プログラムにこの曲があったからです この曲はフェリックス・メンデルスゾーン(1809‐1847)が1847年9月に完成、10月に私的に初演されました 第1楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ・アッサイ」、第2楽章「アレグロ・アッサイ」、第3楽章「アダージョ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・モルト」の4楽章から成ります

4人の演奏で第1楽章に入ります。冒頭、激しいトレモロが「いま目の前に差し迫っている危機」的な緊迫した情景を描き出します メンデルスゾーンに何があったのか

実は、この曲が完成する約4か月前の1847年5月14日、姉ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼルが脳卒中で死去したのです 最愛の姉の死は弟フェリックスにとっては大きな打撃となり、しばらく作曲活動に空白期間が続きます そして、同年7月6日に「弦楽四重奏曲第6番」の作曲に着手、9月に完成します しかし、フェリックスは同年11月4日 発作を起こし、姉の後を追うように天国に召されたのです 38年の人生でした

4人の演奏で聴く第1楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ・アッサイ」は慟哭の音楽です 姉を失ったやり場のない悲しみを音楽にぶつけています。第2楽章も同様の曲想で、悲しみが疾走しています 第3楽章「アダージョ」は自らを慰めているかのようです。第4楽章「アレグロ・モルト」は再び慟哭の音楽が展開し、やり場のない悲しみが爆発します ここで彼は持てる力をすべて出し切ってしまったのでしょう

素晴らしい演奏でした このクァルテットは第1ヴァイオリンが他の3人を引っ張っていくタイプの四重奏団だと思いますが、それぞれの演奏レヴェルが高く”聴かせる力”を持ったグループだと思います

会場いっぱいの拍手に、バルトーク「ルーマニア民族舞曲」を鮮やかに演奏、それでも鳴り止まない拍手に、チャイコフスキー「甘い夢」を演奏し、再び大きな拍手を浴び コンサートを締めくくりました   今回のコンサートで彼らの実力は分かったので、次回コンサートを開く際には より多くの聴衆が集まることでしょう

 

     

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下野竜也✕東京交響楽団でベートーヴェン「交響曲第5番”運命”」、「交響曲第6番”田園”」を聴く~オペラシティシリーズ第106回公演 / 飯守泰次郎✕新交響楽団によるワーグナーのチケットを取る

2018年10月14日 07時21分55秒 | 日記

14日(日)。ここだけの話ですが、昨日は私の誕生日でした 夜 娘が「ステーキのエリンギ・舞茸・パプリカ添え」と「オニオン・スープ」を作ってくれました 普段は私が料理をしているので、1年に1回くらいは料理してくれてもいいよね と本人には言わないで ありがたくいただきました

 

     

 

娘が用意してくれたお花を見ながら デザートに FRENCH POUND HOUSE のショートケーキをいただきました 今年は息子が地方勤務で不在なので ホール・ケーキでなくカット・ケーキになりました

 

     

 

ということで、わが家に来てから今日で1472日目を迎え、インターネット交流サイトのフェイスブック(FB)から全世界で約5千万人分の情報が流出したおそれが出ていた問題で、米FB社は12日 最新の調査で約2900万人分の氏名や連絡先などの個人情報が盗まれていたことが分かったと発表した というニュースを見て情報を提供するモコタロです

 

     

       自分の情報が漏れたかどうかはFB社のヘルプセンターで確認できるそうだよ  

 

         

 

来年1月20日(日)午後2時から東京芸術劇場コンサートホールで開かれる新交響楽団第244回演奏会のチケットを取りました ワーグナーの歌劇「トリスタンとイゾルデ」から第1幕への前奏曲、第2幕全曲、第3幕第3場が演奏会形式で上演されます 出演は、トリスタン=二塚直紀、イゾルデ=池田香織、マルケ王=佐藤泰弘、ブランゲーネ=金子美香、クルヴェナール=友清崇、メロート=今尾滋、牧童=宮之原良平、舵取り=小林由樹、管弦楽=新交響楽団、指揮=飯守泰次郎です

 

     

 

         

 

昨日、初台の東京オペラシティコンサートホールで東京交響楽団のオペラシティシリーズ第106回演奏会を聴きました プログラムはベートーヴェンの①交響曲第5番ハ短調作品67「運命」、②交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」です 指揮は下野竜也です

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770‐1827)の作曲による交響曲第5番と第6番は、1808年12月22日にアン・デア・ウィーン劇場で、ピアノ協奏曲第4番、合唱幻想曲とともに初演されましたが、作品番号が示すように その完成時期もほとんど同じであったと考えられています ひとりの作曲家がまったく異なる性格の二つの作品を同時に書くというのは決して珍しいことではありませんが、両作品とも歴史に残る名曲であるというのは稀有な例だと思います さらに付け加えれば、この2曲にはいくつかの共通点があります。①曲の冒頭が八分休符を伴って開始されること、②当時には珍しいピッコロとトロンボーンが効果的に使われていること、③後半の楽章が続けて演奏されること、などです

 

     

 

オケのメンバーが入場し配置に着きますが、弦は左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対向配置をとります。コンマスはグレヴ・二キティンです

1曲目は交響曲第5番ハ短調作品67「運命」です この曲は第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「アンダンテ・コン・モート」、第3楽章「アレグロ」、第4楽章「アレグロ~プレスト」の4楽章から成ります

下野の指揮で第1楽章が開始されます。キビキビした小気味の良いテンポで音楽が進められ、弦も管もアグレッシブに演奏します 中盤でホルンが崩れたのは残念でした それでも第4楽章では立ち直って素晴らしい演奏を展開しました 全体を通して荒絵理子のオーボエが冴えていました 下野は全体的に速めのテンポで押し切りましたが、それはそうだろうと思います。4つの楽章のうち3つが「アレグロ」なのですから ベートーヴェンの時代のアレグロと現代のアレグロは速さが違うのではないか と思いますが、その当時生きていた人が今 存在しないので誰も再現出来ないのが残念です   いずれにしても、下野✕東響による第5番は超高速旅客機時代の演奏だったのではないか、と思います

 

     

 

プログラム後半は交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」です この曲は第1楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ(田舎に着いた時の愉快な気分のめざめ)」、第2楽章「アンダンテ・モルト・モッソ(小川のほとりの情景)」、第3楽章「アレグロ(田舎の人々の楽しいつどい)」、第4楽章「アレグロ(雷鳴と嵐)」、第5楽章「アレグレット(牧人の歌ー嵐の後の喜びと感謝)」の5楽章からなります    ベートーヴェンはこの曲に「田園交響曲」と標題を付けた上で、上記の通り各楽章に標題を付けていますが、「絵画的というよりは、むしろ感情の表出」であると語っています とは言えこの曲は 後のベルリオーズをはじめとするロマン派の標題音楽の先駆をなす作品であることに違いはありません

下野は中庸なテンポで第1楽章を開始しましたが、第2楽章に入るとかなりテンポを落とし、各楽器に思う存分歌わせます オーボエの荒絵理子、フルートの相澤政宏、ファゴットの福井蔵、クラリネットのエマニュエル・ヌヴ―の演奏が素晴らしい 続けて演奏される第3楽章から第5楽章までの中では、第4楽章で畳みかけるように演奏したかと思うと、第5楽章に入ると極端にテンポを落とし、嵐の後の喜びと感謝の気持ちをかみしめるかのように各楽器に歌わせます 全体を通して、下野特有のメリハリを付けた演奏だったと思います

満場の拍手の中 カーテンコールが繰り返され、下野が客席に向かって「今日は、数あるコンサートの中からお越しいただきありがとうございました(会場から)。アンコールに1曲だけ、ベートーヴェンの悲愴ソナタを演奏します」とアナウンスして、「ピアノ・ソナタ第8番ハ短調作品13『悲愴』」の第2楽章「アダージョ・カンタービレ」(野本洋介編曲)を演奏し、再度大きな拍手を受けました

東響のオペラシティシリーズでオーケストラによりアンコールが演奏されるのは珍しいケースだと思います しかも、メインの曲目と同じ作曲家によるピアノ曲の編曲版を演奏するとは、やっぱり下野竜也という指揮者は一筋縄ではいかないな、と思いました

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文京シビック「響きの森クラシック・シリーズ」2019‐2020シーズン会員継続へ / リン・ラムジー監督「ビューティフル・デイ」&リドリー・スコット監督「ゲティ家の身代金」を観る~新文芸坐

2018年10月13日 07時18分33秒 | 日記

13日(土)。わが家に来てから今日で1471日目を迎え、トランプ米大統領は11日 ホワイトハウスで記者団に、米国株が下落しているのは「制御不能」に陥っている米連邦準備理事会(FRB)の金融政策の責任だと主張した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

                そもそも アメリカファーストで世界経済を引っ掻き回しているのは いったい誰?

 

         

 

昨日、夕食に「鶏肉とじゃがいものトマトしょうゆ煮」を作りました これは近藤幸子先生のレシピです。短時間で出来て美味しい料理です

 

     

 

         

 

文京シビックホールから「響きの森クラシック・シリーズ  2019-2020シーズン」シリーズセット券先行発売案内が届きました このシリーズは東京フィルが文京シビックホールを会場に年4回コンサートを行うもので、私は毎年S席の同じ席を更新しています ラインナップは下のチラシの通りで、公演は5月18日(土)、9月14日(土)、2020年1月25日(土)、3月28日(土)の4回、このうちバッティスト―二が2回、大友直人と小林研一郎が各1回指揮をします

セット料金はS席:17,500円、A席:14,500円、B席:12,500円、1回当たりではS席:4,375円、A席:3,625円、B席:3,125円と格安となっており、例年 満員御礼が続いています

もちろん、現在の席をそのままキープするという内容で返信ハガキを出しておきました なお、シリーズセット券の一般発売は12月16日(日)午前10時からとなっています

 

     

 

         

 

昨日、池袋の新文芸坐で「ビューティフル・デイ」と「ゲティ家の身代金」の2本立てを観ました

「ビューティフル・ディ」はリン・ラムジー監督による2017年イギリス・フランス・アメリカ映画(90分)です

元軍人でFBI捜査官だったジョーは辞職後、行方不明の女児の捜査を請け負うスペシャリストとして生計を立てていた ある時、彼の元にアルバート・ヴォット州上院議員の娘・ニーナの捜索依頼が舞い込んできた。議員のもとに、ニーナが高級売春宿で働かされているという情報がもたらされる ジョーは愛用のハンマーを使い、ある組織に囚われたニーナを救出するが、彼女はあらゆる感情が欠如しているかのように無反応のままだった 二人がモーテルで議員を待っていると、テレビニュースで 依頼主である父親が飛び降り自殺したというニュースが流れる   その直後、警官たちが部屋に乱入してきてニーナを連れ去ってしまう。ジョーはニーナの救出に向かう

 

     

 

邦題の「ビューティフル・デイ」は映画の終盤でニーナがジョーに向かっていうセリフですが、次々と死者が出るのに「どこがビューティフルか」と言いたくなるような内容です 原題は「You Were Never Really Here」です。この映画は第70回カンヌ国際映画祭の脚本賞を受賞したそうですが、私にはどこが受賞に値したのか分かりませんでした

 

         

「ゲティ家の身代金」はリドリー・スコット監督による2017年アメリカ映画(133分)です

1973年、石油王として巨大な富を手に入れた実業家ジャン・ポール・ゲティ(クリストファー・ブラマー)の17歳の孫ポールが、イタリアのローマで誘拐され、母親ゲイル(ミシェル・ウィリアムズ)のもとに1700万ドル(約50億円)という巨額の身代金を要求する電話がかかってくる   しかし、稀代の富豪であるにも関わらず守銭奴として知られたゲティは、身代金は高すぎるとして支払いを拒否する 離婚してゲティ家から離れて暮らすゲイルは息子を救うため世界一の大富豪ゲティと対立しながら、誘拐犯と対峙する

 

     

 

この映画は、1973年に実際に起こったゲティ家の誘拐事件をもとにフィクションを交えて映画化したものです この映画は面白かった ゲティ役をケビン・スペイシーが演じて撮影されましたが、完成間近に彼がスキャンダルによって降板したため、クリストファー・ブラマーを代役に立て撮影し直したとのことです その甲斐あってか、彼は高価な絵画にはいくらでも金を注ぎ込むのに、誘拐された孫には身代金を払おうとしない冷血漢を見事に演じています 切り取られたポールの耳が送られてきて初めて ゲティは身代金を支払う決心をします

驚いたのは、節税のため 身代金を誘拐された孫に貸し付ける形にするという とんでもない方法を取ったことです 一般市民の感覚では理解できない判断ですが、ゲティ家では無駄な金は一切出さないというのが常識だったのです

人質に取られた場合、誘拐犯に身代金を支払うべきかどうかという問題は、人命に係わる問題なので難しい判断を要求されます   それは個々の家庭レヴェルの場合と国家レヴェルの場合とで対応が異なると思いますが、今回この映画を観て「危機管理」というものを あらためて考えるようになりました 

それとともに、いくら財産を築き上げても、人間はいつかは必ず死ぬということでは平等で、財産をあの世に持っていくことはできない。「生きているうちが華だ。一度しかない人生、後で後悔しないように生きよう」とあらためて思いました

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東京藝大「バーンスタインのアメリカ」を聴く / 佐々淳行氏の死去と 浅間山荘事件と モーツアルト「交響曲第25番ト短調」の思い出

2018年10月12日 07時20分39秒 | 日記

12日(金)。昨日の朝刊各紙は、元警察官僚で 初代内閣安全保障室長を務めた佐々淳行氏が10日、老衰のため都内の病院で死去(享年87歳)したというニュースを報道していました   佐々氏というと、私は1972年2月の「あさま山荘事件」を思い出します。この事件は、1972年2月19日から同28日にかけて、連合赤軍のメンバー5人が軽井沢にある河合楽器の保養所「あさま山荘」に侵入し当時31歳の山荘管理人の妻を人質にして 銃を持って籠城した事件です

2月28日の機動隊の突入時にはNHK・民放5社が犯人連行の瞬間まで断続的に生中継していたという事実が、この出来事が歴史的な事件だったことを物語っています この時 人質救出作戦の指揮をとったのが佐々淳行氏でした

この時、私はNHK教育テレビでN響のコンサートを観ていました 森正さんの指揮によりモーツアルトの「交響曲第25番ト短調K.183」の第1楽章が演奏されていました すると、急に画面が切り替わり、クレーンからぶら下げられた巨大な鉄球が山荘に打ちつけられるシーンが映し出されたのです これは当時 大学生だった私にとって強烈でした 目的の良し悪しは別として、若者たちが権力を相手に命を懸けて戦っている。それをテレビで観ているだけの自分はいったい何なのだろうか?  こんなことをしていていいのか   と自問しました そんなことを考えながら”実況中継”を見ていると、画面が切り替わり、再びNHKホールでの演奏の模様が映し出されました。モーツアルトは第4楽章に移っていました 

あの日あの時のモーツアルト「ト短調交響曲K.183」の切羽詰まったような音楽は、山荘に籠城した5人の若者の悲劇の運命を暗示していたようで、今でも忘れることができません

ということで、わが家に来てから今日で1470日目を迎え、全国から魚介や青果が集まる東京都の中央卸市場「豊洲市場」が11日開場し 初セリが行われた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

       移転決定から17年経ってやっとオープンした  来年の今頃は何と言っているだろ?

     

         

 

昨日、夕食に「オクラの豚バラ巻き」と「生野菜サラダ」を作りました 「オクラ~」は大原千鶴先生のレシピです。オクラと長芋を豚バラ肉で巻いて焼きます。焼いている途中で長芋がつるりと外に出てしまうのもあり焦りましたが、なんとか押し込みました

 

     

 

         

 

昨日、上野の東京藝大奏楽堂で「バーンスタインのアメリカ」公演を聴きました これは東京藝大の演奏藝術センター企画による「作曲家・バーンスタイン」シリーズの第3回目の公演です。プログラム前半はレクチャー「バーンスタインと/のアメリカ」で講師は藝大音楽学部楽理科教授・福中冬子さん。後半はコンサートで、プログラムはバーンスタインの①「キャンディード」序曲、②「キャンディード」より「美しく着飾って」、③「ウエスト・サイド・ストーリー」より「シンフォニック・ダンス」です 出演は、ソプラノ=西口彰子、管弦楽=藝大シンフォニーオーケストラ、指揮=藝大指揮科教授・山下一史です

 

     

 

全席自由です。1階13列12番、左ブロック右通路側を押さえました 夜の公演ということでか、聴衆はいつもよりは少ないようです。それでも7割以上は入っている感じです

最初に東京藝大音楽学部楽理科教授・福中冬子さんがステージに登場し、映像を交えながら「バーンスタインと/のアメリカ」と題してレクチャーをしました 

いきなり「日本国憲法前文」が出てきたのにはビックリしました 「風が吹けば桶屋が儲かる」ではありませんが、福中さんの論理展開は概ね次のようなものです

「日本国憲法前文」はGHQがもたらした憲法草案に基づくが、それはアメリカの「独立宣言」や「リンカーン大統領のゲティスバーグ演説(人民の人民による人民のための政治)」の影響を受けている アメリカの作曲家コープランドは、リンカーンの民主主義精神に触発され「リンカーンの肖像」を作曲した バーンスタインは19歳の時の1937年にコープランドに出会って以来 いろいろな面で彼の影響を受けることになる

これで「日本国憲法前文」とバーンスタインが結びついたわけです 福中さんはさらに、1949年にニューヨークで親ソ組織の主催による「世界平和会議」が開かれた際、バーンスタインはコープランドとともに参加(ソ連からはショスタコーヴィチが参加)しているが、こうしたことから、彼はFBIから親共産主義活動を行ったとして1953年に一時的にパスポートを没収されるに至っている、と説明します しかし、結局のところバーンスタインの音楽を含む全芸術活動は「自由な人間への讃歌」であり、彼はそのための啓もう活動を行っていたのではないか、と指摘しました

福中さんの話は初めて耳にすることばかりで とても勉強になりました

 

     

 

休憩後はコンサートです 藝大音楽学部2~4年生の弦・管・打楽器専攻生を主体とする「藝大シンフォニーオーケストラ」のメンバーがステージに登場し配置に着きます 弦は左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという配置をとります

1曲目のバーンスタインの喜歌劇「キャンディード」はフランスのヴォルテールが18世紀に書いた小説「カンディード」が原作です

今年4月に藝大指揮科教授に就任した山下一史氏の指揮で「序曲」の演奏に入りますが、これはもう、ブラスと打楽器を中心に胸のすくようなスカッとする演奏でした

2曲目の「キャンディード」より「美しく着飾って」はヒロインのクネゴンデが歌うアリアです 彼女は男爵家の令嬢で キャンディードを愛していましたが、今や高級娼婦としてユダヤ人の大富豪とカトリックの大司教に仕える身となっています アリアは惨めな境遇を嘆きながらも、煌めくネックレスやドレスを前にして、快楽に浸る喜びを歌い上げるものです

オレンジ系の華やかな衣装の東京藝大出身、西口彰子さんが登場、山下一史氏の指揮で歌に入ります 西口さんはヨハン・シュトラウス2世のオペレッタ「こうもり」のロザリンデのアリアに似た「美しく着飾って」をコロラトゥーラを交えて感情表現豊かに歌い上げ 満場の拍手を受けました

プログラムの最後は「ウエスト・サイド・ストーリー」より「シンフォニック・ダンス」です ニューヨークを舞台とするミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」は1957年に初演されましたが、良く知られているようにシェイクスピアの戯曲「ロメオとジュリエット」を基にしています 「シンフォニック・ダンス」はミュージカルから9曲を選んでメドレーにしたものです

曲は プロローグ ~ いつかどこかで ~ スケルツォ ~ マンボ ~ チャチャ ~出会いのシーン ~ クール  フーガ ~ ランブル ~ フィナーレから成ります まず、「プロローグ」のジャズのリズムが素晴らしい ラテンのリズムによる「マンボ」は熱い演奏で 聴いている方も熱くなります 四人のコントラバス奏者はどさくさに紛れて楽器をクルッと回転させていました さしずめ四輪駆動のコントラ”バス”といったところでしょうか 格闘場面の「ランブル」で演奏は絶頂に達します 気持ちのいい演奏でした

今回のような「レクチャー+コンサート」は東京藝大らしい素晴らしい企画だと思います これからも新しい企画を期待したいと思います

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ウィーン・ニコライ弦楽四重奏団でモーツアルト「弦楽四重奏曲第14番”春”」、ベートーヴェン「ラズモフスキー弦楽四重奏曲第1番」、ハイドン「弦楽四重奏曲第77番”皇帝”」を聴く

2018年10月11日 07時19分57秒 | 日記

11日(木)。日経朝刊最終面の名物コラム「私の履歴書」に、ヴァイオリニストの前橋汀子さんが連載しています 昨日の第9回では、1961年、恩師のアンナ先生の母校レニングラード音楽院の創立100周年の一環として、初めて共産圏以外の国から留学生を招くことになり、潮田益子さんと自分が選ばれたこと 高校を中退して留学することになったが、桐朋学園の恩師、斎藤秀雄先生から呼び出され「君ねえ、絶対に人と比べたらいけないよ」と言われ、少しムッとしたが、後にこの言葉を何度も反すうしながら涙を流したこと その年の夏 17歳の自分が横浜港大桟橋から出港する際、桐朋の級友から「これ、小澤さんからだよ」と 空気で膨らますビニールの河童の人形を手渡され、道中寂しくないようにという小澤征爾さんのユーモアたっぷりの餞別だと嬉しく思ったこと などが綴られています

連載を読んで思ったのは、前橋汀子さんは文章が相当上手いということです 同じ桐朋出身のピアニスト中村紘子さんも玄人はだしの書き手でしたが、彼女に負けず劣らず読ませる文章を書いています

「一芸に秀でる者は・・・」とはよく言われる言葉ですが、前橋さんも多面的な才能を持った人だと思いました

ということで、わが家に来てから今日で1469日目を迎え、大使就任以来 シリア内戦や北朝鮮問題をめぐる国連安全保障理事会の協議で、ロシアと激しく対立してきたヘイリー米国連大使が今年限りで辞任することになった というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     数少ない非白人として頑張ったけど トランプとは意見不一致が多かったんだろう

 

         

 

昨日、夕食に「アボカドと鶏もも肉の塩だれバター炒め」と「生野菜とタコのサラダ」を作りました 「アボカド~」は cookpad のレシピですが、アボカドと鶏肉は合いますね

 

     

 

         

 

昨夕、大手町の日経ホールで第477回日経ミューズサロン「ウィーン・ニコライ弦楽四重奏団  日本デビュー・リサイタル」を聴きました プログラムは①ハイドン「弦楽四重奏曲第77番ハ長調作品76‐3”皇帝”」、②モーツアルト「弦楽四重奏曲第14番ト長調K.387”春”」、ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第7番ヘ長調作品59-1”ラズモフスキー弦楽四重奏曲第1番”」です 演奏するウィーン・ニコライ弦楽四重奏団は全員ウィーン・フィルのメンバーで、第1ヴァイオリン=ヴィルフリート・和樹・へ―デンボルク、第2ヴァイオリン=ベンジャミン・モリソン、ヴィオラ=ゲルハルト・マルシュナ-、チェロ=ベルンハルト・直樹・へ―デンボルクです

 

     

 

自席はL列8番、左ブロック右通路側です。会場はかなり埋まっています

1曲目はハイドン「弦楽四重奏曲第77番ハ長調作品76‐3”皇帝”」です ヨーゼフ・ハイドン(1732‐1809)は1797年にウィーンで、エルデーティ伯爵のために第75番から第80番までの6曲の弦楽四重奏曲を作曲しました この曲はそのうちの第3作に当たりますが、「皇帝」という愛称が付けられています これは第2楽章の変奏曲の主題旋律に、ハイドンが1797年1月に作曲したオーストリア国歌「皇帝讃歌」が流用されていることに由来しています その後、この旋律はオーストリアの正式な国歌として制定され、1932年からはドイツの国歌にも流用されました。ハイドンって偉大ですね

第1楽章「アレグロ」、第2楽章「ポーコ・アダージョ・カンタービレ」、第3楽章「メヌエット:アレグロ」、第4楽章「プレスト」の4楽章から成ります

4人の演奏家が登場し配置に着きます 左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロという並び方をとります。ヴィオラのベンジャミン・モリソンが他の3人より頭一つ背が高く 目立ちます

全楽章を聴いて感じたのは、文体で言えば「楷書体」の演奏です 誰かが突出しているという印象はなく、全体的にバランスがとれていて折り目正しくキチっとした演奏です

2曲目はモーツアルト「弦楽四重奏曲第14番ト長調K.387”春”」です ウォルフガング・アマデウス・モーツアルト(1756‐1791)は、ハイドンの「ロシア四重奏曲」(第37番~第42番)に深く感動して、1782年の終わりから1785年1月までの間に 自らの意志により6曲の弦楽四重奏曲(第14番~第19番)を書き上げ、ハイドンに献呈しました そのため「ハイドン・セット」と呼ばれています この第14番はその第1作に当たります

第1楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ・アッサイ」、第2楽章「アレグロ:メヌエット」、第3楽章「アンダンテ・カンタービレ」、第4楽章「モルト・アレグロ」の4楽章から成ります

第1楽章を聴いたところで、テンポがゆったり目だったこともあって、ちょっと重いかな、と感じました 端正な演奏なのですが、モーツアルト特有の愉悦感のようなものがあまり感じられません。折り目正しい演奏がモーツアルトではマイナスに作用してしまっているような感じです ただ、第3楽章のアンダンテ・カンタービレはとても美しく響きました


     


プログラム後半はベートーヴェン「弦楽四重奏曲第7番ヘ長調作品59-1”ラズモフスキー弦楽四重奏曲第1番”」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770‐1827)が1805年頃から翌年にかけて作曲し、ウィーン駐在のロシア大使ラズモフスキー公爵に献呈した3曲の弦楽四重奏曲の最初の曲で、1806年7月に完成しました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アレグレット・ヴィヴァーチェ・エ・センプレ・スケルツァンド」、第3楽章「アダージョ・モルト・エ・メスト」、第4楽章「アレグロ」の4楽章から成ります

ひと言でいうと「端正」で「中庸」な演奏です 前半のハイドンとモーツアルトとさほど演奏スタイルは変わっていないように思います。逆に言えば、何回聴いても飽きない演奏と言えなくもない演奏で、このままライブ録音しても差し支えないような演奏です。ただし、ライブで聴いていると何か物足りなさを感じます モーツアルトの場合は”愉悦感”でしたが、ベートーヴェンの場合は”活気”とか”推進力”といったものです ベートーヴェンとしては大人しい演奏だと思いました

何度かのカーテンコールの後、チェロのベルンハルト・直樹・へ―デンボルクが胸ポケットからマイクを取り出して、流暢な日本語で(当たり前か)、

「今日は私たちの日本デビュー・リサイタルですが、皆さんにお会いできて嬉しく思います 今月発売のCDを持ってまいりましたので、後でお買い求めいただければと思います アンコールにラズモフスキー3番の『メヌエット』を演奏いたします

とアナウンスして、弦楽四重奏曲第9番(「ラズモフスキー第3番」)の第3楽章「メヌエット」を演奏し聴衆のクールダウンを図りました とてもいい演奏でした

ところで、日経ミューズサロンでは、最後の曲目の演奏後に女性スタッフから演奏者に花束が手渡されますが、もらった本人たちも嬉しいでしょうが、見ている方も気持ちが良いものです これからも是非続けてほしいと思います

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ドイツ映画「女は二度決断する」、イギリス映画「ウィンストン・チャーチル~ヒトラーから世界を救った男」を観る~ギンレイホール / 「大根と牛肉の韓国風煮物」「もやし豚汁」を作る

2018年10月10日 07時17分51秒 | 日記

10日(水)。わが家に来てから今日で1468日目を迎え、国際通貨基金(IMF)は9日、経済混乱が続く南米ベネズエラのインフレ率が2019年中に年率1000万%に達するとの予測を発表した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     桁が大きすぎてイメージが湧かないんだけど 要するに何も買えなくなるってこと? 

 

         

 

昨日、夕食に「大根と牛肉の韓国風煮物」と「もやし豚汁」を作りました あとは前日炊いた炊き込みご飯です。「大根~」は大庭英子先生、「もやし~」は笠原将弘先生のレシピです 「大根~」は一味唐辛子をちょっと入れ過ぎて娘には辛すぎたようです。反省反省

 

     

 

         

 

昨日、神楽坂のギンレイホールで「女は二度決断する」と「ウィンストン・チャーチル」の2本立てを観ました

「女は二度決断する」はファティ・アキン監督による2017年ドイツ映画(106分)です

ドイツのハンブルク。生粋のドイツ人カティヤ(ダイアン・クルーガー)はトルコ系移民のヌーリ(ヌーマン・アチャル)と結婚、息子も授かり3人で幸せな家庭を築いていた ある日、ヌーリの事務所前で爆発事故が発生しヌーリと息子のロッコが犠牲になってしまう 警察は当初、トルコ人同士の抗争を疑っていたが、やがて人種差別主義ネオ・ナチのドイツ人によるテロであることが判明する 容疑者の若者が特定され、裁判になるが「疑わしきは罰せず」の原則で無罪になってしまう 愛する家族を奪われ裁判の結果に納得できないカティヤは復讐することを決意、単独で実行に移す

 

     

 

この映画は、実際に起きたネオナチによる連続テロを下地に理不尽な現実と絶望の果ての決断を描いた復讐サスペンスです 一度目の決断では実行に移せなかった「目には目を歯には歯を」の作戦は、二度目の決断で実行に移されます

私はてっきり一度目と同じ方法で実行するのかと思っていたのですが、意外な結末に「なぜそこまでしなければならないのか」と思わず口走りそうになりました。それは彼女なりの決着のつけ方だったのでしょう

 

         

 

「ウィンストン・チャーチル~ヒトラーから世界を救った男」はジョー・ライト監督による2017年イギリス映画(125分)です

時は第二次世界大戦初期。ナチス・ドイツによってフランスが陥落寸前まで追い詰められ、イギリスにも侵略の脅威が迫っていた 連合軍が北フランスの港町ダンケルクの浜辺でドイツ軍に包囲され孤立する中、就任したばかりの英国首相ウィンストン・チャーチル(ゲイリー・オールドマン)に全ヨーロッパの運命が委ねられることになった ヒトラーとの和平交渉か徹底抗戦か、チャーチルは究極の選択を迫られる 

 

     

 

この映画は英国首相に就任してからダンケルクの戦いまでの27日間と、言葉の魔術師チャーチルの新たな一面を描き出した歴史エンターテインメントです

この映画で一番印象に残っているのは、チャーチルがトイレ内の専用電話(ホットライン)でアメリカのルーズベルト大統領に助けを求めるシーンです 後のシーンでチャーチルが英国王に「私には腹を割って話し合える相手がいないのです」と告白しているように、一国の首相であるチャーチルには、閣僚の中にも究極の決断をする時に相談する相手がいなかったのです そんなチャーチルはドイツとの戦争について国民の考えを知るために地下鉄に乗って一般市民の考えを聞きます そして最終的に国王から「君を信じる。君の考える通りにやってほしい」と言われ、徹底抗戦を決断します 映画ですから、どこからどこまでが本当の出来事か不明ですが、もしチャーチルがヒトラーとの和解を選んでいたら世界はどうなっていただろうか、と考えるとうすら寒い思いがします

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「東京藝大ピアノ科と桐朋学園弦楽科教授陣によるフランス室内楽の午後」公演を聴く~伊藤恵、加藤知子、久保田巧、佐々木亮、長谷川陽子によるフォーレ「ピアノ五重奏曲第2番」ほか

2018年10月09日 07時18分29秒 | 日記

9日(火)。わが家に来てから今日で1467日目を迎え、第41回シカゴ・マラソンが7日、米シカゴのグラントパーク発着の42.195キロで開催され、大迫傑が2時間5分50秒の日本新記録で3位に入った というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

       サッカーに次いで マラソンでも 「大迫半端ない」が合言葉になりそうだな

     

         

 

昨日、夕食に「さんまの塩焼き」「マグロの山掛け」「炊き込みご飯」「ワカメの味噌汁」を作りました カボチャの煮つけはいただきものです。「炊き込みご飯」は炊きあがり時間の関係で写真には写っていません。悪しからず

 

     

 

         

 

昨日、東京藝大奏楽堂で「東京藝大ピアノ科と桐朋学園弦楽科教授陣によるフランス室内楽の午後」コンサートを聴きました 桐朋学園大学からは加藤知子(Vn)、久保田巧(Vn)、佐々木亮(Va)、長谷川陽子(Vc)が、東京藝大ピアノ科からは青柳晋、東誠三、有森博、伊藤恵、江口玲、坂井千春、迫昭嘉、津田裕也が出演しました

プログラムは①ドビュッシー「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」、②ミヨー「4つの顔」、③同「2台のピアノのための『スカラムーシュ』」、④ラヴェル「ヴァイオリンとピアノのための『ツィガーヌ』」、⑤同「2台のピアノのための『序奏とアレグロ』」、⑥ドビュッシー「チェロとピアノのための『ソナタ』」、⑦フォーレ「ピアノ五重奏曲第2番」です

このコンサートは、藝大准教授で桐朋学園出身の青柳晋氏が 同学園で同期だった長谷川陽子さんを通じて桐朋弦楽科主任の加藤知子さんに提案したことから実現したものです

 

     

 

午後2時開演のため1時10分頃奏楽堂に行ったのですが、すでに長蛇の列ができていました それでも1階15列12番、左ブロック右通路側を押さえることができました 会場は満席です

1曲目はドビュッシー「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」です この曲はクロード・ドビュッシー(1862‐1918)が完成させた最後の作品です 第1楽章「アレグロ・ヴィーヴォ」、第2楽章「間奏曲:幻想的で軽やかに」、第3楽章「フィナーレ:とても生き生きと」の3楽章から成ります 演奏はヴァイオリン=加藤知子、ピアノ=迫昭嘉です

2曲目はミヨー「ヴィオラとピアノのための”4つの顔”」です この曲はダリウス・ミヨー(1892‐1974)が作曲した音楽の肖像画とでも呼ぶべき小品集です 第1曲「カリフォルニア娘」(ゆっくりと)、第2曲「ウィスコンシン娘」(生き生きと華やかに)、第3曲「ブリュッセル娘」(ゆっくりと)、第4曲「パリ娘」(中庸な快活さで)の4曲から成ります 演奏はヴィオラ=佐々木亮、ピアノー津田裕也です

3曲目はミヨー「2台のピアノのための『スカラムーシュ』」です この曲はピアニストのマルセル・メイエルとイダ・ヤンケレヴィッチの依頼により1937年のパリ万博のために作曲されました 第1曲「活き活きと」、第2曲「中庸な速さで」、第3曲「ブラジルの女」の3曲から成ります 演奏は有森博、東誠三です

プログラム前半の最後は、ラヴェル「ヴァイオリンとピアノのための『ツィガーヌ』」です この曲はモーリス・ラヴェル(1875‐1937)がハンガリーのヴァイオリン奏者イェリー・ダラー二のために作曲した作品です「ツィガーヌ」とはフランス語で「ロマ(ジプシー)」を意味します。演奏はヴァイオリン=久保田巧、ピアノ=江口玲です

以上、前半の4曲を聴いた中で、一番面白かったのはミヨー「2台のピアノのための『スカラムーシュ』」です。有森博と東誠三の丁々発止のやり取りは迫力満点で”見もの 聴きもの”でした   そして、ラヴェル「ヴァイオリンとピアノのための『ツィガーヌ』」では、江口玲の巧みな伴奏のもと、久保田巧のヴァイオリンによる重音、トリル、ピッツィカートなどの超絶技巧が冴えわたり唖然としました

 

     


プログラム後半の1曲目はラヴェル「2台のピアノのための『序奏とアレグロ』」です この曲は1905年にラヴェルがエラール社からハープのための作品を委嘱され「序奏とアレグロ」(弦楽四重奏、フルートとクラリネットを伴奏に持つハープのための曲)を作曲したのですが、その翌年に2台のピアノのため用に編曲し出版しました 演奏は坂井千春、青柳晋です

後半2曲目はドビュッシー「チェロとピアノのための『ソナタ』」です この曲は1915年7~8月に作曲されました。第1楽章「プロローグ:ゆっくりと」、第2楽章「セレナード:中庸の速さで生き生きと」、第3楽章「フィナーレ:生き生きと」の3楽章から成ります 演奏はチェロ=長谷川陽子、ピアノ=青柳晋です

この2曲では長谷川陽子の生き生きしたチェロが印象に残りました 彼女は華があるのでステージに登場しただけで舞台が明るくなります 現代においてはアーティストに求められる重要な条件の一つだと思います

ところで、「チェロ・ソナタ」の第1楽章が終わったところで、1階後方の席からケータイの軽薄な着信音が鳴り出しました まだいるんですね。こういう不届き者が 音はステージにも届いているはずですが、二人の演奏家は何事もなかったように第2楽章に入りました。いつまでも粗忽者を相手にしません。大人の対応です

さて、この日の最後を飾るのはフォーレ「ピアノ五重奏曲第2番ハ短調作品115」です この曲はガブリエル・フォーレ(1845‐1924)が1919年に着手し1921年に完成させた作品です。1921年5月21日にパリ国立音楽院の講堂で開かれた初演は大成功裡に終わったといいます 第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「アレグロ・ヴィーヴォ」、第3楽章「アンダンテ・モデラート」、第4楽章「アレグロ・モルト」の4楽章から成ります 演奏はピアノ=伊藤恵、ヴァイオリン=加藤知子、久保田巧、ヴィオラ=佐々木亮、チェロ=長谷川陽子です

第1楽章はピアノのアルペッジョで開始され、ヴィオラにより最初の主題が奏でられますが、この部分を聴いただけで感動を覚えます ちょうど1週間前に聴いたフォーレ四重奏団による「ピアノ四重奏曲第1番ハ短調作品15」にしても、この「ピアノ五重奏曲第2番ハ短調作品115」にしても、フォーレは何と素晴らしい曲を書いたことでしょうか すべての楽章が、ひとつの大きな流れを作って音の川が滔々と流れていくようです

フォーレというと、私などは「レクイエム」とか「パヴァーヌ」とか「ヴァイオリン・ソナタ」とかしか馴染みがなかったのですが、この1週間で室内楽の名曲を2曲聴いたお陰でフォーレの魅力を再発見することが出来、フォーレが好きになりました その意味で、私にとってこの日のコンサートは大きな意義のあるものになりました

 

     

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東京藝大の第64回藝大オペラ定期公演でモーツアルト「魔笛」を聴く~ポイントは「夜の女王」と「パパゲーナ」:なぜか リーリー と シンシン も登場

2018年10月08日 07時15分39秒 | 日記

8日(月)。後述の通り、昨日 上野の東京藝大奏楽堂にオペラを聴きに行ったのですが、JR上野駅から東京藝大に向かう途中の上野公園の一角(東京都美術館の近く)に下の写真のオブジェが展示されていました これは何

 

     

 

朝日新聞の記事(9月8日)によると、これは大手銀行勤務後に東京藝大で学んだ 懸谷真弓さんの卒業制作「2.5次元の触覚」です パソコンの中で「手」のような役割を果たすカーソルを表現した作品です この作品は藝大の卒業作品展で東京都知事賞を受賞し、8月20日からこの場所に設置され 来年3月頃まで展示予定とのことです 上野公園、東京都美術館に行かれた折に立ち寄ってみてはいかがでしょうか

ということで、わが家に来てから今日で1466日目を迎え、プロ野球で2軍の日本一を決めるファーム日本選手権は、宮崎市のKIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎で行われ、ウエスタンリーグを8年ぶりに制した阪神がイースタン・リーグ4連覇の巨人を8-4で破り、12年ぶり5度目の優勝を遂げた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      阪神は単独最下位の1軍とファーム優勝の2軍のメンバーを 総入れ替えしたらどう

 

         

 

昨日、東京藝大奏楽堂で第64回藝大オペラ定期公演  モーツアルト『魔笛』を聴きました 6日、7日のダブルキャストで、7日の出演はザラストロ=狩野賢一、タミーノ=須澤尊臣、パミーナ=渡辺智美、夜の女王=愛宕結衣、パパゲーノ=田中夕也、パパゲーナ=高橋慶、モノスタトス=糸賀修平、侍女1=田井友香、侍女2=石田滉、侍女3=中島郁子ほか、管弦楽=藝大フィルハーモニア管弦楽団、合唱=東京芸術大学音楽学部声楽科3年生、指揮=高関健、演出=直井研二です

オペラ『魔笛』のストーリーについては10月4日の当ブログ「新国立オペラでモーツアルト『魔笛』を観る」をご覧ください

 

     

 

自席は1階12列2番、左ブロック左から2つ目です。会場は8割以上は入っているでしょうか

ステージはいつもの藝大オペラのようにシンプルそのものです 今回の公演は、歌がドイツ語で歌われ、セリフが日本語で話されます

高関健がオーケストラ・ピットに入り、序曲の演奏に入ります 3つの和音が奏でられますが、どうもドンシャリな感じで 音が籠っているような気がします   しかし、それもストーリーが進むにつれて解消されていきました セリフを日本語にしたのは良いのですが、第1幕冒頭のタミーノとパパゲーノとのやり取りは間延びした感じがしました   もう少しテンポアップした方が良いと思いました

パパゲーノ役の田中夕也は歌は上手いのですが、衣装が寸足らずで お腹がチラ見えで いただけませんでした   出していいのは声と個性です

タミーノ役の須澤尊臣は声が良く通り 演技力にも安定感があります   問題は「夜の女王」です。音楽に導かれて登場した愛宕結衣を見て「この人で大丈夫か?」と心配になりました あまりにもスマート過ぎて存在感が薄かったからです その心配は当たってしまい 第1幕での「夜の女王のアリア」は余程緊張したのかコロラトゥーラの最高音部で少し乱れ、苦しい出足になってしまいました   しかし、第2幕での「夜の女王のアリア」では迫力のある歌唱力で会場を圧倒し 名誉を回復しました

パミーナを歌った渡辺智美はビブラートが特徴のソプラノで、声量もあり声も美しく終始安定感のある歌を聴かせてくれました

ザラストロを歌った狩野賢一は、歌もセリフも太陽の国の支配者らしい堂々たるもので存在感抜群でした

パパゲーナを歌った高橋慶は歌も演技も 今まで観てきた同役の中で一番キュートでした これを機会に人気がキュートーするかも知れません

モノスタトスを歌った糸賀修平は、常に強い方につく狡猾な役柄を見事に演じ歌いました    3人の侍女はそれぞれが良く声が出ていました。特にメゾ・ソプラノの中島郁子は魅力のある歌唱力の持ち主でした

 

     

 

演出で面白かったのは、第1幕でタミーノが魔笛を吹くと森の動物たちが踊り出すシーンです 様々な動物たちのどさくさに紛れて、「うえの  リーリー」「うえの  シンシン」と書かれたゼッケンを胸に付けたパンダの縫いぐるみが2頭登場して踊り出したのです🐼 「なんだパンダ言っても、東京藝大は上野にあるからなあ」と苦笑したのは私一人ではなかったでしょう しかし、モーツアルトとシカネーダーのことですから、初演当時は”受け狙い"で これに似た演出をやっていたに違いありません その意味では good job でした

プログラム冊子の小畑恒夫氏の解説を待つまでもなく、「魔笛」はエマヌエル・シカネーダー(1751‐1812)という希有の役者・興行師との出会いがなければ出来なかったオペラです シカネーダー一座は有能な歌手や演奏家を揃えていたので、モーツアルトは彼らが歌える限界までのアリアを書いたのです その一人はモーツアルトの義姉にあたるヨゼファ・ホーファー(モーツアルトの妻コンスタンツェの一番上の姉)で、彼女の能力に合わせて「夜の女王のアリア」が書かれたのでした

それにしても、「魔笛」は不思議なオペラです モーツアルトもメンバーだった秘密結社フリーメーソンの象徴的な意味を持つ「3」という数が大きな意味を持って登場します 3つの和音、3人の侍女、3人の童子、3つの楽器(笛、パンフルート、グロッケンシュピール)、3つの試練(沈黙、火、水)などです しかし、「魔笛」は謎解きオペラではありません。イタリア・オペラが中心にある時代に、モーツアルトもシカネーダーも聴衆に「受ける」ためにドイツ語の楽しいオペラを書いたのです 台本作者は「これしかねーだー」と言ったとか言わなかったとか

 

     

 

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スダーン✕東響でモーツアルト「交響曲第34番」、「交響曲第38番”プラハ”」を聴く~東響モーツアルト・マチネ / 読売日響2019年度会員継続につき検討中

2018年10月07日 07時24分09秒 | 日記

7日(日)。わが家に来てから今日で1465日目を迎え、「日本の台所」と称された東京都の築地卸売市場「築地市場」が6日に営業を終了した というニュースを見て感想を述べるモコタロです 

 

     

       築地場外市場が残るからいいけど もし残らなかったら場外乱闘になっていたかも

 

         

 

先日、読売日響から2019-2020年シーズンの会員継続案内が届きました 読売日響は来年4月から常任指揮者がカンブルランからセバスティアン・ヴァイグレに代わります 古典から現代まで評価の高かったカンブルランに代わるヴァィグレはどうなのか?  私はまだ一度も聴いたことがないので まったく未知数です

読売日響の定期コンサートは①定期演奏会(サントリーホール)、②名曲シリーズ(同)、③土曜/日曜マチネシリーズ(東京芸術劇場コンサートホール)、④みなとみらいホリデー名曲シリーズ他がありますが、現在私は①の定期会員になっています

新体制での各プログラムのラインナップはどうなのかと ざっと見渡してみると、どうしても聴きたいというコンサートが少ないように感じます   強いて挙げれば①定期演奏会の10月公演=テミルカーノフ指揮によるハイドン「交響曲第94番」とショスタコーヴィチ「交響曲第13番」、②名曲シリーズの2月公演=ポゴレリッチのピアノによるシューマン「ピアノ協奏曲」とドヴォルザーク「交響曲第7番」他、③土曜/日曜マチネの2月公演=ラドゥロヴィチのヴァイオリンによるハチャトゥリアン「ヴァイオリン協奏曲」とマーラーの「花の章」「交響曲第1番」が、指揮者はともかく ソリストが面白いと思います

定期会員券申込書の返送期限は10月20日なので、コースやランクの変更を含めて しばらく時間をかけて検討したいと思います

 

     

     

     

 

         

 

昨日、ミューザ川崎で東京交響楽団「モーツアルト・マチネ 第35回 モーツアルト✕交響曲」を聴きました プログラムはモーツアルト①交響曲第34番ハ長調K.338、②交響曲第38番ニ長調”プラハ”K.504です 指揮は東響桂冠指揮者ユベール・スダーンです

 

     

 

オケはいつもの東響の並びで、左にヴァイオリン・セクションを集めています コンマスはグレヴ・二キティンです。楽員を見渡すと、気のせいか みんな眠そうに見えます   午前11時開演なので、1時間前には会場入りしているでしょうから、それは眠いだろうと思います   楽団員の皆さんは、土曜・日曜のコンサートは慣れているでしょうが、いずれも午後か夜かの公演でしょうから、午前中の公演はかなりきついのではないかとお察しします

さて、1曲目は「交響曲第34番ハ長調K.338」です   この曲はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756‐1791)がザルツブルク時代の1780年8月終わりに作曲しました この曲の特徴は、モーツアルトの多くの交響曲が4楽章形式であるのに対し、この第34番と次に演奏される第38番は「メヌエット」楽章を欠く3楽章形式で出来ていることです 第1楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第2楽章「アンダンテ・ディ・モルト・ピゥ・トスト・アレグレット」、第3楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」の3楽章から成ります

スダーンが登場し舞台中央にスタンバイしますが、彼はいつものように指揮台と指揮棒を使用しません 

スダーンの合図で第1楽章が勇壮な音楽で開始されます 歯切れのよい演奏を聴くと、モーツアルトっていいな、と思います モーツアルトはテンポです。ちんたらちんたらの演奏はモーツアルトではありません その点、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団の首席指揮者を歴任しているスダーンのテンポは理想的です 第2楽章は、弦楽合奏によるディヴェルティメント風の優雅な音楽が続きます 第3楽章はテンポアップして軽快な音楽が展開しますが、オーボエの荒絵理子、篠崎隆、フォゴットの福士マリ子の演奏が光ります


     


2曲目は「交響曲第38番ニ長調”プラハ”K.504」です 1786年5月に「フィガロの結婚」がウィーンで上演されると、プラハにも評判が及び、モーツアルトはプラハに招待されます 1787年1月にプラハで開かれた演奏会で彼はこの「交響曲第38番」を演奏し好評を博しました そのためこの曲は「プラハ」という愛称で呼ばれるようになりました 第1楽章「アダージョ~アレグロ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「プレスト」の3楽章から成ります

フルートの甲藤さちと高野成之が加わりますが、ここで初めて 交響曲第34番はフルートがなかったことに気が付きます

第1楽章が重々しい序奏から開始されます   その後、急激にテンポアップし軽快な音楽が展開しますが、こういうところはモーツアルトらしいな、と思います 第2楽章は優美そのものです オーボエの荒絵理子、フルートの甲藤さち、ファゴットの福士マリ子の演奏が冴えわたります 第3楽章に入ると、速いテンポで愉悦感に満ちた音楽が展開します。ここで、また「モーツアルトはいいなあ」と思います

何度もカーテンコールが繰り返されスダーンが呼び戻されますが、東響の第2代音楽監督を務めたスダーンはいつまでも聴衆に支持されているんだな、とつくづく思います

気分良くJR川崎駅に向かう途中の遊歩道を歩いていたら、モーツアルトの「交響曲第39番K.543」の第4楽章「アレグロ」が流れてきました いつもは第3楽章「メヌエット」なのに珍しいな、と思いながら帰途につきました

川崎はいつからモーツアルトの街になったのか

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