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トッポパパの日本気まぐれ紹介、 その114の4 『白川郷』

2011年05月29日 | トッポパパのディスカバー・ジャパン
展望台から観た白川郷の合掌造りの集落群の写真です。
白川郷では、合掌造りの民家の殆どは、妻面をほぼ南北に向くように建てられています。
これが全体として整った集落を形成しているように見えます。



冬場は豪雪地帯として知られるこの場所も遅い春が訪れています。
今頃は清流・庄川から届く水が田畑を潤し、美しい農村風景が広がっているのでしょう。



パン屋さん?と思われるお店の可愛いディスプレイです。



これも、奥深い集落ならではのお店の飾り付け?です。



茅葺きの大屋根は約20~30年ごとの葺き替えをするそうです。
1軒替え終えるまでには1週間以上の日数と大変な労力を要するため、昔の人々は互いに助け合う『結(ゆい)』という制度に基づき、村人総出で行っていたそうです。
現在は森林組合に委託し、職人の手で主に春先に行われます。



『幸ヱ門』の合掌造りは江戸後期(約200年前)の建築と推定されています。
幸ヱ門は1972年に営業を開始し、合掌民宿「幸ヱ門」が誕生しました。
民宿を開始するに際し、文化財修理のため、一年間の日数とそれ相当の工事費を要し、まさに平成の大修理となりましたが、美しい古さを残した合掌造りに生まれ変わりました。
白川郷周辺には20軒ほどの民宿があるので、趣向を凝らしたおもてなしを受けながら、宿の主人や旅人たちと囲炉裏を囲んで談笑に興じるのも面白いでしょう。
世界遺産の宿で一泊するのもお勧めです。



荻町地区の中央部浄土真宗の寺『明善寺』がある。
写真は『明善寺鐘楼門』です。
木造二階建ての鐘楼門の一階は寺への通路、二階には銅鐘が吊られており、屋根は茅葺きという特異な形をしています。
明善寺鐘楼門は享和元年(1801年)に建てられたとされており岐阜県文化財に指定されています。



合掌造り家屋の外観上の特徴は勾配の大きい茅葺きの屋根、切妻造り、平入りで、屋内は3~5層構造になっていて、妻面(屋根の両端の三角形になった壁面)には明かり採りのための障子窓が付けられています。



かつては、居室空間は一階のみであり、二層目より上は養蚕の作業所であったといわれています。



豪雪地帯で冬を越すには欠かせない囲炉裏は、どこの家でも時代を超えて大切に維持されてきたのでしょう。



それでは白川郷より