隣で大型カメラを構える写真家が唸る「うずき連、きれいな隊列やな~」
「まあー なんて美しい踊りなんでしょう」前で見ていたご婦人方がため息を漏らした。
ほら、あんまり美しい踊りだから、寅さんはつい夢を見たのよ・・・
4日間の真夏の夢をね・・・
「うずき連」最初の桟敷は新町橋演舞場からです。
男踊りはつらいよ(笑)
「阿波おどり」の桟敷演舞は夕刻の6時から。
伝統の調べが踊りの始まりを告げる。
日が暮れて赤と黄の提灯が美しい藍場浜桟敷。
スローな踊りにしてくれ・・・「うずき連」の女踊りは柔らかくて優雅。
「阿波おどり」は日本を代表する夏祭りです。
地元では祭りという表現を使わず「今年も踊りの時期になったか」と軽く流すようだ。
最終日の南内町桟敷、踊り子は去りゆく踊りの季節を慈しむように飛び跳ねる。
鳴り物衆は演舞場の出口で円陣を組み・・・
やがて訪れる踊りの終焉。
哀調漂う旋律が胸を打つ。
2014年8月 徳島県徳島市